マジで読者ついて来れる?大丈夫、飽きてない?
「ギャアアアアアアアアアアアスッ!!!」
脚部はジェットエンジンそのものな形状と機能を持ち、低空を浮遊する程度の推進力を放出。その姿に大歓声が上がると、雄叫びを上げながらも登場したミライドン。エキシビジョンマッチで初登場した時には大きな波紋が広がっていたが、既にシロナの手持ちの切り札の一柱を確りと務め、特にシロナが搭乗してスライドブレーキをする姿は特に大人気。ミライドンはその人気を把握しているのか、その場で回転したり、ポーズを取ったりしてアピールを欠かさない。
「元気とやる気があるのは良いけど、ちゃんとしてね」
「アギャス!!」
あのエリアゼロでアオイとハルトのミライドンコライドンと縄張り争いをしていた程に気性の荒い個体であったにもかかわらず、このミライドンはシロナの元であっという間に現代に適応し、その強さとメタリックな姿であっという間に人気を集め、それを理解し、注目され皆自分の事を好いているという事を完璧に理解するとそれを自身の力の象徴だと言わんばかりに喜び始めた。なので、エキシビジョンマッチのような場ではやる気十分だが、野良バトルや観客が全くいないとやる気を出さないという困った性格になってしまった。それでもちゃんとお願いするとしょうがないなぁとやる気を出してくれるそれでもシロナからすれば可愛い子だと認識されているとの事。
『エキシビジョンマッチでも活躍したミライドンの登場です!!シロナ選手曰く、何処で捕獲したかは禁則事項だという事ですが……一体どんなポケモンなんでしょうか……ラバイさん如何しました?』
『いや何故かすげぇ見覚えあるというかなんというかうんまあ……兎も角注目です!!』
『はいそうですね!!』
『NEXT BATTLE プテラ VS ミライドン!!3、2、1……BATTLE START!!!』
バトル開始の合図と共にフィールドに無数の電撃が走っていく、あっという間にフィールドを支配する電光はエレキフィールドを意味する。ミライドンの特性であるハドロンエンジン、能力を上昇させる事が出来るが、それを可能とする為に必要となるエレキフィールドを自ら展開出来るという特性。ミライドンはやる気十分と言わんばかりの殺気に満ちている。
「素早く―――龍の舞!!力強く―――ストーンエッジ!!」
「アアアアアアアッ!!!」
雄叫びを上げながらもストーンエッジを放つプテラ、それを真っ直ぐに見続けるミライドン。注目を集める事に喜びこそ感じるが一度バトルになれば自分の指示には絶対的に従う不思議な子だが……だからこそシロナの信頼も厚い。
「それじゃあ試してみましょうか―――素早く―――毒電波!!力強く―――放電!!!」
「ギャアアアアアッアギャアアアアアアアアスッ!!!!」
「ウェッ!!?」
「ど、毒電波!!?」
この指示に驚愕したのはナンジャモと共にいたレベだった。ミライドンはけたたましい音を立てながらも口の奥に何かから猛烈な本能が忌避するような周波の音波を発射した。それはプテラが思わずのた打ち回る程の不快な音波だった、そこに全身から放出された膨大な放電がエレキフィールドと結びついでフィールド全体へと駆け巡っていく。
「ァアァアアアアッ!!!!???」
「ぐっ……これはっ……!?」
『こ、これはナンジャモ選手が開発した毒電波ですっあああああっ鳥肌がぁぁぁぁ……!!?』
『シロナさん、ナンジャモさんに教わったのか、いや兄さんからそんな話聞いてねえしもしかして自力で到達したのかよ!!?』
そう、シロナは自力で毒電波の再現に成功している。残念ながら嫌な音は覚えないので特殊方面限定ではあるのだが極めて強力な手札を手に入れていたのである。特防と特攻が一気に下げられるのはプテラからすればそこまでではないだろうが、これで如何に特防が高い相手だろうと特殊技を通す事が出来るし特殊アタッカーを弱体化させる事も容易になった。更にこれは音技なので身代わりなども平然と貫通してくる。
「プ、ラァァァァァッ……!!!」
「まだいけるか」
「アアアアアッ……!!!」
翼を広げてまだいけるとアピールするが、プテラは想像以上のダメージを受けている。何故ならばミライドンはプテラが苦手とする周波数の音波を既に解析しており、それによってプテラに尋常ではないストレスを与えている。放電によるダメージも洒落になっていないが、それ以上に精神的なダメージで既にボロボロになっている。
「プテラ、お前の根性を見せろ。ラビのアーマーガアと戦いたいだろ」
「ッッ!!!アアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
その言葉で奮起したプテラは大きく叫ぶ、レッドのリザードン以外に飛行タイプで敗北したのは、ラビのアーマーガアのみ。故にプテラはアーマーガアをライバル視している、戦う為にはここで負ける訳にはいかないと奮起する。
「ミライドン、もう一度毒電波、勿論早業で」
「ギャアアス!!!」
再度の毒電波、本能に刻み込まれた嫌悪する周波数の音。それにプテラは翼が止まりそうになるが、食いしばりながらも突撃する。こんな所で負けてたまるかと言わんばかりに、声を発し続けるミライドンへと到達した時、見事な身のこなしのアイアンテールを放つのだが、ミライドンは即座にそれを受け止めると合気の技のようにプテラを捻り上げて回転させる。
「いい度胸ね、だけど―――この子には貴方の時間では届かない、ミライドン!!!」
「ギャアアアスッ!!!」
ミライドンは頭部のアンテナが長く伸び、エネルギーの膜を張りながらも脚部から一瞬、凄まじい推力を放出すると高々と飛び上がった。そのままプテラを掴んだまま真下へと落下し始めた。
「アアッアアアアアアッアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアスッ!!!!」
必死にもがきながらもその腕に噛みつき、尻尾を打ち付けたりするがその状態でミライドンはパラボラチャージを発動してプテラの体力を吸い取っていく。そしてそのまま、落雷のように地面へと更に加速して落ちていく。
「ッ~……!!!!アアアアアアアアアアッ!!!!」
その叫びは、悔しさを滲ませた慟哭だった。ライバルと戦う為にこいつに勝つと決めたのに、手も足も出なかった事への慟哭、その慟哭はパルデア地方に響きながらもフィールドへと落着した。パラボラチャージを併用したサンダーダイブ、それにプテラは流石に耐え切る事が出来ずにそのまま瞳を回して動けなくなってしまった。
『プテラ、戦闘不能!!ミライドンの勝ち!!!』
『太古の翼竜を討ち取るは未来の名を冠する電龍!!これがミライドン、エレキフィールドもフルに活用した強さが迸ります!!!』
『本当に強い……どういう能力をしてるんだ……』
「よくやったプテラ……お前は本当に意地を見せた―――だから、見ていろ。太古の力を」
そう言いながらも握り込んだボール、それを見た途端にミライドンは唸り声を上げた。来るか、とシロナも思わず身構えてしまった。
「コライドン、行けっ……!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアッス!!!!」
『未来が相手ならば此方は古来!!コライドンの登場です!!さあエキシビジョンマッチと同じ対決となりましたが、今度はどっちが勝つのかぁ!!!?』