週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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PWCS:準々決勝第二試合 ナンジャモ VS ダイゴ 8th

『ナンジャモ選手最後のポケモンはアローラ地方のゴローニャです!!やはり電気尽くしというべきか、最後の砦にも電気タイプをチョイスです』

『岩タイプも入っていますが、電気タイプもある。鋼タイプの技は等倍にまで軽減できますが、同時に地面タイプの技がつらい……どう切り抜けるかが見物ですね』

 

「そんなの、こうに決まってるじゃん」

 

そう言いながらも取り出したテラスタルオーブ、自分にとっての切り札は矢張りこれしかない。自分にはキーストーンやダイマックスもZリングもない、だからこそ自分の切り札はこれなのだ……ゴローニャ、ラビから譲って貰ったアローラ地方のイシツブテを進化させて、レベと一緒に訓練を施し続けた自慢の子。そんな彼が最後の大将を務める……本当はムウマージにするつもりだったけど、ムウマージの役割的にはハラバリーと時点で出して、滅びの歌などでメタグロスを確実に落としてやるという選択肢もあった。というか実際それも真剣に考えた。だけど

 

「さあ行こうかゴローニャ、ボク達のロマンを見せつけてやろう!!」

「ゴオオオオンン!!!」

 

投げられたテラスタルオーブ、それによって発現するのは―――電気テラス。これで岩の弱点を消して弱点は地面だけになる。互いにお互いの長所をさらに伸ばす為のテラス使用、ここからが本当の最終決戦となる。

 

『FINAL BATTLE ゴローニャ VS メタグロス!!3、2、1……BATTLE START!!』

 

「行くよ、素早く―――鉄壁!!力強く―――地震!!

素早く―――電磁浮遊!!力強く―――エレキフィールド!!

 

メタグロスの攻撃に合わせるように指示を飛ばす、地震が繰り出されるが電磁浮遊で浮き上がりながらもエレキフィールドを展開する。ナンジャモは危ない危ないと言いながらも本当に容赦ないな、と思う。

 

「ならば素早く―――バレットパンチ!!力強く―――コメットパンチ!!

素早く―――鉄壁!!力強く―――雷パンチ!!

 

バレットパンチの嵐を鉄壁で耐えながらも遂に飛んで来る彗星のような一撃、それをゴローニャは雄叫びを上げながらも来いやああああ!!と雷パンチを繰り出し、真正面から激突する。

 

「メタアアアアアアアアアアアア!!!!」「ゴォロロロッロオオオオオオオオッ!!!!」

 

メガシンカによるスピードアップによる加速、自らの重量、そして硬い爪による補正とエレキスキン、電気テラス、エレキフィールドによる補正がある両者の激突は互いのエネルギーが爆発し、それぞれが一気に距離を取る。

 

『互角、互角です!!アローラゴローニャ、なんとあのメガメタグロス必殺のコメットパンチを相殺して見せました!!なんというパワーだ!!!』

 

素早く―――ロックカット!!力強く―――のしかかり!!

「のしかかりだと!?」

 

ダイゴはその指示に驚いた、ロックカットはメガメタグロスのスピードに対抗する為なのは分かる。電磁浮遊で浮いているゴローニャが更に加速するにはありだがのしかかり?ノーマルタイプの技はメガメタグロスには効果いまひとつなのに……そんなダイゴの思いをよそにゴローニャは浮遊したまま高速回転しながらも突撃、メタグロスの上を取るそのまま巨岩の落石が如く襲い掛かった。

 

「メタグロス、油断するな!!彼女の事だ何かあるぞ!!素早く―――高速移動!!力強く―――アームハンマー!!

メタメタメタメタァ~……メッタァァァァッ!!!

 

真っ向勝負を受け入れるメタグロス、降り注ぐゴローニャへと拳を突き出した。が、直ぐに異変に気付いた、これは唯ののしかかりなどではない、ゴローニャが電撃を纏っている為かタイプが異なっている、ノーマルタイプののしかかるなら簡単に押し返せる筈なのに……この感触は……電気タイプの技だとメタグロスが理解しながらもゴローニャを反らせるように弾き飛ばす。しかしその身体に電流が走る。

 

「メ、メッタァァァ……」

「いやこのダメージは……!!?」

「そう、気付いたかな!?ボクのゴローニャの特性はエレキスキン!!ノーマルタイプの技を電気タイプに変換しながら威力を上げる物!!ダイゴ氏にはメガボーマンダみたいなもんっていえば分かり易いかな」

「……スカイスキンみたいなものか」

 

ダイゴは理解した、この過剰なまでの威力はエレキスキンに電気テラス、そしてエレキフィールドによる相乗効果……そうなると本当に厄介だ、鋼タイプは電気を素通ししてしまう……いやだからなんだ、力でねじ伏せる他、自分達には選択肢などは存在していない。

 

「負けるなメタグロス!!素早く―――鉄壁!!力強く―――コメットパンチだ!!!

「やっぱそう来るよねぇ!!!素早く―――鉄壁!!力強く―――のしかかり!!!

 

再度の激突、のしかかり対コメットパンチ。再び激突する互いの身体、だが今度はメタグロスが押され始めて遂には弾かれてしまった。身体の痺れだけではなく、純粋な火力がゴローニャが上回っているのである。

 

『メタグロスが身体を揺らしております、流石のメタグロスもダメージがそろそろ限界にきているのかぁ!!?』

『ハラバリーとのバトルがそれほどまでにダメージを与えて来たという事ですね……負けないバトルが此処まで厄介とは……』

 

メタグロスの息も荒い、メガシンカを維持出来ているのが奇跡と言ってもいいような領域に突入し始めている。

 

「まだまだぁっ!!!素早く―――ロックカット!!力強く―――のしかかり!!

素早く―――リフレクター!!力強く―――守る!!

 

再び降り注いでくるゴローニャに対して完全な防御態勢を取ってしまったダイゴ、それまでにメタグロスが押し込まれているという良い証拠。これ以上は本当にメタグロスが持たない……こうなったらと手首をまくり、そこにあるZリングを露出させる。

 

「メタグロス!!次の一撃に全てを賭けるぞ!!」

「メタアアアアアアアアッ!!!」

 

守るを発動したまま、ゴローニャを押し出して吹き飛ばすとメタグロスはダイゴと呼吸を合わせ始めた。それを見たナンジャモは来るな、と瞳を鋭くした。

 

「だったら答えて上げようじゃないの、ゴローニャ行くよ!!」

「ゴンロオオオオオオオオ!!!」

素早く―――充電!!力強く―――充電!!

ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ……!!!

 

『ナンジャモ選手、ここで充電を重ねます!!一体何をしようというのでしょうかぁ!!?』

 

重ねられる充電、それはマルマインの時にやったような物、エレキフィールドの電気をも吸収する勢いで蓄電されていく電気の奔流。異常な電力が収束し始めている、艦の機能は特殊な施工がされているので問題はないが……それでも照明が異常をきたし始め、ゴローニャから溢れ出す電力が迸ってフィールドを抉る。

 

「人とポケモンが、心を一つにして放つ究極の一たるそのワザ―――Zワザッ!!!」

 

遥々アローラ地方にまで出向いて大試練を受けさせてもらった末に手に入れたこの力、メタグロスとの呼吸を合わせる。メガシンカをした状態でやるのは初めてではあるが……なんとでもなる筈だ、してみせる、それは自分達だと言わんばかりにポーズを取る。

 

ゴローニャもいよいよ充電が完了したのか、その全身を青白い電力で包みながらも笑った。そして胴体にある二本の柱をゆっくりとメタグロスへと向けた。発射準備完了、一度はラビのバンバドロに完全に耐えられた、あの時の完成度は6割ならば今はどうだ……さあそれを見せる時だ!!

 

超絶螺旋……連撃っ!!!!

メッタアアアアアアアアアア!!!

 

「さあブチかませ!!これがボクらの究極ロマン砲!!超電磁砲、発射ぁ!!!

ゴロロロロロオオオオオオンンヤァ!!!

 

Zワザとナンジャモがレベと共に開発した究極技、何方も究極の一撃という意味では同じ。コメットパンチを基にしたメタグロスはコメットパンチの体勢のままで高速回転しながらも突撃し、それにゴローニャの放った青白い電気を纏った岩が激突すると瞬間的に太陽が炸裂したような閃光が、視界を焼き尽くした。純白の闇が周囲を飲み込んでいく。

 

『フ、フラッシュのような閃光で何も見せません!!何が起きたのでしょうか!!?』

『Zワザと余りに膨大な電気エネルギーが結びついて巨大な光になったんでしょう!!!これは収まるのを待つしかありません!!』

 

閃光が世界を包んだと錯覚するような中での時が、静かに前へと足を進めていく。一歩、一歩と。誰かの秒針は時間を刻み続けていく中で、遂に光が収まった時……そこにあったのは……

 

「ゴ、ゴロロロッ……」

 

膝を突いたゴローニャ、超電磁砲は過充電で放つ技故かゴローニャも大きな反動を受けているのか、思わず膝を突いてしまった。勝負あったか、と思った直後に巨大で重々しい音が響き渡った。その出所は……メタグロスだった。フィールドに降り立つのではなく崩れ落ちる様に落下し、メガシンカを維持出来ずに解除されてしまった。それでもまだ戦えると固辞するように必死に足を動かし、地面に突き刺して立ち上がろうとする姿に誰もが息を呑んだ。

 

「メ、メッタァァァァ……!!」

 

たった、自分は戦えるぞ!!そう宣言した途端に、メタグロスの視点は暗転し、崩れ落ちた。そして……冷静沈着なダイゴは静かに言った。

 

「有難うメタグロス、僕の、誇り」

『メタグロス、戦闘不能!!ゴローニャの勝ち!!BATTLE OVER!!よってこの試合、ナンジャモ選手の勝利となります!!』

『決着っ決着だぁぁぁ!!!大白熱の準々決勝第二試合、勝者はパルデアのジムリーダー、ナンジャモ選手!!チャンピオンのダイゴ選手を破って堂々の準決勝進出~!!!初出場でマスターズエイトを超えてみせました!!これで自動的にレジェンドチャンピオンマスターたるレッド選手とのバトルの権利を手にした事になります!!』

『いや、本当に凄いバトルでした、これはもう盛り上がりますね!!そして―――これフィールド大丈夫なんでしょうか、物凄い荒れてますけど……』

『大丈夫、じゃありませんね……整備責任者が半泣きになっております、頑張ってほしい所です』

 

 

「メタグロス、本当にお疲れ様。よくやってくれた……完敗だよナンジャモちゃん、ここまでやられたら言い訳のしようもない。胸を張って、次のバトルに挑んでくれ、僕の分もレッドさんにぶつけてくれると有難いね」

「勿論!!ここまで来たらもう優勝狙うよ!!って言いたいけど相手がレッド氏だしなぁ……なんか今から気が重いなぁ……」

「ハハハッ気持ちは分かるよ」

 

準々決勝第二試合、ナンジャモ VS ダイゴ

勝者 ナンジャモ

 




結局8話も使ってしまった……!?短く収めようとしてた努力は何だったのか。
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