週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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バトル:ネクロズマ VS ラビ 3rd

「ゥゥグオオオオオオオオオオッ!!!!」「グギャアアアアアアアアアッ!!!!」

 

キュレムには二つの到達点がある、白きキュレムと黒きキュレム。未来に実現するポケモンと人間の真実、理想の世界を見通し、その未来を守るために戦う存在であるとされる。ポケモンと人間の真実の世界を見通し、それを守る為に力を振るうホワイトキュレム。未来に実現するポケモンと人間の理想の世界を見通すようになり、それを守るために力を振るうブラックキュレム。これらは、元々は一つの龍であり、分離してしまったゼクロムとレシラムがキュレムと同じ遺伝子を持っているからとされている。そしてそれに至るにはキュレムがどちらかを吸収しなければならない。その白黒の龍らが火炎放射と10万ボルトを放って来るのだが―――

 

「バアアルクァ!!!」「ヌウウンッ!!!」

 

火炎放射を冷凍パンチで、10万ボルトをエナジーボールで迎撃する。トレーナーに手を出させないと言わんばかりの一撃でそれらを払いのけた。マッシブーンとバドレックスの奥で拳から血がしたたり落ちる程の怒りを纏いながらもラビはそれらを睨み付けていた。

 

『……お前はその姿の我に興味があるか』

『ないと言ったらウソになるけど、そこまでの興味は無いな。今のお前は既に最強だろ、だったら俺達でなら最強無敵、それでいいじゃねぇか。下手に強欲になると駄目になるぞ』

『……変わった奴だ……見た目と同じくな』

『おう喧嘩売ってんなら買うぞ』

 

「マッシブーン、バドレックス、お前達であの幻影を潰す。力を温存しろ、下がれシルヴァディ」

「ヴァァデディ」

 

目の前の事象が血液が沸騰しそうな程に許せないのに冷静に物事を思考している自分が居て腹立たしさすら感じている。どれだけ自分がキレているんだと思わず笑いそうになる位にキレている。それに呼応するようにキュレムらは尾のタービンを高速で回し始めた、炎と電気、その二つで回転していくタービンが生み出した膨大な出力に物を言わせて突撃してくるそれらにマッシブーンは真っ向から飛び出してブラックキュレムの首根っこを掴むとそのまま地面へと叩きつける。

 

「バアアアアルクッ!!!」

「バクオオオオオオオオオスッ!!!」

 

レイスポスは一発のシャドーボールを放つ、それはホワイトキュレムの顔面へと炸裂して僅かに軌道がずれた所へと駆けるとそのまま頭を真上から踏み潰さん勢いで踏みつけた。それで完全に軌道を外れたホワイトキュレムは海へと没する。だがそのまま這い上がらんとした所へバドレックスは無言のままアストラルビットを叩き込み続けた。

 

「不敬であるぞ、王の御前である。その程度で、足りると思うたか」

「バアアルルクァァァァァ!!!!」

 

その一方でマッシブーンはビルドアップをしながらもブラックキュレムをジャイアントスイング、ブラックキュレムは10万ボルトを放ってマッシブーンを感電させているが、マッシブーンは手を離さない。感電しようが知った事かと言わんばかりである。

 

「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!」

「マアアスアァァァァ!!!!」

「そのまま投げ飛ばせ!!そして猛々しく―――気合パンチィ!!!

マッスラァァァァアア!!!シィィィァァァ―――ブラァヴァアアアアアアアクァ!!!!

 

渾身の一投げでブラックキュレムを投げ飛ばす、そしてそこにはアストラルビットを喰らい続けているホワイトキュレムがおり、反撃の火炎を放つ準備をしていた所にブラックキュレムが降って来た。悲鳴染みた声が上がる中で真上から眩い光を放つ拳を構えながらも突っ込んで来るマッシブーンが見えて来た。

 

「「キュラヒャラアアアアアアアアアア!!!!」」

「バドレックス、あいつらが連携してくる、もっとパワーを上げられるか!?」

「無論である!!!行くぞ友よ、猛々しく―――アストラル、ビットッ!!!であるぞぉおおおおおお!!!!!

バクオオオオオオオオオオスッ!!!!

 

白と黒のキュレムは互いに刻まれている炎と電気の力を最大にし始めている。それはクロスサンダーとクロスフレイム、ゼクロムとレシラムが象徴とする技であり、これらは連携技でもあるのだ。これらが一つになると相互作用が生まれて威力が2倍になると言う効果がある。それを阻止する為にアストラルビットの火力を更に引き上げた、だがこのままでは間に合わない上にマッシブーンが狙い撃ちにされてしまう―――ならば。

 

「これならば、どうであるかぁぁぁっ!!!!」

「バクロッ!?バクロオオオオオオスッ!!!!」

 

アストラルビットをレイスポスに任せ、バドレックスは再び騎乗から離れた。だがレイスポスはその意味を悟ると全力でアストラルビットの維持に努めた。そしてマッシブーンが迫る中でバドレックスはその手に、レイスポスのゴーストタイプの霊気で空気を冷却し、その手に氷の槍を生み出した。嘗ての愛馬の片割れであるブリザポス、その力を伴って放つ一撃を重撃と共に放ち無理矢理再現する、そしてクロスサンダーとクロスフレイムが今放たれようとする所へとその槍を、突き刺した。

 

ブリザードランスッ!!!である!!!余を、バドレックスを、舐めるなぁぁぁぁぁ!!!!!

バアアアアルクァァァアアア!!!!!

 

ブリザードランスを突き刺した事で僅かに生じた技発動の遅延、それによって生み出された時の隙間にマッシブーン渾身の一撃が炸裂した。雷撃と灼熱に誘爆して周囲の光を白く染めていく中で、マッシブーンとバドレックス、そしてレイスポスはニヤリと笑っていた。天へと伸びる光はネクロズマの翼の一部を撃ち抜きながらも天上の空間を抉っていく。空間が波打ち、遠くの景色が崩壊し始めた時に、その光が収まり、そこにはマッシブーンがゆっくりとレイスポスとバドレックスを抱き抱えて戻って来た。

 

「―――よくやった」

「マッシヴァァアァ……」

 

最後の意地だと言わんばかりに片腕で力瘤を作るとそのまま足の力が抜けて崩れ落ちる。それでも意識を失っているレイスポスとバドレックスにダメージが行かないようにと抱き留め続けている姿には敬服する。彼らを戻して―――ラビは遂に此方を睨み付けて下りてきているネクロズマへと、視線を向けた。

 

「さあ、後はお前だけだ……覚悟して貰うぞ!!」

「―――ッ!!!」

 

それは此方の台詞だと言わんばかりに咆哮を上げてくるが、そこへ一筋の光が飛来してネクロズマに炸裂した。吹き飛ばす程ではないが姿勢を崩したネクロズマはお返しだと言わんばかりにパワージェムを放つが、回避されながらもまるで流星のように突撃してきたそれに身体を揺るがされる。

 

「あれは―――」

「きりゅりりゅりしぃぃぃぃぃ!!!!」

「レックウザ!!?」

 

しかも黒いレックウザではない、本来の翠色の体色をしたレックウザ……アンシャが見たというあのレックウザだ。それはネクロズマへとの攻撃をし終わるとラビの元へと舞い降りた。そして身体を降ろし、まるで乗れと言わんばかりに見つめて来る。

 

「……お前、一緒に戦ってくれるっていうのか」

「りきゅぅぅしぃ」

「……恩に着る、アーマーガア、ダイケンキ!!」

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

「ケエエエエンキッ!!!」

 

最後のポケモン達であるダイケンキとアーマーガアを繰り出す。アーマーガアは目の前にレックウザ、そしてとんでもなく巨大なポケモンにテンションが早速MAXボルテージを記録している。だがそれを諫める様にダイケンキが水を掛けると、まるで蒸発するように白い蒸気が巻き起こった。そしてガァ?と何?と言いたげな顔をした。

 

「アーマーガア、ダイケンキを背中に乗せてやってくれ。こっからは空中戦だ」

「ガアア!!!」「ケエンキッ……ダイケン」

 

応任せとけ!!と言いたげなアーマーガアと本当に大丈夫かぁ……まあ乗るけど、というダイケンキに一抹の不安を感じるが、ラビは次にシルヴァディに目を向ける。

 

「お前はそのままだ、頼むぞ」

「ヴァアアッディ!!!」

 

シルヴァディは問題無いと言わんばかりに吠える、シルヴァディは短時間なら飛べる。というかなんだったら空中の何かを掴んで走り抜ける事だって出来る、理屈は知らない。そしてラビはレックウザの背中へと乗った。

 

「頼むぞレックウザ、悪いが付き合って貰うぞ」

「ぅぅぅおおおおおおおおおっ!!きりゅりりゅりしぃぃぃぃぃ!!!!」

 

甲高い声を上げながらもレックウザはゆっくりと上昇していく、それに合わせるようにアーマーガアもゆっくりとダイケンキを乗せながら上昇。シルヴァディも空中へと脚を伸ばして細かく跳躍を繰り返すように空を駆ける。いよいよ、最終局面。

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