週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:大幅変化。

「はぁ~あ、ったくボルケニオンかぁ……気持ち的にはレジアイスを相手にするより遥かにキツいなこれ、どうすっかねぇ……」

「はいお茶、そんなに大変?」

「そりゃね……んっあんがと、丁度ブランデー入りを飲みたかった所だ」

 

お茶を楽しみながら飲んでいるラビだが、テーブルに広げられているのは今回の事で明らかになったミクリの手札の事を書き込んでいるノートがあった。

 

「ミクリさん対策?」

「というよりも、頭の中の整理をする為に使ってるんだ。頭の中で浮かび上がった想像の翼の羽休めをさせる為に止まり木だ。こうやって書いておけばその時の自分の思考の方向性を読み解けるからな……しっかし本当に厄介だ……ボルケニオンとはなぁ……」

 

ボルケニオン、幻のポケモンにして炎と水タイプの複合タイプ。種族値的にはガブリアスやカイリューと同じく600族、両刀的な種族値を持っており、そこだけを見たらそこまでの恐怖感はないのだが……問題はどうやってボルケニオンを倒すかという事だ。

 

「ボルケニオンは炎と水の複合だ、さて突然ですが問題です。アンシャちゃん、炎と水タイプが得意なタイプと苦手なタイプは何でしょう」

「あ、あたくしなのです!?え、え~っとえ~っと……」

 

突然の問題を投げかけられたキバナとレビ、そしてナンジャモとレベとポケモンカードで遊んでいたアンシャは声を上げるが、一生懸命考えながら答えを出す。

 

「得意なのは虫とフェアリー、もっと得意なのは炎、氷、鋼です。苦手なのは地面、岩、電気なのです!!」

「はい大正解」

 

周囲からお~という声を上げられながらもスターミーの技であるスターフリーズの追加効果でコイントスを始めるのだが、見事に全部裏だったので頬を膨らませる姿をカルネは激写するのであった。それを見ながらも私だったら……といらんことを考えそうになったサザレはラビに話の続きを促した。

 

「これだけならいいが、ボルケニオンの特性は貯水だ。つまり水タイプを無効化する、そうなると特性込みで6タイプを半減以下、うち4タイプが1/4以下と優秀な耐性を持っている事になる」

「単純に考えても……草タイプだけだと勝てないって事、だよね」

「そう、サザレにも改めて説明しておくと水タイプっていうのはかなり優秀なタイプなんだ。例えばテラスタルは先天的にタイプが決まっているが変える手段もある」

「宝食堂さんだよね」

「そう、テラスタルで第三のタイプを得られる。そうなるとテラスタイプは鋼か水が俺は人気になると思ってる。鋼なんて言うまでもないだろうけどな」

 

水タイプはかなり優れている、それを倒す為には一番楽なのが草タイプで攻める事。理由は水タイプの技を半減に出来るからである。だが炎タイプが混ざるとなると話は大きく変わってきてしまう……そうなるとボルケニオンを落とす為には電気タイプを用いるのが一番楽な手段ではあるのだが……

 

「草タイプ程楽なバトルでもない、互いに技が等倍で通る……電気をメインに据える位ならボルケニオンを相手にする前提の他タイプの奴の方がいい。なんだったらアーマーガアでもいい、ああいやあいつ鋼だったか……じゃあ除外だ」

「なんというか、今までにない位に真剣になってるね」

「当然だろ。あのバトルを見ただろ、湖ですら蒸発させるだけの熱量をオーバは持っていたんだ、それなのにその熱量を持ってしても相手を下せなかったのは相手が海のような広さと深さを持っていた。そんな海を航海するならばそれ相応の支度という物がいる」

 

これまでにない真剣な瞳をバトルに向けて確かな熱を持っているラビは見た事がない。それが何を意味しているのか……本心ではオーバとのバトルを望んでいたのではないだろうか……あれだけ、ぞんざいに扱い続けて来たのにその実、過去の自分の清算をする為に戦いを望んでいたのではないだろうか……。

 

「……なあサザレ、俺がこんなにバトルに意欲的になるのは何時振りだと思う?」

「さあ……少なくとも私と旅してた頃はそんな感じだったよね」

「そうだな……ガラルで一回著しくバトルに対してモチベ奪われて、慰安旅行代わりにアローラに出向いて……そうだな、数年ぶりだな……こういう感覚は……」

 

何時からか趣味だった絵描きに本腰を入れるようになって、確かガラル地方が良い切っ掛けになった気がする……あそこで本気の害悪で相手を叩き潰してそれでガチブーイングを受けてそれから……まあ思い出すのはやめておこう、当時の委員長であるローズ委員長にも小言を言われた事あったけど、自分は意に返さなかったからか、秘書のオリーブに凄い顔で睨まれていた。

 

「―――……ああそうか、分かったわサザレ」

「どうしたの?」

「俺、本気で勝ちたいんだ……いつの間にかあの馬鹿に感化されて、あいつとガチのバトルをして今度は俺が勝ってやりたかったんだ」

 

忘れらない過去として刻まれている敗北、幾重にも敗北はあるが、あの時程にダイケンキ達に負担を掛けた敗北はなかった。最も酷い敗北だった。だからあの時の自分が叫んでいた事を思い出した、今度はこうはいかない……絶対に勝ってやるぞ、というギラついていた自分がいたんだ。それを漸く思い出した。

 

「……オニオン君、はマズいか。レベかレビ」

「んっ何?」「何かしら兄さん」

「ちょっと付き合え、久しぶりに揉んでやるよ」

 

その言葉に二人の目が輝いたが、その一方でロルが声を上げた。

 

「ちょっとお兄ちゃん何でウチは上げないんだし~」

「オニオン君の膝の上で丸くなってる奴が言っても説得力ねぇぞ~」

「それな~♪」

「あっそれなら僕が付き合いますよ」

「オレ様も付き合うが?」

「ダメだろ、これから本選で戦う可能性もあるんだ。楽しみは後で取っておけよ」

 

少しばかり、刃を研いでみる事にする。そして―――本気で勝ちに行こう。

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日はゲスト付きです」

「よおっ元気か皆、ガラルのジムリーダーのオレ様キバナだぜ!!」

「おはこんハロチャオ~!!貴方の目玉をエレキネット!!何者なんじゃ、ナンジャモで~す!!!」

「本日はこのメンバーでいきます、そして今回ご紹介するのは此方」

「ミロ~」

「ミロカロスです」

PWCS本選トーナメント第二回戦、貴方の注目カードは?

  • 第一試合 キバナ VS シロナ
  • 第二試合 デンジ VS レッド
  • 第三試合 ナンジャモ VS アイリス
  • 第四試合 グルーシャ VS ダイゴ
  • 第五試合 サトシ VS ダンデ
  • 第六試合 ハッサク VS オニオン
  • 第七試合 カルネ VS アラン
  • 第八試合 ミクリ VS ラビ
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