週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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PWCS:第二回戦第三試合 ナンジャモ VS アイリス 1st

『対戦ルールは3対3、メガシンカ、Zワザ、テラスタル、ダイマックスは各選手一度ずつのみ、ポケモンの交代は両者自由となります。ナンジャモ選手 VS アイリス選手。それでは両者、最初のポケモンをフィールドへ』

 

「さあ回転上げていくよ―――ジバコイル!!!」「ジバババババンッ!!!」

「行っちゃうよ~サザンドラァ!!!」「ザドラァ!!!」

 

サザンドラ、ラビも持っている強力なドラゴンタイプ、そしてその凶暴性と攻撃性はドラゴンタイプの中でも屈指の存在だと聞いた事がある。やっぱりサザンドラで来た……アイリスのバトルを見た時、その大半がサザンドラだった。例外だったのは数年前のサトシとのバトル位である。

 

『ジバコイル VS サザンドラ!!3、2、1……BATTLE START!!』

 

「サザンドラ、追い「素早く―――毒電波!!力強く―――鉄壁!!

ジバアンジババババンッ~!!

早いっていいいやああああ鳥肌ぁぁぁぁ!!?」

「ザドラァァァァッ!!?」

 

ブルー戦でも披露したオリジナルのコンボ技である毒電波、だが今回はチューニングを変えており、嫌な音ではなく、金属音と怪電波の複合。それを浴びせ掛けられてサザンドラは空中でのたうち回るように苦しみ始める。如何に耳を塞いだ所で逃れられるような物などではないしその間に力業鉄壁を使う、通常の鉄壁の2倍の効果がある。これで4段階上昇、サザンドラの特攻と攻撃への同時警戒。かなり上手い手である。

 

「もう一回素早く―――毒電波!!力強く―――両壁!!

「サ、サザンドラバークアウト!!」

「ド、ドラアァアアアアッ!!!」

 

音には音だと言わんばかりに叫びをあげるサザンドラ。それらを受けながらもある程度押し返す事は出来るが、特攻が下がっている為に完全には押し返す事が出来ずに毒電波を浴びてしまう。そしてその隙を利用するように両壁が力業で展開される。

 

『ナンジャモ選手、相手の能力を的確に下げながらも完璧な防衛策を実行中!!鉄壁とリフレクターと光の壁、これは凄まじい要塞です!!』

『突き詰めまくって兄さんみたいな事してんなぁ……』

 

「ま、まだまだぁっ!!素早く―――挑発!!力強く―――大地の力ぁ!!!

「無駄だね、使わないからね!!素早く―――マグネットボム!!力強く―――シグナルビーム!!!

 

挑発を掛けられながらも素早く動くジバコイルはサザンドラに全方位から磁力を持った塊をぶつけていく、それによって集中力が僅かに割かれたのか力業の発動が遅れた。そこへ強化されたシグナルビームが炸裂する。虫タイプの一撃が炸裂してサザンドラは吹き飛ばされてアイリス近くの壁に激突する。

 

「サザンドラまだいける!?」

「ド、ラァァァッ……!!」

「よし、それじゃあまたお願いね!!戻ってサザンドラ、それじゃあお願いカイリュー!!」

「バアアアリュウウウ!!!」

 

『アイリス選手、サザンドラを戻してカイリューを繰り出します!!』

『能力変化のリセットを狙った訳ですね、確かにこれならかなり戦いやすいでしょうが……』

『何か、ご懸念が?』

『私だったら、戻しませんね、と思っただけです』

 

ラバイのそんな言葉が木霊する中で再度行われるバトル、カイリューの参戦も読めていた。どうせ来るだろうと思っていた。それに―――カイリューの方が御しやすい。

 

「カイリュー、素早く―――龍の舞!!力強く―――炎のパンチ!!

リュウウウウッ―――ガアアアアアッ!!!!

 

龍の舞から一気に加速して燃え上がる拳を叩き付けようとするカイリューに対してジバコイルは一切動じる事もない。言っちゃ悪いが、これよりバ鴉の方が余っ程怖いのだ。一度最悪な物を経験して置けばそれと比較して精神的な余裕を作り出せる、人間とは便利だなぁとナンジャモは思いつつ指示を出す。

 

「翼目掛けて素早く―――エレキネット!!力強く―――電磁砲!!

 

迫って来るカイリューの翼へと狙って、素早く打ち出したエレキネット。それが絡み付いた影響で僅かな時間、飛べなくなったカイリューは地面へと落ちそうになったが、そこはアイリスのカイリュー、素早く体勢を整えて墜落を回避したが、その隙を狙った電磁砲が放たれた。接近していた為に命中精度は著しく上昇し、カイリューは電磁砲をまともに食らう。

 

「リュゥゥゥゥッッ……!?リュッグゥュ……!!!」

 

『これは上手い!!エレキネットで飛行能力の要の翼を狙い撃ちして体勢を崩し、至近距離で体勢を整えさせて動きを制限した所に力業電磁砲!!確定麻痺も踏まえて見事な作戦だ!!』

『なんという老獪!!狡猾なバトルでしょうか!!ナンジャモ選手チャンピオンを翻弄しております!!』

 

「カイリュー頑張って!!火炎放射!!」

「バゥゥウラアアアア!!!」

 

意地の火炎放射が発射されるが、ジバコイルはそれを容易に回避する。そして高度を取るのでカイリューも追いかけようとするが……翼がエレキネットの影響を受けているのか稼働率が落ちているのか上手く羽ばたけない上に麻痺の影響が最も強い。カイリューは、天から墜ちた。

 

素早く―――チャージビーム!!力強く―――ラスターカノン!!

「カイリュー素早く―――神速!!避けて!!

 

地上での神速、普段は飛行能力を生かしたそれだが、カイリューは自らの脚で駆け抜けなければならず普段とは違うそれに戸惑いを禁じ得なかった。そして真上から降り注いでくるチャージビームとラスターカノン、それらを本当にギリギリで回避するのが精一杯、だったのだが身体が痺れて、動かなくなってしまったタイミングが来た。

 

「麻痺貰ったぁ!!素早く―――チャージビーム、力強く―――10万ボルト!!!

シバババッバンッ!!ジイイイバアアアアンッ!!!!

 

麻痺のカイリューへと降り注いでくる攻撃の嵐、カイリューは麻痺の最中で回避する事が全く出来ずにダメージを受け続けていく。

 

「チャンピオンのアイリス相手を、圧倒してるよぃ……単純なタクティクスで……」

 

最年少でチャンピオンに至ったアイリスだが、若さによる勢いだけで駆け上がった訳ではない。確かな実力と戦術をその身に持っているエリート層のトレーナー、だがそれを手玉に取るように戦うナンジャモに様々な人が言葉を失っていた。

 

「バッゥウウアアアアッ!!!

「よしっ翼が動く!!素早く―――龍の舞!!力強く―――爆裂パンチ!!

バァァァアアアアッ!!!」」

 

麻痺を無理矢理に振り払うかのように飛び上って来るカイリューに対してジバコイルは僅かに発光した、それを見たナンジャモはよし来た!!と笑う。

 

素早く―――充電!!力強く―――10万ボルト!!

ジィ~ババババッバンバァ~!!!

「しまった挑発が切れた!?」

 

挑発が効力を失ってしまった事に気づいたアイリスだが、即座に充電したジバコイルは威力が上がった10万ボルトをカイリューへと叩きつける。充電2倍になった電力を力業で放たれた10万ボルトは容赦なくカイリューの身体を食い破るかのように突き抜けていく。

 

「カバゥッリュゥゥゥゥッ……!!」

 

これだけの電撃を受けて尚もまだ倒れずにいるカイリューのタフさ加減にはワタルですら拍手を送ってしまう程。

 

「これでトドメだよ、素早く―――雨乞い、力強く――雷!!

ジバババババ~ジィィィバアアアアアッ!!!!

 

雨を展開しながらもジバコイルは雨雲へと突っ込むとそこで雷を自らに集中させ、それを槍のように変えてカイリューへと投げつけた。それはカイリューを貫いてフィールドに突き刺さった、カイリューはそのまま落下してフィールドへと叩き付けられてしまった。そして目を回して動けなくなっていた。

 

『カイリュー、戦闘不能!!ジバコイルの勝ち!!』

『カイリュー陥落ぅぅ!!!ドラゴンタイプの大御所の一角が天から落とされてしまいましたぁ!!!』

 

「カイリュー、お疲れさま!!本当に有難うね」

 

本当に強い、挑発で縛っていたのにそれらに影響されない戦いをしていたナンジャモには舌を撒くしかない。サザンドラを引っ込めて能力変化を解除したが、それが悪手だったと理解する。あれならジバコイルの能力を下げる事に徹したり、カイリューのサポートになる技を出しておくべきだった……自分もまだまだだなぁと思いながらもアイリスは笑う、だって楽しくてしょうがない。心の底から楽しい、こんな楽しいバトルはサトシとのバトル以来なのだから。此処まで自分が追い詰められているのに、ワクワクと興奮が抑えられない。

 

「サザンドラ、もう一回お願い!!」「ザドラァァァッ!!!」

 

『NEXT BATTLE ジバコイル VS サザンドラ!!3、2、1……BATTLE START!!』

 

 

To Be Continued……!!

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