週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:空間からの帰還

「ラビよぉ……あれ、何だったんだと思う?」

「アタシャ知りませんよ」

「でもお前なら何か知ってそうじゃねぇか」

「人を何だと思ってんだキバナテメェコラ」

 

無事に帰還してきたラビたちは取り敢えず家で身体を休めていた、時計を確認するとまだ1時間程度しか経過していなかった事からあまり時間差はない事が発覚。一先ずトリデプスとブリジュラスを回復マシンにセットしながらもお茶で一息入れる事にした。

 

「実際問題どういう事だと思うよ」

「……フーパが作り出した空間、って訳ではないと思う。元々あった空間に俺達が入った事で変質した……とも言い切れないし俺もそこまで分からないからなぁ……」

「寧ろ分かったら怖いわ」

「ですよね」

 

一先ずアンシャに怪我は無いし自分達にも何の影響がない事が分かっただけでも万々歳、と言いたい所ではあるのだが……問題はもっと別の所にある。最後の最後、あの空間から脱出する際に目撃したあれが問題になっている。

 

「レックウザ、だったよなあれ」

「紛れもなくな……」

 

あの空間にレックウザがいた。本来居る筈の生息域は遥か天空、それか極めて高い高山地帯とされている。それなのにあの空間にいた?あの空間はレックウザが生み出したもの?ではフーパは何故自分達をあそこへと連れて行ったのか?アンシャの願いをかなえる為に?色々と思う所があるのだが、一先ず言っておきたい事は……

 

「アンシャちゃん、あの空間に勝手に行ったりしちゃいけないよ。またあのセグレイブみたいなのがいるかもしれないからな」

「はい、分かりました……でも本当に何だったのでしょうか……」

 

本当にそれに尽きる。フーパの悪戯なのか、それとも……そんな時にフーパの腹が一段大きく鳴った。そう言えばこいつの腹が鳴ったから戻ってきたような物だった。

 

「解明は後回しだ、まずは夕飯を作るとしようか。後この事はカルネさんには黙っておこう、俺達の間での秘密にしよう」

「……だな、親御さんからしたらそんな事になりましたなんて事になったら、フーパと引き離そうとするだろうからな」

「そ、それは、いやなのです……」

「だから秘密にするんだ、フーパも勝手するなよ?」

「ピ~ヒャ……」

「勝手にやったら飯作らんぞ」

「ピイィヒャア~!!?」

「五寸釘で釘打ってるわこいつ」

 

フーパにはその位に言い含めておいて夕食の準備に取り掛かる、アンシャリクエストのハンバーグに合うようにサイドメニューの充実を図りつつ、アンシャがハンバーグを作れるようにサポート、キバナもいてくれるので潤滑に進めていく事が出来た。そんなこんなで夕食は完成し、カルネと共にサザレも帰って来たので賑やかな夕食となったのであった。

 

「異次元空間って……ラビ、本当にトラブルを惹き付けるね」

「やめろ、俺の尊厳を砕くな。お前の尊厳も壊すぞ」

「何その脅し……!?」

 

カルネとアンシャがお風呂に入っている間にサザレに何が起きたかを共有して置く、キバナはじゃんけんで負けたので皿洗い担当中。

 

「異空間ってそんなの作れるポケモンなんてって言おうとしたけどいたね、シンオウ地方なんてそのポケモンが崇拝されてたわけですし」

「割といるから困りますよね」

 

そう、存在するのである。代表格なのがシンオウ創生神話の一柱である空間の神たるパルキアだ。だがパルキアがあんな入り込んだ人間の深層心理やらに影響を受けてしまうような不安定極まりない空間を生み出したりするだろうか……いやしないだろう。

 

「そうなるとあの空間は何なんだろうね」

「他に関係していると言えば……邪神にディアルガにギラティナ……後はウルトラビースト位か」

「ホントシンオウ神話って何なんだろうね」

「此処だけスケールが他地方と別格だよな」

 

ウルトラホール関連と言えば関連性はあるような気がするし……そうなると、あの人に相談してみるのが一番だろうか。忙しいかもしれないがメールだけでもしておこうとメールを打ち始める。

 

「あっ誰かに連絡とるの?」

「ああ、人妻にな」

「……凄い意図的に言ってるよね」

「まあな。どうせお前もなるんだし……ククイ博士の奥様のバーネット博士だよ」

「ククイ博士の?」

 

ククイ博士の奥様でもあるバーネット博士はウルトラホールについての研究をしている。研究の対象としてはドータクンも含まれており、色んな研究をしている。こういう異空間に関しては専門家の方に相談を持ち掛けてみるのが一番だろう。

 

「ついでにマコモ博士にも連絡とってみるかぁ……あの人苦手なんだけどなぁ……」

「また博士の名前でたね、ラビって博士コンプ勢なの?」

「何その謎の界隈。博士っていうのは良くも悪くも権威だろ、そこには礼節を持って挨拶に行って色々資料とか読ませて貰ったりしただけだ」

 

特に旅を始めたばかりの頃はこれをかなり確りやっていた。この世界への理解度とポケモンへの知識を同時に付けられる良い手段でもあった。だがマコモ博士はポケモントレーナーに関する研究を行っており、そこで自分は何やら目を付けられたのか、かなり強引にCギアを押し付けられたり、どうして起動しないの?とか連絡が頻繁に飛んで来たりもしたので若干トラウマになっている。

 

「それに……博士はポケモンの夢に関する研究もしてたからな」

「夢?」

「ああ、ポケモンっていうのは夢を介して精神世界で繋がっているっていう学説を立ててるんだ。俺にはどういう事なのかいまいち分からないけど……話を振ってみるだけタダだからやるだけやるさ……本命はバーネット博士っておいなんで抱き着いてくるんだ」

「……ラビの本命は私だもん」

「めんどくさ……キバナ達がいなければ存分に可愛がってるんだけどなぁ……」

 

そんな事をしてるとキバナが皿洗いを終えてやって来たのだが、ニヤついてきたので黒い鉄球を投げつけておいた。

 

「テメッ流石にこりゃキャパオーバーだろ!!?」

「当たってねぇんだからいいだろ」

「そりゃオレ様がキャッチしたからだろうが!!?」

「お前なら出来ると思ったし」

「嬉しくねぇ信頼だなこん畜生!!!」

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