週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

571 / 691
PWCS:第二回戦第一試合 キバナ VS シロナ 2nd

「行くぞセグレイブ!!!」「グレエエエイブッ!!!」

「照らしなさいクレセリア!!」「リィィイィルナァン!!」

 

『改めまして―――セグレイブ VS クレセリア!!3、2、1……BATTLE START!!』

 

「氷柱針!!」

「クエエエイブゥッ!!!」

 

メガセグレイブは強い冷気を纏っている、メガシンカによって強化された氷エネルギーが身体から漏れ出ている。故か、叫ぶと周囲の冷気が瞬時に空気を凍結させて氷柱を生み出され、それが勢いよく発射される。

 

「回避しながらリフレクターと光の壁よ」

「ルナァァァンッ」

 

ふわりと浮き上がりながらも氷柱針を回避、そのままリフレクターと光の壁を展開していくがセグレイブは一切手を緩めるつもりはないのか最早氷柱の壁のような弾幕を展開し始めた。しかしそこはクレセリア、ただのリフレクターではない。斜めに展開し、傾斜を活かした防御を行って氷柱針を受け流していく。

 

素早く―――氷柱針!!どうせなら氷の礫も混ぜたれ!!」

グッレイイイイブァ!!!

 

口からも強力な冷気を放出すると猛烈な氷柱針が発射されていく、そこには氷の礫も混ぜられており凄まじい速度でクレセリアへと向かっていく。シロナは当然回避を命じるが、それらはクレセリアに回避こそされるが、その直後に弧を描くようにカーブして再度クレセリアへと向かっていく。

 

「誘導式ね、パワージェム!!」

 

氷の礫をも含んでいるそれが誘導式だと看破すると、即座に岩タイプの技でそれを粉砕する。決して侮っていたわけではないのだが、流石はメガシンカポケモン、容易い訳が無かった。だけど此方は伝説のポケモンたるクレセリアである、そう簡単にやられる訳にはいかない。

 

「チャージビーム!!」

素早く―――龍の舞!!繋げろ、ドラゴンテール!!」

 

チャージビームを放って来るが、それを龍の舞でパワーアップしたドラゴンテールで打ち返す。互いに一進一退、互角のつばぜり合いが続いている状況。シロナからすればまだまだ未知数のメガシンカポケモンを警戒し見定めようとしているし、キバナは伝説のポケモンであるクレセリアの戦力分析を行う為に冷静かつ慎重な攻勢を求められている。

 

素早く―――瞑想!!力強く―――サイコキネシス!!

素早く―――雪景色!!力強く―――吹雪!!

 

フィールドの天候が雪へと変貌する中で放たれる吹雪とサイコパワーが激突する、それを見たラビは汗を流した。

 

「……どういうパワーのサイコキネシスだよ……」

「どういう事?」

 

思わずサザレが聞き返した、サイコキネシスはエスパータイプの中でも強力な技だと聞いている。それならば吹雪と拮抗した所で何も不思議もないのではなかろうか、というのは一般トレーナーであるサザレの印象だった。しかしラビの意見は違う。

 

「サイコキネシスはそれこそ極めて強いサイコパワーの事だ。だけどそれゆえに扱いにくい、サイケ光線みたいに一種の指向性みたいな感じがあるのが一番技としては使いやすいのさ、サイコキネシスはそのまま放出すると力の無駄遣いになるし、ただ発しても意味がない。それを使って何をするか……ってことになる。サイケ光線みたいに収束させる事もなく雪天候下の吹雪を拮抗してる……これがクレセリアかぁ……」

 

 

「そのまま空気を回転!!」

「ルナァァアンッ」

 

吹雪と激突しているサイコキネシスに一種の方向性を与えると空気を巻き込んで空気を勢いで回転していく。それは巨大な竜巻となり、吹雪を取り込んで更に巨大化していく雪の竜巻(スノートネード)と化してセグレイブへと向かっていく。

 

「ならばっ巨剣、突撃!!」

「ッッレイイイブゥァァァアアアア!!!!」

 

雄叫びを上げながらも駆け出していくセグレイブ、龍の舞の影響で上昇しているスピードを生かした突進、そして十二分に加速するとそのまま跳躍し背中を竜巻へと向けながらも推進力として口から冷気を放出する事で更に加速。そのままの勢いで背中の大剣で雪の竜巻を貫き、切り裂いてしまった。

 

「クレセリア今よ、力強く―――サイコショック!!!

ルナァアアン、リリリリナァンッ!!!!

 

巨剣突撃の最大の欠点、素晴らしい威力こそ誇るが繰り出した後には著しく体勢が崩れてしまうが為にその攻撃を受けやすく、しかもダメージも倍になるというリスクを抱えている。それを理解しているシロナは逃さず攻撃を浴びせかけようとするのだが―――

 

素早く―――氷柱針!!

グレエエエブァ!!!

 

巨剣突撃のデメリットを知っているからこそ、更なるダメージをと思考したシロナが間違っている訳ではない。寧ろ最大限のダメージを与えるには絶好の機会、だが、即座に体勢を立て直して氷柱針を発射してきたセグレイブとキバナが上手かった。氷柱針が浴びせ掛けられつつもクレセリアは強化されたサイコキネシスでそれらを全て静止させると、反転させてそれらをセグレイブへと向ける。互いに氷柱針を浴びながらも闘志は衰えない。

 

素早く―――瞑想、力強く―――ムーンフォース!!

素早く―――剣の舞!!力強く―――アイアンヘッド!!

 

『セグレイブのアイアンヘッドがムーンフォースを打ち返し、クレセリアに直撃ぃ!!!自らの技で大ダメージは確実っ!!』

『幾ら瞑想を積んでいるとはいえ、それでも相応のダメージが入る筈です。しかしシロナさんにしては妙に戦術が単調と言いますか……業の基本的な組み合わせともいえる物ばかりで立ち回っていますね……』

 

それはキバナも感じていた。シロナにしては極めて単調で単純なバトルを行っている。それは如何してなのか、気になる。メガセグレイブの戦力分析の為か……いや違う、ドラゴン使いの本能が、違うと告げている。何かを見落としている、何を見落として―――

 

「(何をしているんだ、瞑想を重ねつつもチャージビームを撃って来る……)」

素早く―――瞑想、そのまま月の光

 

またもや瞑想を重ねる、しかもここで回復……瞑想はエスパータイプにとっては生命線とも言える重要な変化技ではあるが此処まで……その時、自分の背後からの声でキバナはハッとした。

 

「しっかりしなさいキバナぁ!!!相手はエスパーポケモンなのよ!!!!」

「エスパー、エスパータイプ……っ~そうかしまった!!?セグレイブ、ドラゴンテール!!!」

 

その声はレビの物だった、応援なんてついで程度しかしないと言った筈の彼女は口を出さずにはいられなかった。自分を破った男がこんな策にも気づけないなんて許せない、このまま情けない負け方をしたら絶対に許さない!!!と言いたげなそれにキバナは気付いた、シロナの狙いに。即座に解決策を使うが、シロナは不敵に、妖艶に笑った。

 

「もう遅いわよ、クレセリア、アシストパワー!!!」

「ルナアアアアアアアッ!!!!」

 

セグレイブがあと一歩でドラゴンテールを直撃させる寸前にクレセリアはパワーを解放した。天へと伸びる程に巨大な光の柱が、そこに出現したのだ。弾き飛ばされたセグレイブは何度も地面に叩き付けながらも落ちた。

 

「まだいけるか!?」

「レ、イッ……ブァァ!!!!」

「良い根性だセグレイブ!!だが、オレ様とした事が……アシストパワーの可能性を失念してたぜ……様子見だと思わせながら力を溜めてやがった……!!」

「フフフッいいえ戦力分析はしてたわよ、メガセグレイブは初見ですので」

 

優雅に、だが不敵に笑うシロナにキバナはダンデと戦い窮地に追い込まれている時に似た寒気を感じた。だがあれとは違う感じがする……これは―――明確に、ダンデとは違う頂点の……。

 

「だからこそ上りたくなるってもんじゃねぇか……高みって奴によぉっ!!!セグレイブ!!お前のメガシンカをこの一撃に掛けるぞ!!!」

「レイイイイブッ!!!」

「行くぜ―――力強く―――巨剣突撃ぃ!!ブチぬけぇえぇっ!!!!

グレエエエエイィィィブァアアア!!!!

 

全身からメガシンカエネルギーを放出しながらも駆け出していくセグレイブ、そしてそのエネルギーを推進力に変える様に、更なる力を纏いながらその背中の剣を突き出してクレセリアへと迫っていく。それに対するシロナは面白いと言わんばかりに笑う。

 

「クレセリア―――猛々しく―――アシストパワー!!!!

レエエエリリイイイイイイインッ!!!!

 

先程よりも圧倒的に光が強く、規模が圧倒的な輝きが放たれ、それに向かっていったセグレイブ。光と剣が激突し、更に強い光が周囲を白く染め上げていく……。

 

『な、何も見えません!!互いのエネルギーが炸裂してこれ程の光が―――……!!』

『どうなった……!?』

 

徐々に光は和らいでいき、そこには巨剣突撃を受けて深いダメージを受けているのか地上に降りているクレセリアと倒れ込み、メガシンカが解除されているセグレイブの姿があった。

 

『セグレイブ、戦闘不能!!クレセリアの勝ち!!』

 

「よくやってくれたぜ……セグレイブ、良く休んでくれ……」

 

自分にとってメガシンカ、楽しませて貰った。本当に有難う……と感謝を綴りながらも次なるボールを手に取った。

 

『どうですかキバナさん、仲良くやれてます?』

『何とかって感じだな……中々な強情っぱりだ、だがオレ様好みのポケモンだ』

 

シロナがクレセリアをゲットしたように、自分とて―――何もしていなかったわけではない。ラビと戦ったガラルトーナメントでは間に合わなかったが……何とか今回は間に合った、流石にメガシンカと同時進行で手懐けるには苦労したが……その甲斐はあった。

 

「さあ噛み砕け、その龍のアギトで!!!」

「レジドドドドラ、ざっくっど」

 

『こ、これは!?なんだこのポケモンは!!?まるで、レジアイスのような……』

『レジ、シリーズ、なのか……?』

 

キバナが繰り出したのはまるでレジアイスを彷彿とさせるような顔の中央部にある点字、そして龍の上顎と下顎にも見える腕、誰もそれに対して明確な答えを持っていなかったが……ラビとユウリだけはそれを知っていた。

 

「レジドラゴ!?キバナの奴、何時の間に……」

「遂に投入するんだキバナさん!!よかった間に合ったんだ!!」

 

 

「さあシロナさんよ、龍のアギトの凄まじさ、見せてやるぜ!!!」

「面白いじゃない、見せてみなさいその力を!!」

 

To Be Continued……!!




なんか、今までより長くなるかもしれない……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。