ナンジャモ ダイゴ
×ロトム ×ドリュウズ
×エレキブル ×ユレイドル
×ライチュウ ×アーマルド
マルマイン(ヒスイ) ×ボスゴドラ
??? サーフゴー
??? ???
「マルルルルンッ」
「あれがヒスイのマルマインか……」
ダイゴの視線の先に居るのは絶滅種とされるヒスイのポケモン、ヒスイマルマインである。矢張りというべきかモンスターボールそっくりな姿ではあるが、こうなると本当にますますモンスターボールが先かビリリダマ系譜が先かの謎が深まって来る気がする……ヒスイの時代にも現代の原型であるモンスターボールがあったというが……いや今考える事ではない。
「サーフゴー、頑張っていこうか」
「フ~ゴゥッ!!!」
やる気満々なサーフゴー。ダイゴのゲットしたコレクレーは自力でコインを大量に集めており、その最後の一枚を満たしたのが偶然ダイゴが拾ったコインで、それによって進化できたのでその恩義も含めてダイゴの手持ちになったポケモン。その実力は中々の物。そのサーフゴーの本選デビュー……その相手が自分すらも初見のヒスイマルマインなのは申し訳なさもあるが……特性を加味すると悪くない戦いが出来る筈だと信じている。
『NEXT BATTLE マルマイン VS サーフゴー!!3、2、1……BATTLE START!!』
「サーフゴー、手始めにシャドーボール!!」
「フウウゴゥッ!!!」
ご挨拶だ、と言わんばかりに投擲されるシャドーボール。黄金の身体から放たれる黒紫色の球体はマルマインの周囲に発生されたエレキボールに阻まれて届かない―――だがそれを見てダイゴは即座にエレキボールの強さに目が行く。
「(シャドーボールが誘爆するわけでもなく、一方的に……)」
「まだ指示出してないんだけどなぁ……まあその指示を出すつもりだったけどさ。まあいいや、それじゃあエレキボール、行ってみよう!!」
「マルルルルルルンッ!!!」
エレキフィールドの影響はまだ残っている、その為だとも思ったが……マルマインの周囲に更にエレキボールが展開されていく。そしてそれはお世辞にも早くはない速度で迫ってくる、エレキボールは相手よりも素早ければ素早い程に威力と速度が上昇するという特性がある筈だが……サーフゴーは当然のように回避する。
「どんどん行こうか!!」
「マルルルルルルンッ!!!」
『マルマイン次々とエレキボールを発射していきますが、サーフゴーをとても捉えるような動きとは思えません!!ナンジャモ選手、何かの作戦でしょうか!?』
サーフゴーも特出する程のスピードを持っている訳でもないが、それでも十分なスピードを持っている。そんなサーフゴーが苦労する事なく回避可能なそれにダイゴは何を狙っているのか……と警戒心を強めている中でエレキボールは突如停止した。
「止まっ―――これはっ!?」
「フゴゥッ!!?」
余りにも緩慢なスピードだった故に簡単に回避出来ていた筈のエレキボール、それがフィールドのあちこちに機雷のように浮遊している状態が完成していた。此方を追って来るのであれば回避は容易い筈のそれが完全に動きを止め、今か今かと炸裂のタイミングを待っているかのように……そしてその奥で、マルマインとナンジャモが悪い顔を浮かべていた。
「さてダイゴ氏問題です、このエレキボールに一斉に電流を流したら、どうなると思うかなぁ?」
「電流を……まさか!?」
「ニシシシシッ!!!素早く―――充電!!力強く―――放電!!!」
「マルルルルル―――マルルルラァァァ!!!!」
「サーフゴー―――!!」
守る、と言い切るよりも早く、大放電を開始するマルマイン。指向性もくそもないそこいらじゅうにばら撒かれるはずの放電は引き寄せられるようにエレキボールへと向かっていく。そしてエレキボールからエレキボールと放電の電流は繋がっていく。そして全てが繋がった時―――フィールドを飲み込むほどの大爆発を引き起こした。天へと伸びる電気の柱、その雷は雲にまで届いて天を、薄暗い雲で包み込み、帯電する。それほどの事をした肝心のマルマインはぴょんぴょんと跳ねながらも悪戯成功!!と言いたげな無邪気な笑いを浮かべていた。
「サーフゴー、大丈夫か!?」
「フ、フゴゥゥ……」
ゲホゲホと咳こそしているがまだ健在なサーフゴー、帯電している姿にダイゴは麻痺を引いたか……と舌打ちをする。
「さあどんどん上げていくよ!!」
「マルルルルマルルルルルッルルンッ!!!」
その言葉を皮切りに、マルマインは高速で回転しながらも突撃してきた。
「サーフゴー、素早く―――悪巧み!!力強く―――シャドーボール!!!」
「フウウゴッゴウッ!!!」
シャドーボールを発射するサーフゴー、だがそれをジャンプして回避される。痺れる身体に鞭を打って連続でシャドーボールを発射するサーフゴー、今度は真正面から捉えた!!と思った直後にマルマインが真横にエレキボールを放ち直後に炸裂、その爆風で強引に軌道を変更して回避してくる。
「マジカルシャイン!!」
「フウウゴオオオッ!!!」
それならばもっと範囲を広げるだけだと、マジカルシャインに切り替える。間違いなくマルマインに直撃するのだが、マルマインはそれを意に返す事もなく突撃し続け、その身体に電撃を纏いながらもサーフゴーへと激突した。
「フウウゴオオオッ……フウウゴオオオオオオオオオオオッ!!!!」
突撃されたサーフゴーは身体のコインを操作して腕と足を補強しつつも、背中から新たな脚を伸ばして踏ん張った。そしてマルマインの回転を完全にストップさせてみせた。
「いいぞサーフゴー!!そのままサイコキネシス!!!」
「放電!!!」
「フウウウオオオオオオオオオッ……!!!」
「マルルルルルルッ!!!!」
超至近距離でサイコパワーを展開してマルマインを捉えるのだが、そこから溢れ出して来る放電。それすらもサイコキネシスで障壁をマルマインの周囲に生み出して電撃諸共閉じ込めてやる。これなら何も出来ない―――と思ったのだが、肝心の相手が悪魔のような笑みを浮かべて来たのでサーフゴーは思わず寒気を感じてしまった。
「素早く―――雷!!力強く―――放電!!」
「マアアルラァァッァ!!!!!」
直後、エレキボールと放電の併せ技の影響で急激に悪化していた天候が更に悪化。雷が空を走り抜けていく、そしてそれはマルマインの力によって勢いよく落下してきた。だがサーフゴーとて同じような事を許す訳が無いと、サイコキネシスを展開しながらも早業守るで防御を固めて来た。
「フウウウゴゥッ!!!」
「マルルルウラアアアア!!!」
直後、サイコパワーの障壁内をあっという間に満たす程の大放電が巻き起こる。サイコパワーはそれを抑え込めるのか、徐々にサイコパワーに綻びが生まれ始め、電流が漏れ始めて来る。それが天を駆け巡る雷を招く呼び水になる。
「これはマズい……!!素早く―――悪巧み!!力強く―――ゴールドラッシュ!!!」
「もう一度!!素早く―――雷!!力強く―――放電!!!」
放電の電流に誘われた雷が降り注ぐ、それは的確にサイコパワーに囚われているマルマインへと降り注いでくる。それによって完全にサイコパワーは崩壊してしまった。素早くサーフゴーは後方へと飛び退きながらも周囲に自らのコインをばら撒いた。サーフゴーの分身とも言えるそれらは電気を呼び寄せ、雷と放電を防ぐ。
「金で電気を誘導、やるね!!」
「そっちもね、これで決めるぞ!!素早く―――悪巧み!!力強く―――シャドーボール!!!」
「素早く―――充電!!!」
その時、マルマインは充電を開始する。と同時に周囲のコインが引き寄せていた雷と放電のエネルギーがマルマインへと収束させられていく。一気にマルマインのエネルギーは限界値を突破するが、それでも充電をやめない。
『知ってますナンジャモさん、強烈な一撃って奴は流れそのものを変えてしまうんですよ。だから僕はロマン砲が好きなんですよ』
「そうだねレベ君、ボクも好きだよ。さあマルマイン、そのエネルギーを全部放出しちゃおうか!!!力強く―――クロロブラストォ!!!」
「マァァアッ―――ルルルラララアアア!!!!」
悪巧みによって高められてきた特攻から放たれる力業シャドーボールはこれまでの比ではない程に巨大な物だった。それに対するマルマインの一撃は充電によって収束された電気エネルギーをも、混合させて撃ち放たれるマルマイン渾身の一撃、黄緑色のエネルギーの奔流がシャドーボールへと向かい、拮抗したかと思った瞬間、互いに火をつけたように大爆発を引き起こした。フィールドに亀裂が走っていき、爆炎が高々と上がった。
「マルマイン!!」「サーフゴー!!」
二人の声が響く、これほどの大爆発、どうなる……そんな思いは観客たちも抱いていた。そしてそれに答えを与えてくれるように収まっていく炎の奥で二匹のポケモンが瞳を回して倒れ込んでいた。
『マルマイン、サーフゴー、両者戦闘不能!!!』
『凄まじい技の打ち合いの結果は互いを打ち滅ぼす相打ちです!!しかしこれでナンジャモ選手は残り2体、そしてダイゴ選手は残り1体!!ナンジャモ選手が準決勝への王手をかけたぁ!!!チャンピオンを相手に恐るべき大健闘です!!この流れに乗れるのか!?それともダイゴ選手が最後のポケモンと共にこれまでの流れを変えてしまうのかぁ!?』
「サーフゴー、よく頑張った。ゆっくり休んでくれ……僕の油断が招いたね」
ヒスイマルマインはサーフゴーに対する有効打は勝手に少ないと思った結果……これは甘んじて受け入れよう、そして―――それを糧に、勝ちに行く。
「ナンジャモ、認めよう。君は強い、だからこそ……僕が勝つ」
「残念だけど勝つのはボクだよ」
「行くぞ、勝つぞ、いけぇっメタグロス!!!」「メッタアァァッ!!!」
「行くよ、ハラバリー!!!」「バアアリリリッ……!!」