週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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PWCS:準々決勝第一試合 シロナ VS レッド 3rd

トゲキッス、幸福の翼とも呼ばれるポケモンの吉兆の象徴ともされるポケモン。そんなシロナのトゲキッスは優雅で美しくありながらも何処か強さを兼ね備えている。チャンピオンのポケモンなのだから当然と言えばそうなのかもしれないが、世間一般的に言われる強さとはどこか違う何かを、その身に纏うポケモンにはある異名が畏怖の念を込めて呼ばれている。それは―――白き絶望。

 

『白い翼に望みを乗せて、灯す勝利の青信号、トゲキッスの登場です!!』

『トゲキッスかぁ……特性次第ではあるけどあの特性だったらやばいんだよなぁ……』

 

『NEXT BATTLE オオニューラ VS トゲキッス!!3、2、1……BATTLE START!!』

 

 

「舞いなさいトゲキッス!!そして神秘の守りよ!!」

「トゥゥウスッ!!!」

素早く―――毒突き!!

ニュララララララ!!!!

 

空高くへと飛び上がっていくトゲキッスに対して早業毒突きをまるで対空砲が如く連打して空へと毒を放っていくがトゲキッスは見事な飛行と空中で体勢を何度も変えて回避していく。幾らスピードのあるラッシュとはいえ、高度を取ってしまえば脅威度はグンと低くなるものだ。そして同時にケアとしての神秘の守りを展開する。

 

「それじゃあ―――行こうかしら素早く―――電磁波、力強く―――エアスラッシュ!!

トゥゥウウスッ……キィィィスゥッ!!!

 

距離を取りながらも放たれた電磁波は一瞬でオオニューラへと炸裂した、そしてそこへと襲い掛かって来るエアスラッシュの連打連打連打。無数且つ巨大な真空の刃が降り注いでくる、格闘タイプのオオニューラにとっては悪夢のような光景、即座に回避をしようとするのだが、身体が痺れて動きにくい。

 

「ンニャアア、ニャァウウンゥ……!!ンニャアアアア!!!!」

 

驚きの光景だった、身体が痺れてエアスラッシュに命中しそうになった時、もう回避までの時間が無くなった時にオオニューラは自らに痛烈なパンチを打ち込んで無理矢理身体を動かして回避を行ったのだ。

 

「オオニューラ、分かった。駆け上がれオオニューラ!!フェイタルクロー!!」

「ニュウウラァァアアアアア!!!」

 

オオニューラの気持ちを理解したレッドはオオニューラの気持ちを優先した。彼は跳躍すると、何と足の爪から毒を分泌しながらエアスラッシュを蹴って無理矢理に空中移動を行っていく。格闘である彼にとって力業エアスラッシュは一撃喰らうだけで致命傷になりかねないというのに……それでも登っていくオオニューラ、時々身体に走る麻痺に苦しみながらも遂にあと一歩でトゲキッスへと到達しそうになった時―――

 

素早く―――フェイタルクロー!!

素早く―――エアスラッシュ

 

あと一歩で射程圏内へと入ろうとしたオオニューラは毒で爪を延長するように振り被ったのに、身体が硬直してしまった。麻痺だ、こんな時にっ……!!と歯を食いしばってそれを突き抜けようとしたオオニューラの身体へとエアスラッシュが突き刺さった。

 

「ニュウラァァッ……!?」

力強く―――神速!!

 

動きが止まったそこへ突進したトゲキッス、オオニューラは身体をくの字に曲げながらもそのまま地面へと落着した。そして瞳を回して動けなくなった。

 

『オオニューラ、戦闘不能!!トゲキッスの勝ち!!』

『オオニューラ脱落!!ミカルゲを落としましたが、矢張り痛み分けのダメージが響いていたのか、トゲキッスに翻弄されてしまいました!!』

『やっぱりあのトゲキッス天の恵みだよなぁ……そうなると本当にきつい相手だな……』

 

「よくやったオオニューラ、お前は良い活躍をした。今は休め」

 

実際あのミカルゲを落とすのはオオニューラでないとできなかった事だ、連れてきてよかった。でなければ誰かを道連れで落とされる覚悟で行かなければだめだった。それを考えれば大健闘なのである……そしてこれで自分は4匹、少し押され気味か……。

 

「プテラ、お前の領分だぞ」

「アァァァアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」

 

『な、なんとレッド選手プテラです!!プテラを繰り出しました!!化石ポケモンの一角プテラです!!古代の空を支配したとも言われる翼竜ポケモンです!!』

 

独特の周波数を響かせながらも吠えるプテラ、翼を広げながらも地上に降り敵を探すと頭上を飛ぶトゲキッスを発見しアレが敵だな?と問いかける様にレッドを見つめる。頷くとプテラは低い唸り声の笑いをしながらもゆっくり、ゆっくりと飛び立ち、トゲキッスと向かい合う。

 

『NEXT BATTLE プテラ VS トゲキッス!!3、2、1……BATTLE START!!!』

 

「アアアアアアアアアッ!!!」

「キッスッ!!?」

 

開始と同時にプテラはあり得ない速度に加速するとトゲキッスへと噛みつこうとした、それを咄嗟に回避しながらも急上昇するがピッタリと張り付いてくるが如く、背後に付き纏って来る。急上昇からの急降下、バレルロール、コブラ、オーバーシュート、これまでの経験で培った技術を全投入するがプテラは全てに対応して決して背後から離れる事がない。

 

素早く―――龍の舞、力強く―――追尾ストーンエッジ!!

ァァァァァッラアアアアアアゥ!!!

 

ローリングしながらも自らの周囲にストーンエッジを生み出したプテラはそれをまるでミサイルのように放った。トゲキッスは咄嗟に斜めに滑るように降下してそれを振り切ろうとするが、ストーンエッジはぴったりと付いてくる。

 

「追尾式ね、厄介な……素早く―――水の波動!!

トゥゥゥウスッ!!!

 

勢いを付けながらも投擲した水の波動はストーンエッジの目前で炸裂するとストーンエッジを飲み込む、ストーンエッジは炸裂した水の波動に衝突して爆裂していくのだが―――その間にプテラは完全にトゲキッスの真上を取っていた。

 

「(このプテラ―――学習能力が尋常じゃないわ……!!トゲキッスの行動を、さっきの追跡で理解してしまっているんだわ……!!得意、選びがちなコース取りを、完全に予測がついている!!)」

素早く―――龍の舞、力強く―――アイアンヘッド!!

 

回転しながらのアイアンヘッドはトゲキッスの身体を削るかのように炸裂していく。トゲキッスが耐え切る事も出来ずに墜落していった。そして地面でもがいた、プテラが自らの身体に牙を食い込ませるように噛みついている。そしてそのまま持ち上げると―――

 

「アアアアアアアアアアッ!!!!」

 

そのままアイアンテールを叩き込んでトゲキッスをシロナの足元へと吹き飛ばしてしてしまった。トゲキッスは必死に立ち上がろうとするが、そこへロックブラストが飛来してトゲキッスを再び空に上がらせる事もなく、そのまま地に這いつくばらせた。まるで空の王は俺だと言わんばかりに、勝鬨を上げて。

 

『トゲキッス、戦闘不能!!プテラの勝ち!!』

『白き翼を下したの太古の翼!!プテラ、トゲキッスに圧勝です!!相性の差こそあれど此処まで圧倒的とは驚きです』

『あのプテラ、戦闘の経験値が異常に高いんだと思います。でなければあれ程の動きは出来ない……いったいどうやって……』

 

ラバイの言葉を聞いてレッドは当然だと思った。何故ならばプテラの訓練相手はリザードンがしている、空中戦でも無類の強さを誇るリザードンに勝つ為に常に鍛えている戦闘狂、最近ではラビのアーマーガアに勝つ為に更に熱心になっている。リザードンもアーマーガアに触発されて飛行戦のあれこれを研究しているのでますます強くなっている。この前はグリーンのメガピジョットと模擬戦をしたが、純粋な空中戦でなんとか勝つ事が出来るようになってきている。

 

「有難うねトゲキッス、ゆっくり休んで頂戴ね」

 

これで4対4、あのプテラの空中戦は中々な物……ならば此方は―――一気に勝負に出るとしよう。

 

「三界を駆ける稲妻、ミライドン!!!」

「アギャアアアアアアスッ!!!」

 

『シロナ選手、三体目はエキシビジョンマッチで繰り出した謎多きポケモンのミライドンです!!』

 

To Be Continued……!!

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