週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:PWCSインタビュー、オニオンと仕事運

「ゲンガー、シャドーボール連発」

「ゲンゲロゲ~!!!」

 

ガラル組で借りているコテージの裏のバトルフィールドでゲンガーに指示を飛ばすオニオン。ゲンガーの調子はいい、フヨウの元での修行が効いている。的代わりの身代わり人形に連動しているモニターには威力が表示されており修行前とは段違いの威力を見せている。

 

「鬼火!!」

「ゲンガァァ!!!」

 

ボウッ……とゲンガーの手の中に生まれた紫色の炎は揺らめきながらも人形へと向かって行く、そして鬼火が分裂していき、人形を埋め尽くす程の量へとなって行った。そしてそれらで取り囲んだ時にオニオンは指を鳴らした。

 

「ラップッ!!」

「ゲンゲロゲ~!!」

 

同じようにゲンガーが指を鳴らすと鬼火が一斉に起爆して身代わり人形を巨大な紫炎の火柱に閉じ込めるという芸当を成し遂げた。

 

『ねぇっゴーストタイプの真価って何か分かる?』

『神出鬼没、さ?』

『正解だけど不正解、それは世間一般的な真価。じゃあ問題、ゲンガーが得意な事は?』

『???』

『分かんないかな、まあそれを教えてあげるのがあちしの役目だかんね~それじゃあまずは基礎的なバトルからそこからゴーストタイプの真価を全部教えてあげるよ―――……世の中が理解出来ていないゴーストの本当の恐ろしさって奴を見せつけてやりな』

 

「……こんな所かな」

「ゲンガ」

 

視線を向けた先には先程まであった筈の鬼火の火柱が消え去っていた、思いの外悪くない出来だった。だけどパルデアには何か強い悪意のエネルギーがまだ揺蕩っている。それに同調することが出来れば幾らでも火力は上げられる、この地方にも何か厄ネタのような物があるのだろうか……

 

「調子どうオニっち~」

「悪くないと思う」

「ミヨヨヨ~」

 

あった、ロルの手持ちの一体であるイーユイはこのパルデア地方に眠る伝説の宝の一つで、人間の感情によって生まれたポケモンだったことを思い出した。

 

「オニっち~そこまで気張らなくてもお兄ちゃんなら普通にOKくれると思うよ?」

「カッコつけたいだけだよ、僕が」

「そういう所が好きなんだけどね~♪」

 

僕だって男だ、恋人に良い所を見せたい……話を聞く限り、ラビさんという人は良い人でいい兄、だけどそれだけで許して貰えるのはなんか嫌な気がする、実績らしい実績を作って―――胸を張りたい。そんな我儘だ。

 

 

 

 

「これまではシンオウ、マサラ、ガラルの取材に成功っと……後はああでもカントーではまだだから……カントー、ジョウト、ホウエン、イッシュ、カロスって所かな……」

 

適当に買った物を食べながらもこれからの取材計画を練っていく。と言っても当ては無いし、なんとか連絡を取って予約をお願いしてみるしかないだろう……

 

「理想としてはカントーとジョウトを纏めてやる事かなぁ……残りはワタルさんとキクコさんだけだし、そうなるとバランス悪いしジョウトも纏めておきたい……かといってそんなコネなんて持ってないからなぁ……ユウリちゃんに仲介して貰う?いやいやいやそんな失礼な事をするなんて出来ないし……出版社から取りなして貰うかなぁ……」

 

そうでもないとこんな事は出来ないだろうし……と思いながらもトルティーヤを摘まんでいるとスマホロトムに連絡が入って来た、なんと相手はユウリだった。何かあったのかな、と思いながらも通話ボタンを押す。

 

「はいラシーマです」

『あっラシーマさん今大丈夫ですか?』

「ええ、大丈夫だけど、何かあった?まだ記事は下ろしてないから修正してほしい所があれば言って貰えばやるけど」

『ああそういう事、でもないのかな……記事関連ではあるし……』

 

妙にユウリは言い難そうにしているのを感じるが、何かあったのだろうか……。

 

『実はですね、私はとあるチャットグループに所属してるんですよ。まあそこはラビさん経由で作られた集まりなんですけど……そこで今回の取材の事を話したら、いい加減に取材を受けないと、色々言われる頃合だし、それなら信頼のおける人に取材をお願いしたいと言われてラシーマさんを推薦しちゃったんです……それで、近日中にワタルさんとキクコさん、カリンさんが取材の予約をしたいとの事で……』

「えっ私が!?いやそれは有難いけど、私でいいの!?」

『レッドさん達が褒めてましたよ。ラシーマさんはこっちに配慮してくれるいい記者だって、買い物中にこっちのプライべートを察してもくれたって』

「あっそうかあの時の……」

 

出版社モットーに自分も相手も気分よく、というのがあるのでそれを実践したような物なのだが、まさかそれがこんな事になるなんて……だがこれはチャンス、カントーとジョウト地方の出場者の取材を一気に終わらせることが出来るのは極めて都合がいいし折角のご厚意を受けない訳にはいかない!!

 

「願ってもない申し出よ!!是非お願いしたいわ!!私は基本的に空いているからいつでもOKよ!!」

『わっかりました、それじゃあ直ぐに話進めちゃいますね。あっそれとオニオン君から、ゴーストの霊気を活用した記事は凄い面白かった、続き読みたいって言ってましたよ』

「元オカルトマニアとしては最高の褒め言葉ね、分かったわ」

 

元オカルトマニアとしての疼きを収める為に書いたものをここまで評価して貰えるとは……嬉しい限りだ。次はロトムの機械との一体化とゴーストの憑依の関連性という記事でもあげるかな、それはそうと―――

 

「よ~しカントーとジョウトインタビュー頑張るぞ~!!あっ手土産とかどうしよう……パルデア土産でいいのかな……あっそうだ、ラビさんの所に行った時に食べたムクロジがいいかも、丁度食べたいし今から行って来ちゃおっと。カイリュー、散歩がてら飛びましょうか」

「ウリュ!?ウ~リュ~!!!」

「音速は勘弁してよ!?今回は装備無しなんだからね!?何その貴方なら大丈夫でしょみたいな顔は!?無理だわ無茶言うなぁ!!?」

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