週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:愛する者たちの対比。

「ラビ~そろそろ準備終わりそうだよ」

「あいよ~……ンで前試合はどうなった?」

 

控室で寝ていたラビはサザレの言葉で目を覚ますと身体を動かしながらも骨を鳴らす、本当に熟睡してたんだなぁ……と思いながらもサザレはこれまでの試合の事を伝える。

 

「オニオン君は残念だけど負けちゃったみたい、最後の一匹まで追いつめたんだけどハッサク先生のセグレイブが本当に凄い気迫でキバナのメガセグレイブ並の迫力でメガゲンガーを打ち破ったんだよ。頑張ってたんだけどなぁ」

「あのセグレイブは負けん気が強いし、目の前で自分の新しいメガシンカを見せられて気合が入ったんだろうなぁ……」

「それでカルネさんとアラン君のバトルはカルネさんに軍配が上がったよ、カルネさんが終始押せ押せでアラン君に本来のバトルをさせなかったって感じかなぁ……業もフル活用でメガリザードンをメガサーナイトで一方的に倒しちゃったの」

「あのメガリザードンを……」

 

オニオンの件も気になるがカルネのそれもかなり気になる。アランのメガリザードンは並のメガシンカポケモンではない、あのリザードンを一方的に倒したとなると流石チャンピオンだと言わざるを得ない。そんな所にやってきた遂に自分の手番にラビは少しだけ笑っていた。

 

「我が家でのあれこれがカルネさんには相当効いているみたいね」

「アンシャちゃんもあたしの隣でいっぱい応援してたからね。カルネさん、的確に気付いてこっちに手振って来てたからね」

「親馬鹿全開だなマジであの人、昔のあの人の面影全くねぇじゃん」

 

と言ってもラビとしてはカルネがベストコンディションなのは嬉しい限り、どうせバトルをして貰えるなら最高の状態なのが良い、そっちの方が仮に敗北したとしても納得がいくという物だ。そして次は自分の手番……という訳なのだが、随分と応急整備に時間が掛かっていたようにも感じられるのだが、一体どんなバトルが繰り広げられていたんだ。

 

「そりゃナンジャモちゃんが緊急でまた生配信して時間を稼ぐ程度にはフィールドが酷い状況でさ、まあ大体はサトシさんとダンデさんのバトルのせいなんだけどさ」

「何やったんだ」

「キョダイマックスしちゃったからねぇ……」

 

矢張りというべきか、ムゲンダイナの影響なのは明白だった。ラビもマサルにお願いしてムゲンダイナと対面してみたがシルヴァディがウルトラビーストを前にした時と近い反応を見せていた、と言っても完全なそれとは異なっていて、ウルトラビーストでありながらも確りとしたこの世界に根を下ろしているポケモンという判定を下しているかなり曖昧な存在だった。後、矢張り存在感が、伝説のそれだった……。

 

「ど~すっかなぁ……」

 

手首に巻かれているダイマックスバンド、明らかに脈動しダイマックスの準備OKですと言わんばかりに鼓動を感じる。ダンデのダイマックス発動もマサルと接触した影響なのだろう……かと言ってこれを使いますかと言われたらハッキリ言って何とも言えない。ダイマックスは確かに強力だし雑に技を繰り出すだけでも十二分に有用なのは事実だが……言ってしまえばノーガード戦法なので今回パーティに採用している面子との相性がいいかと言われたら滅茶苦茶微妙なのである。

 

「まあいいや、その場で考えればいいだろ」

「ラビって楽観的というか、その場の勢いがやばいよね」

「考えなくても動けるようにはしてるからな、思考の速度の遅さは死に繋がるからな」

「う~ん否定出来ないのは旅を経験してるからこそかなぁ~」

 

こればっかりはトラブルに巻き込まれたりする事が多かったが為に身に着けた物だ。思考のラグは冗談抜きで死に直結しかねないのだ、野生ポケモンの小競り合いや縄張り争いを避ける為にも必要な技術だった。

 

「相手はミクリさんだけど勝つ自信は?」

「無いと思うか?」

「いいや、ラビは勝つよ」

「勝利の女神のエンジェルワードだな」

「女神なのにエンジェルなの?」

「そこは気にするなって」

 

自分にとってサザレの言葉は幸運の印のような物だ、そして今回も簡単に負けてやるつもりは一切ない―――勝つ気で挑むからこそバトルは面白く出来るんだ。

 

「さてと、そろそろ行ってくるか」

「そうだね」

 

共に立ち上がる互いに身体を求める様に強く抱き合う、互いの体温を貪り合うかのようにしつつも、愛をトレードする。

 

「行って来る」

「気を付けてね」

 

最後にそんな言葉を掛け合いラビは控室を出る。サザレは何も心配しない、心の底から愛している彼へはこれが一番いいと分かっている。だけどそれは彼も分かっているのならば少しは自分の心配に応えて欲しいなぁと思う時もある。

 

 

「ナギ、僕は勝つよ」

「如何した急に」

 

一方、ミクリの控室では同じく恋人であるナギがミクリの激励に訪れていた。

 

「相手はラビ君、僕は確かに一度破れている。だが二度目はない」

「何を言っている、ジムリーダーとして一度負けているからもう二度目はないだろう」

「……ハァッ!?確かにそうじゃないか!?」

「バカかお前……」

 

そんなんだからラビに芸人枠だと思われているんだぞと思う一方でナギはこういう少しだけ抜けている所が可愛いと思っていたりもする、まあ普段は気持ち悪いが勝つのだが。

 

「ナギ」

「なんだ」

「いや、今はやめておくよ」

「なんだ気になる事を言うだけ言っておいてそれか」

「ごめんよ……行って来る」

 

そう言って控室を立とうとする恋人はキスを強請るが、ナギは気恥ずかしそうに断った。

 

「私の祝福がないと勝てないとでも?」

「ははっそうだね、少しはカッコいい所を見せないと」

 

控室を後にする彼を見送りながらもナギは少しだけ拗ねた様な顔をしながらも、小さく彼を罵倒してしまった。

 

「そこは粘る所だろうに……馬鹿者が、後で気絶するほどにしてやろうか……いやそれは私が持たんな……」

 

 

『さあ本日のラストカードです!!まず登場するのは全世界にその名を轟かすトップコーディネイター!!変幻自在に水を操り、美しさの極致の追及を決してやめない美男子、ミクリ選手!!水タイプの使い手としてもその名が轟く程の名トレーナーですが、此処ではどんなバトルを見せてくれるのでしょうか!!?』

 

『さあもう一方からこの方です!!イラストレーターという以上にその存在感は異質の一言!!バトル、育成、技術!!様々な要素がチャンピオンを超えているという声も多数寄せられており、PWCSランクバトルで最もバトルが閲覧されているトレーナーで堂々4位を獲得しております!!今大会でも多くのトレーナーが使う業を現代に蘇らせております、人呼んで描く者、ラビ選手!!!』

 

 

「やぁラビ君、恋人との一時は過ごせたかい?」

「そう言うアンタは如何なんです、どうせナギさんにケツ叩かれたんでしょ」

「それどころか軽く足を踏まれたさ、だからこそ気合が入るってものなのさ」

「それはこっちも同じさ」

 

『対戦ルールは3対3、メガシンカ、Zワザ、テラスタル、ダイマックスは各選手一度ずつのみ、ポケモンの交代は両者自由となります。ミクリ選手 VS ラビ選手。それでは両者、最初のポケモンをフィールドへ』

 

「さあ、フィールドを舞うがいい!!イルカマン!!」「キュウウンッ!!!」

「GOヤドラン!!!」「ヤド、ランッ……?」

 

To Be Continued……!!

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