週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:爆弾ギガイアス

アーマーガアとネモのバトルが終わった後、漸く一同はエリアゼロを後にした。まあそれは良いとしても何故アーマーガアがネモに勝てるのかは極めて謎だ。本当にこいつは何なんだという疑問をトレーナーであるラビですら抱いてしまう。

 

「それでペパーさん、ご両親との喧嘩は、出来ましたか?」

 

その質問に思わずアオイたちが固まった。そうだラビはあの事を知らないんだ……と誰もが如何にかフォローする方法を考えている時にペパーが笑いながら答えた。

 

「いんや出来なかった、だけど俺なんかすっげぇすっきりしてるよ。なんつうかさ、父ちゃんと母ちゃんも頭いいのにバカでしょうがねぇ大人だって思い知った」

 

そう言いながら隣を歩くアオイとハルトの傍を歩くコライドンとミライドンの頭を撫でながら続けて見せた。

 

「ホント、バカみてぇだった……だけどさ、父ちゃんと母ちゃんが俺の事をちゃんと愛してくれてたって事だけは確り分かった。なんかもうそれだけで十分だと思えたんだよな、俺ずっと愛されてんのかなぁ……って疑って来たからさ、だから」

「ペ、ペパー!!?」

 

グイっとアオイを抱き寄せるとそのまま思いっきり抱きしめながら言った。

 

「俺は誰かを愛してみようって思った」

「おやおやそれはそれは……式には呼んでくださいね」

「ラビさん!?」

「応、特等席に招待するぜ!!」

「ペパー!?」

「わ~おめでとうアオイ!!ウチからもお祝い送るからね!!」

「ちょっとネモぉ!!?ちょっとハルト助け―――あいつ先に行きやがったぁ!!?」

 

視線をズラしてみるとコライドンに乗ったハルトが後ろにボタンを乗せて先に行っているのが見えた。流れ弾を喰らう前に逃げやがった、あの弟がぁ……!!と怒る前にペパーの胸板に強く押しあてられたアオイは沸騰寸前だった。

 

「さてと、私はそろそろ帰ります。皆さんがラボに行ってる時の相手が辛かったのでね」

「あっそうか、ラビさんはパラドックスポケモンの問題とかもあったんだったな……んじゃ後日パーティとかでもしようぜ!」

「あっ良いねそれ!!会場にウチのパーティルーム貸すよ!!」

「おっ流石お嬢様だな!!」

「それは楽しそうだ、それでは皆さんまた元気に顔を会わせましょう。Bon voyage(ボンボヤージュ)!!」

 

そう言うとアーマーガアを繰り出した、一応は回復させたのだがアーマーガアは大丈夫なのかな?と疑問に思うネモに対して元気そうな声を上げて翼を広げるアーマーガアの背中に乗るとアーマーガアは空へと羽ばたいていった。

 

「ボンボヤージュ、か……ホント不思議な人だよなラビさんって」

 

 

 

「お疲れ様アーマーガア、ゆっくり休んでください」

「ガアアアッ?」

「こんの戦闘狂め……」

 

今度は何時?と言いたげに首を傾げる鴉をさっさとボールに収めるのであった。そして自宅の鍵を開けて家へと入る、靴を脱いだ辺りでドタドタと慌ただしい足音が聞こえてきた。そのまま音は大きくなったまま近づいてくるとそのまま……抱き着いてきた。

 

「心配だった、凄い胸騒ぎしたから……でも、でも約束通りに帰って来てくれてよかった……」

 

大粒の涙を流しながら抱き着いてきた彼女を受け止めながらも背中に手を回して宥める。そうだ、帰ってこれたんだ……自分は、不意に神からの言葉を思い出した。

 

―――我を信奉せし者達の子孫、大事にするがよい。

 

「心配かけたなサザレ。話したい事がいっぱいあるけど取り合えず―――ただいま」

「お帰り、ラビ」

 

だがそれ以上に彼女の笑顔と出迎えがとても嬉しかった……凄く、凄く嬉しかった。

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方」

「ギッガァァァァァァ!!!」

「ギガイアスさんですぅぅぅぅっっ!!!」

 

・オワァギガイアスッゥゥゥウ!?」

・ヌシに突っ込んだぁぁぁ!!?

・い、生きてるかぁ!!?

・い、いやこれは……

・う、嘘……めっちゃ

 

「ギガァァァ~♪」

「よしよし、相変わらず甘えん坊ですね貴方。ダンゴロの頃から全く進化しませんねそこだけは」

 

・懐いとる

・だあああああああ!!?

・いや懐いとるんかい!?

・攻撃じゃなくてあまえにいってたのかよ!?

・ややこしいわぁ!!!

・ビックリしたよこっちはぁ!!

・ナンジャモ:全くだよぉ!!

 

「という訳でして、此方のギガイアスさんは岩の単タイプのポケモンです。ギガイアスにある赤い結晶体はダンゴロ時代からあるエネルギーコアがさらに強力な物になった影響でそのエネルギーが溢れ出して結晶化した物です。この結晶から太陽光を吸収、体内で圧縮と増幅を繰り返してから放つ光線の威力は凄まじく山やダンプカーを吹き飛ばすと言われています」

 

・へぇ~そんなコアがあるのか

・進化してそのコアも凄くなってるのか。

・そしてビーム撃てるのか!

・何それロマンの塊やん。

・ソーラービームとか打てそう

 

「実際撃てますよ。そして少々強面ですが人に慣れやすく大人しい気性なので岩ポケモンを育ててみたいという方にもお勧めできます。この気性の良さに合わせて馬力自体も相当にあって逞しいので工事現場でのパートナー人気は高い方でローブシンやダイオウドウと言ったポケモンと一緒に我々の住む所やインフラ整備で大活躍してくれている有難いポケモンさんです」

「ギガ!!」

 

・想像以上に凄いポケモンだった

・あ~よく見るよね、工事現場でトラックからの荷下ろし手伝ってるの見るわ

・俺は地均ししてるのを見る

・踏みしめれば平らになるだろうからな

・これで気性いいのか……。

 

「そんなギガイアスさんの特性は頑丈、砂起こし、そして夢特性が砂の力です。私のギガイアスさんは砂の力です。頑丈は言わずもがなですよね、砂起こしはバンギラスさんで有名ですね、砂の力もドリュウズさん辺りで紹介済みですね」

 

・超防御、天候操作、天候下火力上昇か。

・どれも優秀だなぁ

・こうみると、如何すればいいんだろう?

・おススメとかある?

・聞きたい~

 

「そうですね、ギガイアスさんは素早さがかなり低いですが攻撃と防御を高いバランスで併せ持っています。物理防御力においてはメタグロスさん以上の物があるので鉄壁などで更に強化したボディプレスでどんどん押していく事も出来ます、ですので頑丈辺りが一番おススメですかね。急所に当たった場合の保険にもなります、それで耐えつつもサポート技の重力やステルスロックで場面を整える起点作成もこなせます」

 

・ほぇえ~マジで色々出来るんだな。

・メタグロスよりかてぇって……物理で挑んじゃダメだな

・特殊技で攻めるのがベター……

・でもそうしたら山吹っ飛ばす光線技が来るんでしょ?

・マジで遅い事位じゃねぇか弱点。

 

「此処でトリックルームを一つまみ」

 

・ギャアアアアアアアア!!!?

・やめてえええええええええええええ!!!!??

・鈍足が高速にぃぃぃい!!!?

・マジでバトルって奥深いなぁ、しかも重力とか使ったら鳥ポケモンとか飛べないし

・見た目に似合わずテクニシャンだな。

 

「そうです、凄いのがギガイアスさんなんです。でも私のギガイアスは一つ問題が―――」

「ギガアア♪ギッガアアアアア……!!」

「あっちょ待って!!?ギャアアアアアアアアア!!!?」

 

・!!?

・爆発したぁ!!?

・なんでぇ!!?

・えっ何自爆!?

・マジで何でだぁ!!?

 

「わ、私のギガイアスさんは褒められるとコアから大量のエネルギーを生み出してしまうんですよ……つまり、褒められすぎると大爆発します、今回は抑えてくれたみたいですけど……ノ、ノーマルジュエル持たせてなくて良かった……」

 

・あ、あっら……

・こ、こういうポケモンいるよな……愛情表現の一環としてやるの

・俺は事あるごとに自爆するクヌギダマ見た事あるぞ

・俺は噛み付くギャラドス、甘噛みだったけど

・俺はフカマルで見たな

・私は抱き着いてくるブルンゲル見た事あるよ

・そいつはマジでやべぇって!!?

 

 

 

この辺りで配信を切り上げてラビはカメラなどを片付けつつもニコニコ笑顔のギガイアスをボールへと戻した。爆発のせいで服が汚れてしまった、洗濯しなければ……と更衣室で着替えようとした時にちょうど入ってきてサザレが服を脱ぎかけている自分と鉢合わせになってしまった……のだがサザレは全く恥ずかしがる様子もなければ悪い笑みを浮かべている。

 

「ねっ一緒に入る?」

「……そう言う事はだな」

「フフフッそうだね分かってる、ディアルガ様のお墨付きだもんね私達♪」

「っ!?」

 

じゃあね♪と投げキッスをして去っていくサザレにラビは思考が凍った、ディアルガはサザレにも何か言ったのか……だが何を……と頭がこんがらがりながらも一先ず風呂場へと入るのであった。

 

 

「前よりずっと逞しくなってたなぁ……フフフッ隠し撮り、しちゃった♡」

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