週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

544 / 691
PWCS:第五試合 ブルー VS ナンジャモ 3rd

『NEXT BATTLE カメックス VS エレキブル!!3、2、1……BATTLE START!!』

 

「渦巻け激流、狂えよ大波!!我らが敵を、全て押し流せ―――メガシンカぁ!!!」

「ガメエエエエエエエエエ!!!!」

 

『ここでメガシンカです!!ブルー選手の相棒たるカメックスがメガカメックスへとメガシンカです!!三つに増えた砲門で相手を吹き飛ばす亀々の王、ですがおっとここで更にテラスタルオーブ!?』

 

「どんな自分になりたいかを思い描いて、その姿へと変じなさい!!」

「ガアアアメアアアアアア!!!」

 

『メガシンカにテラスタルを重ねる、更に水タイプのテラスタルを重ねます!!ですが、電気タイプのエレキブルに対してのこれは効果的とは思えませんが……』

『いや、既にブルーさんは崖っぷちだ。下手な対策よりも自分が一番自信のある選択肢を更に強化するのっては一番シンプルで信頼性の高い手段だ。それに水タイプ自体の通りだって電気タイプに悪いわけではないんだ。そこまで悪い手段って訳じゃねぇ』

 

それと同時に雨が止みながらもエレキブルは地面へと降りた。雨乞いと電磁浮遊の効力が切れた、雨が降らなくなったのはメガカメックスにとっては痛手だろうから悪くはないが、電磁浮遊が解除されたのは少し痛いかもしれない。電気エンジンの良さを生かし切れない。更に、此処で壁が砕ける音がした、両壁まで砕けやがった。

 

「かめっち行くわよ、素早く―――雨乞い!!か~ら~の~……力強い潮吹き!!!

ガメガメガメガメ―――ガンメエエエエエッ!!!!

「やっぱりそう来たか!!素早く―――電磁浮遊!!移動しながら光優先の両壁!!

 

雨乞いからの潮吹き、ラビがいたらやってる事がカイオーガというだろう。それに対して電気エンジンで得た素早さを活用するエレキブルは光の壁を展開する、そしてリフレクターを張ろうとした時に真正面から水の波動と龍の波動が同時に向って来るのを見て、咄嗟に後ろに跳びながらもそれを受ける。

 

「潮吹きをしながら、波動技を同時に二種類撃ってる……!!」

「ブルルルルッ……ブルアァ!!」

 

ダメージを抑えながらもエレキブルは素早く立ち上がりながらも真上から落ちてくる潮吹きを回避する。雨、水テラスの影響も受けて威力が強化されているそれは最早水の火山弾のような物。

 

「ほらほらどうしたどうしたよナンジャモちゃん、さっきの勢いはぁ!!」

『ブルー選手が乗ってきている!!正しく一転攻勢、先程の光景と似ている筈なのに色合いが全く異なる!!火山弾が如くフィールドを穿つ潮吹きにエレキブルは防戦必死!!』

『雨に水テラス、そしてメガシンカ……この潮吹きはやべえなぁ……』

 

打ち上げられた潮は雨雲に突入してから雨水を吸収したかのように巨大化して降り注ぐ、電気エンジンと電磁浮遊の重ねが無ければ確実に避けきれない面制圧攻撃。ナンジャモは必死に頭を回転させる、どうすればいいのかを。

 

「(駄目だ落ち着くんだこのままだと絶対にいい考えなんて思いつかない、レベ君との砂嵐下での特訓を思い出せ、あの時はもっと酷かったじゃないか。視界も効かないし砂嵐の音で耳も効き辛いあれをどうやって突破したかを―――っ)そうだ!!エレキブル、素早く―――エレキフィールド!!

「無駄よ!!ただのエレキフィールドじゃあこの雨と潮吹きで放電させられる!!」

 

地面に電撃が広がるが、雨と潮吹きの影響で全く長持ちしない。それを見たサトシはシトロンとのバトルを思い出そうとした時だった。

 

「ほんの一瞬でいいんだよ!!力強く打ち放て、雷!!!

キィィィィブルルウラアアアアアアッ!!!!!

 

雨を利用して雷などではなく、地震から撃ち放つタイプの雷。それはエレキフィールドの電気と結びつくと一瞬でフィールドを覆い尽くしていくと瞬時に濡れていたフィールドの水を電気分解し、水素と酸素を発生させる。

 

「そこだぁっ炎のパンチ!!」「キィィブウウウウラアアアアアアッ!!!!」

「えっちょおまっ!!?か、カメっち守る!!」「ガ、ガメェッ!!!」

 

迷うことなくエレキブルは炎のパンチを地面へと叩きつけると……強烈な爆風と衝撃波がフィールド全体を覆い尽くした。雨雲さえも吹き飛ばす程の衝撃波が生み出されて、観客たちも思わず身体を庇った。

 

『ば、爆発ですっ!!フィールドに降り注いでいた水は雷によって電気分解され、そこに炎のパンチが加わって事で一気に炎が広がりました!!』

『エレキフィールドの一瞬だけで此処まで頭回すかよ普通……ってうおいマジかよ!!?』

 

ラバイの言葉の先にあったのは―――メガカメックスの両腕を尻尾で抑えながらも頭のハイドロキャノンを抑え込んでいるエレキブルの姿、その身体には大きなダメージが見て取れるが、エレキブルは遂に距離を詰めてやったぞと言わんばかりの表情をしている。

 

「あ、あの爆発の中を突っ込んで来たっていうの!?」

「バンギラスの砂嵐に比べたらこんなの楽勝さ!!エレキブル、そのまま雷だ!!」

「ッキブルルルルルルウ!!!」

 

完全に組み付いている事でカメックスは回避動作が取れない、そのまま雷を放出してカメックスを感電させる。幾らメガシンカしていると言っても0距離からの雷のダメージは想像を絶する。

 

「カメっち高速スピン!!振り払って!!」

「絶対に離しちゃダメだよ!!そのまま雷!!!!」

 

「ガアアアアメエエエエエエエエエッ!!!」

「キッ~……ブルウウウウッ!!!」

 

高速回転し始めるカメックス、遠心力で振り払おうとするが、ハイドロキャノンをガッチリ掴んでいる上に両腕へと伸ばした尻尾が巻き付いて離れない。歯を食いしばりながらも雷をし続けながらも雄叫びを上げて雷を流し続ける。

 

「真上に向けて電磁砲!!」

「キブルラァ!!!」

「何を狙ってるが知らないけど、だったらアクアジェットで連れまわしてやるわ!!」

 

そういうが、それは最早アクアジェットなどではない。キャノンから水の波動を発射する事で推進力にしてアクアジェットを行うという異常な光景。しかも高速スピンは継続中のまま、回転に超スピードが加わってエレキブルも辛そうにする。

 

「負けるなぁエレキブル!!そのままカメックスを電磁砲目掛けてぶん投げちゃえ!!!」

「キィィィィィィ!!!!」

 

エレキブルは自ら手を離した、そして逆に尻尾を全力で振り回してメガカメックスを力任せに発射した電磁砲へと投げつけた。高速回転していた為に周囲の状況を確認しきれていなかったカメックスはそのまま電磁砲へと激突し、その身体に麻痺が走る。

 

「そこだぁっ素早く―――充電からの……ワイルドボルトォ!!!

キイイイイッブルルルラアアアア!!!!!

 

麻痺で動きを封じた所へ充電で電力を漲らせた渾身のワイルドボルトで突撃するエレキブル、だがカメックスも負けてはいない。麻痺しながらも背中のハイドロキャノンを向けると渾身のハイドロポンプを発射する。

 

「ガメエエエエエエエエッ!!!!!」

「ッッッキブルラァァァァァ!!!!!」

 

電光となったエレキブルはハイドロポンプの強力な水圧にも負けることなく、そのままカメックスへと到達、周囲に電撃が伝播する程の衝撃波を発散させながらも両者はフィールドへと落ちた。互いに動かない、これは―――と思い、審判が様子を確認した時……ゆっくりと両者が身体を起こした。まだやれるのか、動けるのか……と固唾を飲んで見守っていた時、カメックスはゆっくりと、笑いながらも真後ろに倒れ込みながらもメガシンカを解除し、目を回してしまった。

 

『カメックス、戦闘不能!!エレキブルの勝ち!!BATTLE OVER!!よってこの試合、ナンジャモ選手の勝利となります!!』

「―――キブルァア!!!」

『決着ぅぅぅぅ!!!なんとマサラ三英傑の一人、ブルーを打ち破ったのはパルデア地方ジムリーダー、エレキトリカル★ストリーマー ナンジャモ選手!!!ブルー選手をエレキブル一体だけで倒し切りましたぁぁぁ!!!』

 

「……あ~あ、やっぱりコーディネイター業に勤しみすぎたかなぁ……こりゃ大会後はシロガネ山に籠らせて貰おうかなぁ。カメっちお疲れ様、いいバトルだったわ」

 

「……やった、ボク、勝ったんだ……ぃぃぃぃいぃぃいいいやったぁぁぁ!!!!レベ君見てる~ボク勝ったよ~!!!ブルー氏に勝ったんだぁぁぁ!!!」

 

第一回戦第五試合、ブルー VS ナンジャモ

勝者 ナンジャモ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。