週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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タスク:エリアゼロ・ラボゲート

「オノノクス、常に私、いえ彼らの傍に。アーマーガア、周囲の警戒を」

「ノクス」

「ガァッ」

「クレベースさん、いざという時は頼みますよ」

「ベェッス」

 

ラビが選出したエリアゼロ選抜メンバーの3体。この内、クレベースのみは入れ替わりでガチメンバーに入ったりするがオノノクスとアーマーガアは常にパーティの中心だと言っても過言ではなく紛れもなくラビの主力と言っていいだろう。

 

「なんでしたらクレベースの上に乗って貰っていいですよ、冷たいですのでタオルなどを敷いた方が良いかもしれませんね」

「いやいやいや流石にそれは気まず―――」

「これが海を渡るカチコールの気分なのかな~!!?」

「おっきい~バトルしたい~!!」

「……悩んでるウチが可笑しいのか……?」

「ボタン、大丈夫君は正常だ」

 

ラビの言葉に甘えてクレベースに乗るアオイとネモ。クレベースとしては別に何ともない、その上にはアーマーガアが飛び、クレベースの周辺にはオノノクスが控える。クレベースの身体の上というのはある意味、このエリアゼロで一番安全な場所でもある。

 

「でも他のポケモンは出さないのか?」

「他のメンバーは何方かと言えばバトル向けでして、誰かを守る事には向いていません」

「それ、アーマーガアもあんまり言えてないような……」

「これはいいんですよ、後で確りと強敵と戦えさえすれば今は我慢して後で思いっきり楽しむってタイプですから」

 

それが良い証拠にアーマーガアは周辺警戒という名の獲物を探している目をしている、仮に獲物を発見したとしても飛び出す事はない。ラビの指示がない限りは突撃していく事はないので戦闘狂ではあるが相当にマシな部類ではある。

 

「他のメンバーってどんなポケモンなんですか!?みたいです!!」

「時が来たら見れると思いますよ、まあその時というのは大変な時になると思いますが」

「そんだけでかいとか?」

「めっちゃ気性難とか」

「滅茶苦茶強いとか!!」

「お前はそれしか言えないのか生徒会長」

 

まあ最早予定調和として機能し始めたネモのバトル発言、それを置いておくとしてもいよいよ自分達はエリアゼロの最奥部に鎮座するラボを眼前にするレベルにまで迫った。結晶体に包み込まれているラボは異様な光景としか表現のしようがない。

 

「……これがラボか」

『『YES、それこそがゼロラボだ』』

 

再び、ラビのスマホロトムから通信が入った。自分を何だと思っているんだと言いたくなったがグッとこらえておく。

 

「なんか、結晶体に取り込まれてない……!?」

『この結晶体には不思議なエネルギーが満ちている、ポケモンの能力の向上に機械類の性能を上げるなど様々な効果を得ることが出来る』

「つまり、ラボ自身がテラスタルって事ですか?」

「いや多分だけどよ……テラスタルがこの結晶と同じ、何じゃねぇか?」

『『その通りだペパー』』

 

その答えを述べる博士らは、何処か嬉しげに語っていた。息子のペパーに言って貰えた事への喜びだろうか……?

 

『ラボのゲートは君たちによってロックが解除されているので開ける事は可能だ』

『だが用心してくれ。ゲートを開ければ内部から危険なポケモンが解き放たれるという事にもなる、が』

『『ラビと君達ならば心配ない、必ず乗り越えられる』』

「唯のイラストレーターを余り過大評価しないで頂けます?」

『『謙遜する事もあるまい、エリートトレーナーのラビ』』

「エリートとかやめて貰えますか、それ言われてたの父と母なんですけど」

 

確かにそんな風に呼ばれる事もあったが、それはあくまで両親がエリートトレーナーという称号を持っていたから自分も呼ばれる機会があっただけに過ぎないのだが……まあ敢えてそれ以上は語るまい、ネモの熱い視線にも何も言うまい。

 

「それじゃあ、ゲートを―――」

「ちょっと待ったぁ!!」

 

開ける時になってペパーがストップをかけた。

 

「やべぇポケモンが出て来るんだったらよ、ミライドンとコライドンにも出て来て貰った方が良くねぇか?最悪戦えなくてもよ、イダイナキバとテツノワダチの時みたいにライドして逃げるって手段も取れるだろ」

「う~ん確かに……入り江でも凄い強かったし戦力が多ければラビさんの負担も減るし」

「でもさ、此処に来てからずっと引き籠ってるのに戦ってくれるん?というか戦力になるん?」

 

ボタンとしてはライドポケモンとしての二匹しか知らない、顔をベロベロに舐められた苦い記憶もあるが……ボタンの中では人懐っこくて妙に犬っぽいポケモンという認識しかない。強さに関してはネモの言葉だけだが、それもペパーが否定する。

 

「それについてはなると思うぜ、これまで俺とアオイ、ハルトが戦ってきたヌシポケモンはスパイス食って滅茶苦茶に強くなってた。あんだけスパイス料理喰ったんだから強くなってるだろ!!」

「あ~それを言われたら確かに……」

「ヌシポケモンを考えると期待出来るかも……」

 

反対派ではあったが、その意見を聞いて出したくなる二人。その圧に圧されてミライドンとコライドンを出した、二匹は出された事にキョトンとしながらもアオイとハルトの傍に付きながらも見慣れぬ大きなポケモンに興味津々と言いたげだった。

 

「よし、続いてゲートオープンだぜ!!」

 

そのまま、ゲートを開ける操作を行う。そして開け放たれていくラボの扉、時間に干渉する禁忌の扉が開いて行った時……その報いだと言わんばかりに頭上から何かが降ってきた。それに真っ先に反応したのがアーマーガア、オノノクスだった。

 

「ガアアアアアアアアアア!!!!」

「ックスゥッ!!!」

 

それはもう一匹のコライドンとミライドンだった。それらは明らか敵意を剥き出しにしながらも襲い掛かってきた。ブレイブバードとドラゴンクローで迎え撃ったそれらは、拮抗しながらもラビのポケモンを弾き飛ばすようにしながら着地すると、自らの力を誇示するかのような叫びをあげた。

 

「うわぁっ出たぁ!!?もう一匹のコライドンとミライドン!!!」

「家族の再会、って雰囲気じゃねえよなどう見ても攻撃してきやがったぞこいつら!!」

「バチバチにカチコミかけてきた!?マジで何なんこいつら!!?」

「ミ、ミライドン!!?」

「おいコライドン如何した怖いのか!?」

「「ギャ、ギャァァッ……」」

 

突然の出現に二匹は怯え切った声を上げている、これは明らかに家族に対する物などではない。

 

「予測が最悪な方向で当たりましたか……コライドンとミライドンはこいつらに縄張り争いに負けたのでしょう、余程の力差なのかトラウマになっている……!!アーマーガア、オノノクス!!私達でこいつらを抑えますよ!!クレベースさんは皆の防御を!!」

「ガアアアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!!!」

「ノクスッ」

「ベェッス……!!」

 

漸く俺の出番か!!とテンションがマックスになるアーマーガアと冷静に命令を受諾するオノノクス、そして任せておけと気合を入れるクレベース。もう一匹のコライドンとミライドンは此方をバカにしたような瞳を向けて来るが、ラボの入り口が解放されている事に気づくと一気に其方へと跳躍して内部へと入って行ってしまった。

 

「お、おい待て其処には父ちゃんと母ちゃんが―――ってな、なんじゃこりゃああああ!!?」

 

思わず、父と母の心配をしたペパーの言葉なんて即座に吹き飛んだ。何故ならば……内部から大量のパラドックスポケモン達が一気に溢れ出してきたのだから。その中には見知ったイダイナキバとテツノワダチの姿もあるが、それ以上に見た事もないポケモンばかりだ。しかもそれらはまるでこの先に行かせるつもりはないと言わんばかりに自分達を取り囲んでいる。

 

「すっご~いこれ全部未来と太古のポケモンなの!!?ねえねえもういいよね、此処こそ私の出番だよね!!思いっきり戦っちゃうもんね!!」

「だ~もう、なんかムカつくけど頼もしいから腹立つ!!」

「だけど数が多いぜこれ!!流石にやばいちゃんだぜ!!」

「やるしかないって!!」

「アオイさんの言う通り、此処は強行突破しますよ!!各々、それぞれチームを組んで戦いましょう!!」

 

最も冷静なラビが指示を飛ばしていく、タッグに自分のポケモンを加えて戦わせる作戦に出る。

 

「ハルトさんとボタンさん、アーマーガアは二人に付きなさい!!」

「あ、荒々しいけど頼もしい!!?」

「よっしゃ分かった!!頼むぞアーマーガア」

「ガアアアアアアアアアアア!!!!」

 

「アオイさんとペパーさん、クレベースさんは二人を守りなさい!!」

「防御は任せるからね!!」

「っしゃあガンガン攻めて行くぜ!!」

「ベエエッス!!」

 

「そして―――ネモさんは私と一緒に、蹴散らしますよ!!オノノクスバトルスタンバイ!!」

「お~し私も全力でやっちゃうよ!!」

「ノォッ!!」

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