週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

608 / 691
エンジョイ?:時間稼ぎ……?

「いやぁ~大変そうだねぇ……」

「半分ぐらいお前のせいだからなナモ公」

 

振り返ってみれば、そこでは艦の専属整備班によって必死に整備がなされているフィールドが目に付く。そこにはラビのフラージェスとダイオウドウも導入されておりフィールドの環境整備も同時進行で行われている。ナンジャモとダイゴのバトル、ただでさえレッドとシロナのバトルでも負担がエグかったというのにそこに二人のバトルがトドメとなったと言わんばかりに、数時間の時間を取っての緊急整備が余儀なくされた。これで数日ではなく数時間になったのは整備担当班が、半泣きから狂ったような笑いを上げ、全力で修復に当たっているからである。

 

「いや、半分ぐらいはダイゴ氏のせいだからね?力業根を張るとソーラービームのせい」

「いやまあそれは否定しないけどよ……つうかよ、なんで俺までこんな事してんの?可笑しくない?俺一応この後試合あんのよ?相手カルネさんよ?カロスのチャンピオンだよ?それ相手にしないといけないのになんで俺こんな時間稼ぎに付き合ってんの?可笑しくね?」

 

・言っちゃったwwww

・敢えて言わず、なんてことはなかったぜ!!

・流石ヌシ、ブレねぇ!!!

・いやまあうん、実際問題出場者にこんなことさせるのは前代未聞だと思うよ。

・ナモ公はまだいいよ、試合終わってるし、これからあるヌシにやらせるなしwwww

 

現在、ラビがいるのはPWCS特設艦のバトルフィールド、修復とは無関係な無事な部分に立ちながら、まるで中継アナウンサーのようにナンジャモと一緒にそれを見つめてながらも生配信と生放送をこなしていた。理由は修復まで数時間かかるのでそれを埋める物が必要となり、ナンジャモがそれを請け負う事になったのだが……流石にナンジャモでもきついと判断したのか、助けを求めたのがラビだった。

 

「なんで俺呼ぶの?可笑しくね?せめてキバナとかだろ此処は」

「いやあの人インフルエンサーであって生配信とかなれてないかなぁって」

「そういう事配慮できるのに俺にはしてくれないとか可笑しいよね、ねえナモ公」

 

・それはそうwww

・というかヌシもなんで律義に来ちゃったんだよwww

・普通に断ればいいのになwwww

・ホントそれなwww

・カルネさん対策練ってればいいのにwww

 

「だって、ラビ氏どうせカルネさんの対策とか全部練り終わってるでしょ?」

「うん終わってる、今更考える事とかねぇよ」

「じゃあよくね?」

「まあうん、はい。だから来たんだけどさ」

 

・うおおおおいwwwww

・終わってんの~!!?

・仮にもチャンピオンへの対策やぞ!!?

・何この人の余裕……

・もはや貫禄どころじゃねぇな

・最早恐怖すら感じるぞい……

 

「あのさ、呼んどいてなんだけどさ……その策をより練るとかしないでいいの?」

「此処まで来といてまだ策を練る余地があるって事はそれだけ完成度が低いって事だ、そして今更作戦を弄って何とかなる領域は通り過ぎてる。作戦ってのは事前に告知して、頭の中でどうやって組み立てるかを思考する、それを土壇場で変えるのは一から作戦を引っ繰り返すと同義。それだったら最初っからアドリブで済ませた方がまだ楽だぞ」

「確かに……」

 

・あ~……確かに一理あるわ

・余地がある=全力を出して考えてなかった……凄い考え方だな。

・シロナ:それを言われると私は少し気が重いわね……控室でギリギリまで頭使ってたし

・ダイゴ:同じくだね、今ここで何を言っても情けない事だけど

・アイリス:うううっ……耳が痛い……

 

「バトルにおいて一番簡単な勝ち方ってのがある、それは考える事を減らして最小の選択肢で駆け抜けられるようにルートを選択して置くって事だ」

「それって必勝パターンを構築して置くって事?」

「そう、思考は文字通りに考える時間だ。それと最初から考えておいてその通りに行動するのとだと天と地ほどの差がある。お前さんだって色々考えただろ」

「うん、主にメタグロス対策かなぁ……可能な限りハラバリーで削ってゴローニャのレールガンでぶっとばすって事を前提にしてたからね」

「ダイゴさんを貶める訳じゃないが、あの人は基本的挑戦者を受け止める立場だ。チャンピオンだからな、故に幅広い選択肢を持って相手がどんなことをしても対応できるようにするのが、挑戦を受ける側の基本。だがそれは尖りに尖った究極に対応出来ない時もある」

「つまり、ボクの切り札だね」

「そういう事」

 

・デント:これは僕たちジムリーダーにも共通した話題でもあるね。まあ僕達の場合は大体決まったテーマ且つそれを広げるから厳密には違うけど。

・サトシ:そういうもんなのか……俺チャンピオンだけどそういう事した覚えないぞ……

・まあサトシさんだし……

・アンタは常にチャレンジ精神で相手と戦うもんね。

・寧ろそれが一番きついんだよ。

・奇計奇策のオンパレードだもんな。

・レッド:……俺は違う?

 

「アンタの場合はうんほら……常に天衣無縫みたいなもんだから……MAX100だとしたら、アンタ全パラメータ100みたいなもんだし」

「言えてる」

 

・確かに……

・確かに。

・うん、それは言えてる。

・それな。

・レッド:……褒められてる?

・グリーン:一応……多分な。

 

「んじゃラビ氏に質問~カルネさんに勝つ自信はあると言いましたが、何か秘策が?」

「此処で秘策をおっぴろげにするバカいなくない?」

「それはそう」

 

・隠してねぇもんなwww

・正々堂々に公開しちゃってるもんねwwww

・何がしたいんだよって言うわwww

・ホントそれなwwww

・でも、ヌシはどんなパーティなのかは気になる

 

「頑張って予想してみ、当てた奴にはうちの庭に招待してやるわ」

「あのさ、ラビ氏のポケモン何匹いると思ってんの?当てられるわけなくない?」

 

・今まで一体何体紹介した来たと思う?

・知らん。

・数える気も起きんわ。

・聞きたいかね、これまで―――

・おおっ言えるのか!?

・私が知りたい。

・ズコ~!!!?

 

「んじゃまあ折角ですからこの場を盛り上げるあれでもやりますか」

「おっ準備してるの?」

「いやぶっちゃけ呼ばれた理由はこれだろうなぁっと思ったので」

「さっすが準備がいいや!!それでは、これからが本番ZOY!!」

 

・えっこれからが本番!?

・な、何をする気!?

・ま、まさかこの場でやるの!?

・マジで!?

・嘘でしょ!?

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日はゲスト付きです」

「おはこんハロチャオ~!!貴方の目玉をエレキネット!!何者なんじゃ、ナンジャモで~す!!!」

「本日はこのメンバーでいきます、そして今回ご紹介するのは此方」

「パァップッププッ!!!」

「パンプジンさんです」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。