「アハハハハッアハハハハハハハッアハハハハ!!!アハハハハハハハッ!!自分で名前出してればせわねぇぜナモ公、アハハハハ!!!!」
「ううううっ~レベ君ごめんなさい~……」
「……」
「そしてアンタは殺意向けてんじゃねぇぞ加害者」
「だからそれは忘れろぉ!!」
試合後、フィールドは激戦の結果酷い荒れようになってしまったので緊急のメンテナンスを行っている時にラビは激戦を制したナンジャモに勝利のお祝いの言葉でもかけてやろうかと思って控室に向ったのだが、そこではナンジャモが全力で顔を伏せ、レベはあちゃぁ……と言いたげな顔をし、ブルーを羽交い絞めにしているグリーンとレッドの姿があった。どうしてこんなことになってしまったのかと言ってしまえば……
『ナンジャモ選手、勝利おめでとうございます。えっと、最後にお名前を出された方は……?』
『ボクの特訓に付き合ってくれた大切な人で色々特訓を手伝ってくれたんだよ』
『ほうそれはそれは……』
『ボクの大切な人さ』
『えっ?』
『えっ?』
『『えっ?』』
ナンジャモが自主的に言ってしまったのである。と言ってもあれだけの激戦の末なのでナンジャモも疲労が溜まっていた事だろうし、口が滑ってしまったとレベもあれはしょうがないと納得しているし、何れ公表する時が早まっただけだと前向きに考えようとしているのだが……ネットリテラシーに配慮している筈の自分がそんな事をやってしまったという事でナンジャモは酷く落ち込んでいる。
「なんで私には彼氏いなくてアンタにはいるんじゃぁぁぁ……!!!」
「おいどうするよレッド、今度は泣き出したぞ」
「知らん」
「だよな」
「仮にも同期が泣いてるのにそれでいいのかアンタら」
「「付き合ってたら身体が幾つあっても足りない」」
「これは酷い」
そして案の定というべきか、ブルーはナンジャモが彼氏持ちという事が噂ではなく真実だと言う事が判明して色んな意味でキレている。と言ってもナンジャモからしたら理不尽極まりない事なので怒られる筋合いもないのだが……。
「お兄ちゃんネットで批判されてないかな……ナンジャモさんに相応しくないとか……」
「言われた程度で揺らぐのは本気の好意じゃねぇだろ、それに結婚や交際ってのは本人同士が本気で好き合ってるからこそするんだろ。まあ気になるのも無理はないが……ちょっと待ってろ」
そう思ってラビは同時配信枠として開いていた自身の配信コメントを見てみる事にした。一応閉じたのは先程だったのでナンジャモの公開コメントにも反応はあるだろう……。
| ・えっナンジャモって彼氏いんの!? ・ナモ公マジで!? ・レベ君って……あれ、ヌシの弟さんの名前じゃね? ・あ~……確かにそりゃ特訓にも付き合えるわな、ヌシの弟なら。 ・にしても言っちまったって顔だな…… ・まあ疲れただろうからなぁ…… ・にしても、これナモ公大丈夫か?炎上しない? ・大丈夫だろ、これだけのバトルを支えた立役者だろ、寧ろこれだけ尽くしたレベ君とやらの尽力が無ければこれだけのバトルは出来なかっただろうし……ちょっと寂しいけどな。 ・まあネットアイドルだけどナモ公だって人間だしそういう相手がいたとしても……ね ・俺氏、古参と言われるまでのナンジャモリスナー、彼氏いるという事象にショック……でも幸せならOKです!!レベ君、ナンジャモを宜しく頼むぞ!! ・これぞファンの鑑。 ・あるべき古参ファンの姿。 ・グルーシャ:……まあラビの弟ならいいかな。 ・んじゃヌシの義妹になんの? ・そうなるな。 ・えっ不足じゃね?ナモ公じゃ ・確かに、レベ君本当にナモ公でいいのか? ・そうだぞ人生は長いんだぞ、もう少し考えてもいいんだぞ? ・早まるな、踏みとどまれ!! |
|---|
「なんで途中からボクへのディスになってんのさぁ!!?」
まあこれはラビの配信のリスナーたちの反応ではあるが、他の所を見ても否定的な意見も散見するがそれ以上にナンジャモの幸せを祈るコメントも多い。中には過激な言葉を口にする者もいるが、周囲が諫めたりするケースが大半で受け入れられているのが大きい。でもなんか何方かと言ったらナンジャモがレベに釣り合うのか?というのも多かった。
「にしてもナモ公、よくブルーに勝てたな。こいつ本業トレーナーじゃねぇけどそれでも、俺らとやり合えるほどの実力なのにさ」
「強かった。戦ってみたい」
グリーンは素直にブルーを打ち破った強さに感嘆し、レッドはエレキブルと戦ってみたいという希望を抱く程の強さに興味を示している。エレキブルも電気タイプでは物理アタッカーとしては優れているポケモンではあるが、まさか一匹だけで此処までやるとはだれも思っていなかった。
「と言っても、正直次が怖いかなぁ……エレキブルの秘策は出し尽くしちゃったから、この後のバトルだと使いにくくなっちゃったよ……まあ奥のお手々の取って置きは5、6個あるんだけどさ」
「とっておきって何個も持つようなもんだっけ……?」
「レベ君ってば何を言ってるんだい、人間引き出しはいっぱいあった方がいいじゃない」
「えっお前コイルの突然変異じゃねぇの?」
「誰がコイルが本体のアンドロイドだごらぁ!!!」
ネットで言われているネタに反応して鋭いツッコミポーズをしながらも声を荒げるナンジャモ、それを制するレベとケラケラと笑うラビ、そんな様子を見てブルーは漸く刃を収めた。
「はぁぁぁ……なんで私には出会いが無くてこの子にはあるのよ……」
「いや出会い自体はあるのにお前が振ってるのと、度し難い性癖を持ってるせいだ」
「正論」
「ぐぬぅっ……」
兎も角、ナンジャモは一回戦を突破。次なる相手はゴヨウかアイリスか……何方にせよ強敵なのは間違いない。そして明日にはグリーンも試合がある、自分も明後日……この中で既に終えているのはレッド位だろうか。
「レッドさん、シンジとのバトルの感想は如何でした?」
「……かなり筋がいい、少し考えすぎる所があったけど、最後の最後は知識が経験と結びついて、最短で最適解を出せるようになった。あれが常に出来るようになればもっと強くなる」
レッド対シンジ、レッドの圧勝だと思われた試合だが……結果は2対0でレッドの勝利。シンジは先発にドラピオンで毒びしを撒き、その後に吹き飛ばしとベノムトラップを活用して毒で締め落とすような事をしつつも、その後にドタイドスとエレキブルでなんとレッドのピカチュウを落とした上でリザードンもあと一歩という所まで追い込んだ。この大健闘にレッドは満足したのか、シンジとまた戦いたいとコメントしていた。
「さて、次のバトルはどうなる事やら……」