週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:応援の行方

「お醤油」

「はい」

「だし」

「はい」

「砂糖」

「はい」

「卵」

「はい」

「砂糖醤油」

「はいってもう入れてるじゃん」

「バレたわ」

 

キッチンで料理をしているラビとサザレ、将来的には夫婦になる二人の作業は基本的には淀みない。別に口に出さなくても出来るが間違っていたら大変なのでお互いに意識的に口に出し、確認し合うようにしている。

 

「ホント流れるように作ってくよなぁ」

「見てて感心するわよねあれ」

 

キバナとカルネは今日のお昼何かな~と内心ワクワクしながらもその様子を見守っている。ラビ曰く、自分達が食べるものはポケモン達の残り物を有効活用するのが基本だと言う癖に最近は一から作っている上に手が込んでいる。

 

「でもお母様とお父様がご一緒に料理する時もあたくしは好きなのです」

「おっどんなふうに料理するんだ?」

「お父様がテキパキとやりつつもお母様は絶妙なタイミングで食器を出して手早く並べていくのです。仲良しじゃないと出来ないのです」

 

と自分のお母様とお父様だってラビとサザレに負けない位に仲良しだぞ、とアピールをするのだが肝心のお母様たるカルネは珍しくアンシャの褒め言葉に凄まじく微妙な顔をしていた。理由は単純にして明快、カルネ自身は料理が得意ではない。より正確に言えばお父様たる旦那の方が、遥かに料理への適性があり、旦那は基本在宅で仕事をする為にカルネが帰ってきたら美味しいご飯とふかふかベッドと温かいお風呂で疲れを癒せるようにするのが仕事でもある。

 

「(言えない、あの人ばっかりに負担掛けさせるなんてしたくないからウェイトレスの役作りで本職さんから色々教わった事を活用してるなんて言えない……!!)」

 

キバナは顔を反らしている姿に色々と察していた、出来る男は女性の内面を察する能力も高いのである。但し、意中の相手への精度は個人差がある模様。

 

「しっかし次はラビとカルネさんか……どっち応援するべきだオレ様」

「う~ん……僕はラビさんを応援するつもりです、カルネさんには申し訳ありませんが将来のお義兄さんですし」

 

と居をロルによって無理矢理この家に移させられてしまったオニオンがラビお手製のイラストを使ったゴーストポケモンジグソーパズルをしながら答える。カルネとしてもそれは当然の判断だと思って頷く。

 

「ナンジャモもそうだろうしな、オレ様はカルネさんも応援すっか。此処で一緒に過ごした仲だし、アンシャ嬢ちゃんは如何するよ」

「あたくしは決めてるのです!!」

 

そう言いながらもとてとてと歩きながらもムーランドの傍に置いてあった団扇を見せた。そこには頑張れお母様、頑張れラビさんという文字とお手製の二人の似顔絵がそれぞれ描かれていた。

 

「二人とも応援するのです!!あたくしは二人とも大好きなのです!!だから応援するのです!!」

「お~いいぞいいぞやったれやったれ、別に別々に応援しちゃならねぇなんてルールはねぇし、何だったらオレ様が担いで目立つようにもしてやるぜい。どうだいカルネさんこの案」

「……」

「おい、カルネさん?し、死んでる……じゃなくて嬉しすぎて気絶している、だと……!?漫画とかアニメじゃねぇと見れねぇぞこんな反応!!?……よし、アンシャ嬢ちゃん、抱き着け」

「ふぇ?こ、こうなのです?」

「はぅアンシャの体温っ……!!」

「よし再起動成功」

「なんだその雑且つ危険な香りがする方法は……」

 

本当にカルネさんは何処に向っていくんだよ、親馬鹿が過ぎないか、いやウチの両親みたいになられるよりかはずっと健全ではあるのだが……これ、カルネさんの旦那に文句とか言われないかなぁ……と本気で心配するラビであった。

 

「ねぇラビ」

「あによ」

「正直な事を聞いちゃうけどさ……カルネさんに勝つ自信、ある?」

「ある」

 

小声で聞いてくるサザレに火を強くしながらも返答をしつつ、フライパンを振るう。

 

「次からはフルバトルだ、取れる手段は格段に増えるからな……3対3っていうのは本当に絶妙なバランスで成り立っている構造でな……よく言われてる構成がスピード、攻撃、防御の三つだな。分かり易く役割が分けられてるし、3匹を活かすとなるとこうなり易い」

「でもラビは違うんだよね?」

「起点作成、準エース、エース」

「えっと、さっきみたいので例えると?」

「サポート、妨害、エース」

 

う~ん意地の悪い言い方だ……だが実際問題として通用さえするのであればこれが一番いいとすら思う。だがフルバトルとなるとそれらの戦略が大きく引っ繰り返るのだ。此処に相手の情報獲得や戦力分析などを加える余裕が生まれて来る。

 

「ラビだったら……どういう手持ちにするの?」

「……まだ考え中、その時までのお楽しみ」

 

そう言って調理を終えたそれを盛り付けてリビングへと持っていく。あれは本当に何も考えていないな……?とサザレは見破りながらも当日までには仕上げるんだろうな、と手伝いを再開するのであった。と言っても高確率でダイケンキは入るんじゃないかな、とサザレは予測している。

 

「後さ、ラビはレビちゃん達に応援されたい?」

「そこは各人の自由でいいだろうさ」

「ドライだなぁ~」

「俺はお前のそれだけでも、いいんだぜ」

「……んもう、直ぐそういう事言う」

 

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日はゲスト付きです」

「よおっ元気か皆、ガラルのジムリーダーのオレ様キバナだぜ!!」

「えっと、どうも皆さん……ガラル四天王のオニオンです」

「本日はこのメンバーでいきます、そして今回ご紹介するのは此方」

「ボオオオオオオッ」

「ラウドボーンです」

PWCS本選トーナメント準決勝、貴方の注目カードは?

  • 第一試合 VS シロナ VS レッド
  • 第二試合 ナンジャモ VS ダイゴ
  • 第三試合 サトシ VS ハッサク
  • 第四試合 カルネ VS ラビ
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