週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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タスク:エリアゼロ・ディフェンスオブパラダイス

突然鳴り響いた警報、真っ赤に染まる周辺。そこはゼロラボの最奥部、フトゥーとオーリム、そして二人を模したAI達が作り上げた夢の装置であるタイムマシンがある場所。そこでアオイとハルト、ペパー、ネモ、ボタンはタイムマシンの停止を阻むプログラムに従う二人のAIを撃破した。パルデア地方のチャンピオンたちの戦闘データを収集し、作り上げた戦闘プログラムとの戦いは熾烈を極めたが、打倒に成功した。これでタイムマシンは停止する―――筈だった。

 

『タイムマシンが危険に晒されています、タイムマシンが危険に晒されています、タイムマシンが―――』

 

「こレは、マサか……博士、貴方はそこマでシテ夢を守りタいのカ!?」

「いやこれは―――タイムマシんそのものに、危険が迫ッテいル!!」

 

その言葉に理解が追いつかなかった、AIを上書きした戦闘プログラムは確かに倒した。それだけではいけなかったのか、と思った時にボタンが施設にアクセスした。そして分かった事がある。

 

「何なんこれ!!?絶対にあり得ない!!?」

「ボ、ボタンどうしたの!!?」

「これ見て!!」

 

そうして見せたのは時計だった、デジタル表示とアナログ表示の何方もがあった。それらが二つずつ、ゼロラボ内と外部の物と表示があるが―――外部の時計が滅茶苦茶な進み方をしている。デジタルは極めてゆっくりと時間が進んでいるのにも拘らず、アナログの方は有り得ない速度で針が回っていて見えない。

 

「えっなにこれ!?なんかのゲーム!?」

「こんな状況でんなことするかぁ!!?これはマジの時計、このゼロラボと外部の時間の進み方が明らかに乖離してる!!ウチにも何が何だか分からない!!」

「時間の進み方って、そんな事あり得るのか!!?」

「「―――時空の歪み⁉」」

 

その言葉でフトゥーAIとオーリムAIが理解したように言葉を発した。

 

「「ゲ、限界ガ来タのだ……時空間の歪みガ、タイムマシんが、ソレにヨっテ、このゼロラボ外部が異空間トナッテイル」」

「い、異空間って……ラビさんは外にいるんだよ!?」

 

もう何が起こっているのかすら理解が追いつかない、分かるのは―――外だけではない、此処にいる自分達にとっても修羅場だという事だ。

 

『フトゥーID及びオーリムID以外のモンスターボールをロック、楽園防衛プログラムをAIへインストール開始、テラスタルエネルギー収束開始』

 

「「スまナイ子供達……君達デハ不可能ダ……」」

「「ペパー……」」

 

その時、二人は愛する息子へと手を伸ばした。その瞳は明らかに愛する我が子への愛情に満ちていた、ペパーも思わず手を伸ばしてしまう程に二人は、親だった。

 

「逃ゲてクレ……!!」「逃ゲて……!!」

「「ペパー!!!」」

「父ちゃん母ちゃん!!!」

 

『オーリムAI、フトゥーAIは楽園防衛プログラムに上書きされました』

 

そんなペパーの叫びを無に帰すように、プログラムは起動した。タイムマシンを脅かす脅威を排除する為に……だがそれは彼らの活躍によるものなどではないのだ……タイムマシンが生み出した歪みから姿を見せたポケモンの脅威故だ。

 

 

 

 

 

その姿を知っている、彼の者らは神として崇められている。その力を知っている、彼の者らの力はこの世に受ける全ての者らが遍く甘受する物故に。その威光を知っている、彼の者らを嘗てヒスイ地方にて二つの組織がそれぞれ崇拝した。その名は―――

 

「グギュラァァァァァァアアアアアア!!!!」

「パルラァァァァァァアアアアアアア!!!!」

 

「ディアルガ、パルキア……!!!!」

 

シンオウ地方の創世神話に登場する神とされるポケモン。時を司るディアルガ、空間を司るパルキアが目の前にいる。何度も筆を取ってその姿を形にしてきたが、自分のそれらは贋作だったと言える程の圧倒的な存在感と威圧感が全身を突き抜けていく。倒れていないのが不思議な程だ。

 

「「……」」

「っ……!!」

 

二匹は静かに自分を見据えてきた、時と空間の神に睨みを利かされる、普通絶対にあり得ない体験で一瞬意識が飛びそうになったのだが、自分を呼び戻したのは……

 

「ガアアアアアアア!!ガアアアアアアアアアアアア!!!」

「バカ野郎お前、マジでバカラスぅ!!?マジでいい加減にしろぉ!!?」

 

戦闘大好きな戦闘狂のアーマーガアだった、彼にとっては伝説のポケモンである二柱すら強いポケモンで対戦相手でしかないらしい。本当にブレていない事に安堵する一方でこんな時ぐらいはルカリオを見習って冷静に―――

 

「バカバカバカバカ何波動チャージしてんだ!!?打つなよ絶対に打つなよつうかチャージなどさせるものか!!」

「ルルルラア!!?ルアアアア!!!」

「出てくんなよもう!!?」

 

平然と波動をチャージして攻撃しようとしているルカリオを大急ぎでボールに戻す、がルカリオは直ぐに出てきて何するんだと言わんばかりに文句を言ってくるが文句を言いたいのは此方である。

 

「パルゥゥ……ドゥルト」

「クス……ノク」

 

唯一冷静なのは同じくドラゴンポケモンであるドラパルトとオノノクスだけだった、と言いたい所だが二匹も身体を震わせている。必死にこの状況に耐えているのが分かる。それを見た二柱はお前に用はないと言わんばかりにゼロラボへとゆっくりと進んでいく、がそれをラビは立ち塞がって止めた。何故ならば象徴ともいえる金剛石と真珠がどんどんと輝きを増しているからだ。

 

「待ってくれ!!ディアルガ、パルキア!!貴方達が何故この場に現れたのかは察しがつきます!!このラボにあるタイムマシンを破壊しに来たのでしょう!!?」

 

その言葉にラビの脳内に二匹の思念が入り込んで来た、その通りだと返してきた。時と空間のバランスが狂い始めている、これ以上見逃す訳にはいかないと自らが管轄する領域を安定化させる為にこのエリアゼロへと来た事が伺える。

 

「今、そのタイムマシンを止める為に子供達が戦っています!!その子供達ならば必ず、タイムマシンを止めてくれます!!ですから待ってあげて下さい!!」

 

ディアルガとパルキアが行おうとしたのは己が持てる最大火力をぶつけてタイムマシンそのものをこの世から消滅させる事。停止させるだけでは生温い、二度とこんな事が起きぬようにする事が一番望ましいのだと返してくる。

 

「子供達を信じてあげてください!!貴方方がヒスイの未来を託した彼らのように!!」

「「……!!」」

 

その言葉に動きを止めた。何故それを知っているのか、乱れた時と空間を治めた優れたる操り人がいた。シンオウ地方がヒスイと呼ばれていた時代、それを知る者は既にいない筈……それを知る者が此処にいる……ならば。

 

―――ヒスイを知り、優れたる操り人を知る者よ。

 

―――その資格を示せ。

 

「グギュラァァァァァァアアアアアア!!!!」

「パルラァァァァァァアアアアアアア!!!!」

 

「こうなったら、やってやる、やってやろうじゃねえか!!アーマーガア、ルカリオ!!お前達がこれまで戦った事もないような相手と戦えるんだ、気合入れてけぇ!!!」

「ガアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」

「アオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」

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