週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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PWCS:準々決勝第二試合 ナンジャモ VS ダイゴ 5th

『ライライラララライラ~イ!!!』

『ライチュウ、フィールド全体に大放電!!放たれる電撃の一本一本が巨大な龍のようにうねりを上げております!!ボスゴドラ、これには流石に動けない!!遠距離での攻撃を開始しますが、電撃が阻んでライチュウへの攻撃は難しい模様!!』

 

「お~やるねぇあれ」

「ねぇラビ、あの子元々ラビのポケモンだったんでしょ?なんでナンジャモちゃんに譲ったの?」

「色々あると言えばあるんだが……一番なのはあいつの性格上ナンジャモの方が心地いいと思ったのが大きいな」

 

ラビは久方ぶりに見るアローラライチュウの戦いに声を上げる。元々はラビのポケモンであった現ナンジャモのアローラライチュウ、その理由としては……その特異すぎる精神性である。

 

「あいつは兎に角なんにでも興味を持つ、奴さんのボスゴドラにも興味を持つし多分今はその力に興味津々って所だろ。そのくせ、警戒心って物がない。野生としては致命的なまでにないんだ」

「えっでもさ……」

 

『ララライッ~!!!』

『これを避けるか……力強く―――岩雪崩!!』

『ララッラララ~イ!!!』

『よ~しいいぞライチュウ~!!そこでもういっちょ放電!!』

 

岩雪崩を逆に飛び込むようにして回避したり、真下から急激に飛び出して来たストーンエッジを回避して見せるという事を平然とやってのける姿がある、あれは警戒心があるという事ではないのか?と思うがラビはそれを否定する。

 

「あいつは兎に角直感が冴えてる、警戒心の代わりにそれが発達してると言ってもいい。ピカチュウの段階からエスパー染みた回避を連発する位だからなぁ……それがアローラライチュウになって更に顕著になった。ンで、ウチにはいろいろ問題児いるだろ?」

あれ(アーマーガア)とかあれ(マルヤクデ)とかあれ(グソクムシャ)とかあれ(ウーラオス)とかあれ(ルカリオ)とか」

 

ライチュウはそれらにも恐れる事もなく迫っていく、そして平然と遊びに誘う。一部はそれにも応じてくれるだろうが、一部はそれらを煩わしく思って攻撃する事すらある。だがライチュウはそれらを受けても何とも思わないのか相手をしてくれたと解釈するのか喜び出す。かと言って本気で嫌がる相手にはそれをしない。

 

「だから逆にあいつらの方が振り回される事の方が大多数なんだよなぁ……」

「そ、そんなに……」

 

だからこそナンジャモに託した。実際色んな意味でナンジャモとは相性はいいし、毎日海に繰り出してサーフィンをする光景はハッコウシティの名物の一つである波乗りライチュウとなっている。というか、サラッと本来出来ない筈の波乗りがいつの間にか出来るようになっていて吃驚した。

 

「まあんな事言っちまったらピカチュウだって波乗りは普通覚えないけどさ」

 

 

「ララララ~イ!!!」

 

幾ら命中精度を上げたり、面制圧染みた攻撃を繰り返しても真っ向からそれを潜り抜けて来るという異様とも言える回避テクニック……通常であれば迂回したり後退するという所を敢て真正面から突撃するという事で最短距離で攻撃を潜り抜けて来る。しかもサーフライドが発動している高速帯でそれをやってくるから冗談じゃないと言いたくなってしまう。

 

「このままでは埒が明かない……ならばボスゴドラ、素早く―――電撃波!!力強く―――マグネットボム!!

ドラアアアアゴゥゥゥッ!!!」!!」

「ライライ~?」

 

電撃波はエレキフィールドによって増幅されて向かうのに並行して、フィールドの各所から地面が浮き上がると、それらはエレキフィールドの力をも利用して磁力を帯びるとライチュウへと勢いよく向かっていた。何方も必中効果のある攻撃、幾らスピードがあってもこれならば……とダイゴが閃いたコンボ技である。

 

「それならこっちだって行こう!!素早く―――高速移動!!からの回転しながら力強く―――放電!!

ライライライライラライライラララララライイイイラララ~!!!!

 

高速移動で電撃波とマグネットボムと距離を離すと、それを利用してその場で高速回転し始める。サーフライドに高速移動が相まって竜巻を巻き起こしながらもその中で力業放電を解き放つと内部から無数の放電が突き破るように飛び出してくる竜巻が発生する。それで電撃波とマグネットボムを迎撃するだけではなくボスゴドラにも放電が着弾すると、ボスゴドラの身体が麻痺する。

 

「遂に引いたか……!!」

「ゴドッラァアアアアッ!!!」

「いよぉし!!その意気だボスゴドラ!!」

 

何処かでまたラビが懐き効果ぁ!!!と叫んだ。自らの気合とパワー、そして食育で得た伝導性の悪さで無理矢理麻痺を齎す帯電を振り払うのだが―――その直後、竜巻からライチュウが凄まじいスピードで飛び出して来た。

 

「そこだライチュウ!!素早く―――高速移動!!力強く―――瓦割!!

ライライラア~イッ!!!

 

最早ボルテッカーと言っても過言ではない勢いでボスゴドラへと瓦割を正拳突きのように繰り出したライチュウ、その一撃は700キロから更にボリュームアップした800キロ越えのボスゴドラにも通用し、ボスゴドラは殴られた腹部を抑えつつも思わず後退り、膝を突いてしまった。

 

「ゴッドラァァァ……!!」

「あのスピードからの瓦割、凄まじい威力「ライララアアアアアアイッ!!!!???」ッ!?」

 

耳を劈く程の絶叫、それは瓦割をしたライチュウの声だった。見てみれば殴った右手が真っ赤になっており涙目になりながらも手を振って必死に冷まそうとしている。通用する一撃を放てる事とそれに自分が耐えられるかは全く別の問題だった様子。

 

「ライライライ~……!!」

「ボスゴドラ今だ!!アイアンヘッド!!」

「ゴッ……ドラァァァアアアア!!!」

 

鉄壁を重ねていた筈だが如何やら急所に当たったらしくダメージが深いが、根性で地面を強く蹴って突撃するボスゴドラ、それに対するライチュウは―――

 

「ライチュウ来てる来てる!!?いやピンチはチャンス!!至近距離から気合玉ぁ!!」

「ライライライライ~……」

「ゴドラァァアアアアアア!!!!」

「ラアアイチュウウウウァァアア!!!」

 

片手を冷やしながらも、もう片手に気合玉を生成するが、迫って来たボスゴドラのアイアンヘッドを又もや掠りながらも回避するとその顔面へと叩きつけるように気合玉をぶつけた。だが気合玉が炸裂する寸前、ボスゴドラの尾が飛来し、ライチュウへと捉えた瞬間に気合玉が爆裂する。

 

「ボスゴドラ!!」「ラ、ライチュウ!!?」

 

爆炎の中、弾き飛ばされてきたのはライチュウだった。尾に乗る事も出来ずに地面に叩きつけられるとそのまま目を回してしまった。自らの攻撃と同時に向って来たアイアンテール、ボスゴドラのとっさの判断が急所を捉えて来たのだ、ダイゴは笑うが、爆炎の中で崩れ落ちる影もあった。それは最後の最後まで勝ちを狙いに行った偉大なボスの姿だった。

 

『ライチュウ、ボスゴドラ、両者戦闘不能!!』

『ボスゴドラ起死回生の一撃がライチュウをノックアウト!!!しかい同時に炸裂した気合玉がボスゴドラを遂に打倒しました!!これで3対2だ、本当にバトルの行方が分からなくなってきましたぁ!!』

 

「有難うライチュウ、本当にお疲れ様」

「よくやってくれたよボスゴドラ、次を出す事も考えてしまったからね」

 

まさかライチュウを持っていかれるとは思っていなかったナンジャモと何とかボスゴドラでライチュウを突破した事に安堵するダイゴ。反対の事を考えている2人、全く以て手強い相手だと同じ事を考えている。ここからが正念場……勝ちに行く、その為の最善手を尽くす。

 

「さあ行くよ、これより本番だ!!GOマルマイン!!!」「マルルルルンッ!!」

「さあ僕達も輝きに行こう、行くぞ黄金で染め上げろ、サーフゴー!!」「サァフゴッ!!!」

 

To Be Continued……!!

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