週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:アンシャのポケモンデコ

「あしゃまっ!!」「ル~……」

「お母様見てください、しゃまちゃんとる~ちゃんのモンスターボールをデコレーションしてみたのです!!」

「あら、綺麗に出来たわね、これって……ポケモンコンテストのボールデコかしら」

 

宣言通りにアンシャの友達として連れて来たアシマリとラルトス、何方もラビのポケモンの子供たちだが、親御さんたちからの許可はバッチリと取れたうえで、肝心の子供の意志も確認、この二匹を正式に譲渡する事を決定、アシマリとラルトスはアンシャのポケモンへとなった。そんなアンシャにボールのデコレーションを提案してみるとこれが大いに喜んでくれたので今はカルネと一緒にボールデコを楽しんでいる。

 

「それにしてもラビ、よくあれ残ってたね」

「物持ちが良いのよアタシャ」

「ただ捨ててなかっただけでしょ」

「そうとも言うな」

 

アンシャがカルネと共に取り組んでいるボールデコはポケモンコンテストでポケモンの登場を華やかに演出する為のアイテムであり、モンスターボールにボールカプセルを被せるように装着し、その上に専用のデコシールを貼り付ける事で手軽に個性を出す事が出来る。コンテストでは加点の対象ではないが、審査員に強くポケモンの印象を植え付ける事が出来る。

 

「えっと、あしゃまちゃんは泡とキラキラいっぱいにしつつもちょっとだけダイヤを混ぜて、泡がその光を受けて反射するようにして……ル~ちゃんはハートメインにしてスモークシールを多めにして……」

「スモークが光を受けて幻想的に表現する為に、スパークのシールを混ぜるのもありかしら……いやダイヤシールに光を当てる感じにしてプリズムの光を……」

「思った以上に嵌ってんなぁ……」

 

アンシャだけではなくカルネも嵌っているのが意外だった。女優としてこんな手軽にポケモンを繰り出す際の演出を変える事が出来る事にかなり驚きつつもこれは撮影にも大いに活用が出来ると、サーナイトと一緒になって研究し出している。

 

「ボールデコシールの大安売りで買い込んでたのが功を奏するとはなぁ……」

「ラビの無駄遣いが無駄にならなくてよかったね」

「やめろ、若気の至りだ」

「今も十分に―――」

「それ以上言ったら連れ込むぞ、俺のベッドルームは防音なの忘れるな」

「じょ、冗談だって……」

 

顔を赤くしながらも必死に弁解する。本当にからかいが通じない……だけど少しだけ残念と思ってしまう自分がいやらしく思えた。

 

「というか本当に良くあれだけ買ったよね」

「購入システムがガチャだったのが悪い」

「単純にラビの運が可笑しいだけだよね、何でレアシールを大量に出すくせにノーマルとかそっちが引けないのさ」

「知らん」

 

我ながら運が偏っているのは解る、自分は要らない所でクリティカルを出した上で重要な場面でファンブって、そのファンブルリカバーをクリティカルでするタイプなのだ。それがガチャになると酷い結果になるだけだ、矢張りガチャは悪い文明、駆逐してやる……と喉まで出掛かったのをお茶で押し戻しておく。

 

「よし出来たわ―――……しまった、アンシャと楽しむ為にやってたのにいつの間にか次の撮影で使う前提の構成で作ってた……!!!?」

「アンタも大概社畜根性染みついてますよね、世界に轟く大女優のくせに」

「やめて頂戴、今自覚して凄い複雑な気分になったから……アンシャ、仕事ばっかりなお母さんを許して頂戴……」

「どうしてお母様謝るのです?お仕事で頑張るお母様がカッコいいのです」

「ううっ~ウチの子最高よぉ~……」

「お母様暖かいのです~♪」

 

ムーランドとブースターが自分達が抱きしめている時は違う顔をしているアンシャを見て、流石に母親の抱擁には勝てんか~とお互いに笑っている。それでも昼寝する時は一緒に居たがっているのだから相当に懐かれている部類ではあると思うが……チルタリスなんて自分の羽毛のどこが気に入らなかったのだろうか……と毛づくろいを鏡の前で入念にしているぞ。

 

「お母様、バトル教えてください!!あしゃまちゃんとル~ちゃんと頑張りたいのです」

「いいわよ、サーナイト手伝ってくれるわね?」

「サァナァ」

 

女優としてのパートナーでもあるサーナイトは優雅で美しい所作でカルネの後に続いていく。自分のサーナイトは家庭的なイメージだが、矢張り全然違うなぁと思っていると別のアシマリを抱いたアシレーヌがやって来た。如何やら自分の子供が戦う所が興味あるらしい。

 

「アシレーヌ、良かったのか本当に」

「きゅうんぬ?きゅううううっきゅ」

 

今更何を言うのかしら、あの子はもう立派よ?と言いたげなアシレーヌ、既に母としての貫禄を身に纏っている一方で肝心の旦那のラグラージは……他のやんちゃなアシマリの相手をしているのかアシマリを水鉄砲で空へと持ち上げる遊びやグルグル回ってやったりと若パパとして奮闘中の模様。アシレーヌはそれを見てうっとりしているが、矢張りこいつベタ惚れだな?

 

「ンであのアシマリはどんな所が強いんだ?」

「きゅう―――」

 

それは、と言いかけた所で庭一角、バトルフィールドはキバナが使っているので空いているスペースで行われようとしていたカルネのサーナイトとアンシャのアシマリのバトル。サーナイトが手始めと言わんばかりの軽め且つ小さめのシャドーボールを放った。これを避けると思っていたカルネだったのだが―――

 

「あしゃまちゃん、やっちゃえです!!」

「しゃまっ!!!」

 

パァンッ!!!という甲高い音と共にシャドーボールが弾かれて地面を這うように飛んでいくとそれがバ鴉ことアーマーガアへと炸裂する。が、肝心のアーマーガアにはノーダメージだったのだが、誰から攻撃された!?と辺りを見渡しているとちょうどシャドーボールの練習をしていたルカリオが目に留まり、テメェかぁ!!!と襲い掛かり、ルカリオは一体何の話だ、やるかお前!?上等だぁ!!と喧嘩を開始してしまった。

 

「あちゃ~……まああれはいつもの事だから気にしないでください」

「い、いいのかしら?」

「多分アーマーガアもアシマリが弾いてる事は分かっててルカリオに絡んでますから、アシマリは良い動きだったぞ~アンシャちゃんもポケモンを信頼するのは良い事だぞ~」

「はいっあしゃまちゃんこの調子で行くです!!」

「しゃま!!」

「う~ん、流石あのアシレーヌの子供……これ、油断できないわねサーナイト」

「サナッ……」

 

アドバイスを送った後、アシレーヌを見ると、あれ私の娘ドヤァ(ㅎvㅎ)ドヤヤァと言いたげなドヤ顔をしているので、確かにあれはこいつの娘だというのがよく分かった。というかそうなるとあのアシマリはアシレーヌの素質を完全に引き継いでいることになるのでは……アシマリの頃から力が強かった筈だが、流石に此処まででは……いや似たようなもんではあったが……。尚。

 

「ル~ちゃん、反撃です。ル~ちゃんもあしゃまちゃんに続いてパンチパンチパンチですの!!」

「ル~ルッルッルッ!!!」

「サ、サナ、サナナッ!!!?」

「ほ、炎のパンチに雷パンチ、氷のパンチを既に使えるの!?しかもなんて見事なフォーム……ってなんかあれラビ君がキバナ君に打ってたパンチに似てるんだけど……」

「あっあれ俺の十八番のガゼルパンチっすね……物理ラルトスって変態型にも程がないかな……いやまだ修正効くかな……」




尚、ムーンインパクトは無事遺伝しました。現在は練度不足でムーンパンチ、威力60ですが使うごとに威力が上がっていきます。
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