週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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PWCS:準々決勝第四試合 カルネ VS ラビ 1st

『対戦ルールは6対6のフルバトルとなります!!各選手はメガシンカ、Zワザ、テラスタル、ダイマックスは一度ずつの使用が許可されます。ポケモンの交代は両者自由となります。それでは……カルネ選手、ラビ選手。両者、最初のポケモンをフィールドへ』

 

「ルチャブル、出番よ!!」「チャアアアブラァ!!!」

「GOフォレトス!!」「フォゥ」

 

『カルネ選手はルチャブル、ラビ選手はフォレトスです!!タイプの相性で言えばお互いに等倍ですが、どんなバトルになるのでしょうか!?』

『十中八九、兄はフォレトスの仕事を決め打ちしてるでしょうね。そういう人ですから』

 

『ルチャブル VS フォレトス!!3、2、1……BATTLE START!!』

 

「整えていくわよ、素早く―――剣の舞、力強く―――炎のパンチ!!

素早く―――電磁波、力強く―――高速スピン

 

「チャアアアアブラアアアア!!!」

「フォフォフォフォフォフォ~」

 

気迫のこもったルチャブルが飛び出しながらも殴り掛かるのだが、それを受け流すようにフォレトスは電磁波を放ち、その後に竜巻のような空気を纏う高速スピンを繰り出した。だが電磁波を受けても、ルチャブルの動きは全く鈍らない。そのまま殴りかかるが、空気の渦に阻まれて届かない。

 

「成程、柔軟か。ならいい、素早く―――重力、力強く―――高速スピン」

「っルチャブル素早く―――剣の舞!!力強く―――岩石封じ!!

「チャッ……チャブラァァァッ……!!?」

 

再び素早いステップを踏もうとしていたルチャブルに重くのしかかってくる重力の網、そしてそれをよそにフォレトスは回転し続けていくのだが……その高速スピンの中から無数に飛び出していくものがあり、地面へと炸裂していく。

 

「そのまま岩石封じ」

フォオオオオフォフォフォフォッフォッ」

 

高速スピンを維持したまま岩石封じを発動させると、高速スピンの渦に岩石が乗って空へと打ち上げられて行き、それは極めて不規則且つランダムな軌道で落下してくる。しかも中には上からではなく、竜巻から打ち出されるように飛び出してくる岩まである始末。

 

「厄介な事をしてくれるわね!!ルチャブル、今の貴方なら問題ない筈よ。足を踏ん張って、腰を入れて冷静に落ちて来る岩を殴りなさい!!」

「チャアアアアッ……ブラブララブラブラチャアアアブラァァ!!!」

 

重力によって機動力が生かしにくくなったから、剣の舞で上がったパワーを利用して的確に自分に当たる岩石を砕いていくルチャブル。中々うまい機転の利かせ方だとラビも思いながらも、既に構築は済んだ、フォレトスの高速スピンは唯の物ではない事は既に配信でバラしている。だったら……遠慮する必要はないだろう。

 

「フォレトス、素早く―――鉄壁、力強く―――両壁だ

フォオ~

 

漸く高速スピンをやめる、それに好機を見出すがそれをやめたという事は地面にまだ保有していた岩石を叩き落す行為でもある。そしてフィールドに次々と岩が降りそそぎ、岩の密林とも言うべき空間が完成していく。そして展開されるリフレクターと光の壁、これで目的は全て終わった。電磁波が入れられなかった事だけが不満点だが……まあそれは良いだろう。

 

「フォレトス、素早く―――糸を吐く!!

フォ~!!!

 

それは最早糸を吐くのスピードなどではなかった、そしてそれは重力で動きを鈍くさせられていたルチャブルの身体に確りと張り付いてしまった。ルチャブルは必死にそれを外そうとするが、糸は粘着性で難しい。

 

「ルチャブル、だったらビルドアップ!!それで重力に対抗するわ、そしてそのまま引っ張ってやりなさい!!」

「ルチャ!!チャアアブルルゥゥゥウウウウッラアアアア!!!」

「フォ、フォオオオオッ……!!」

 

『ルチャブルビルドアップで全身の筋肉を強化して重力下でも動ける肉体を手に入れ、更にフォレトスを自らの射程距離をへと引き寄せようとします!!』

 

「だったら素早く―――高速スピン

フォオオオオッ!!

 

高速スピンを開始したフォレトスは勢いよく糸を巻き上げに掛かる、幾らパワーアップした所で、スピードも上がっていくフォレトスの回転には敵わない。ルチャブルは勢いよく引っ張られてしまうが、カルネはそう来ると思った!!と言わんばかりに笑う。

 

「今よルチャブル!!素早く―――炎のパンチ!!力強く―――飛び膝蹴り!!

チャアアブラァァ!!

 

掛かった!!如何して糸が取れないような事をしたか、ラビならこうすると思ったから。炎のパンチの炎で糸を燃やして自由を取り戻すと、ルチャブルは引き寄せられた勢いを利用して渾身の飛び膝蹴りを放つ。このスピードならフォレトスも避けられない、そして倍以上の破壊力を生みだせる。大女優カルネ、ポケモンと共に演技をするのは容易いと言いたげだったが―――ラビは顔色一つ変えず、寧ろ……

 

「有難うカルネさん、俺の想定通りだ」

「なんですって……!?」

「フォレトス、お前の役目は此処までだ。後は任せろ―――素早く―――大爆発!!!

フォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

 

ルチャブルが後一呼吸の内に飛び膝蹴りを命中させるときに、フォレトスは眩いばかりの光を放ちそのまま炸裂して、巨大な火柱となった。

 

『だ、だだだだっ大爆発です!!フォレトス、ルチャブルが飛び膝蹴りを命中させる寸前に大爆発です!!!これではルチャブルも回避不能!!回避不可、一撃必殺の間合いで起爆しましたぁ!!』

『そうだよ、兄さんはこういう事をしやがるんだよ……!!!』

 

苦い記憶がフラッシュバックする、自分にバトルを教える時に起点作成の役目を終えたポケモンはどのような立ち回りをすべきか語っていた。可能であれば交代技で相手にダメージを与えつつ引く、それか相手の養分にならぬように自主退場する事が最も望ましいと語っていた。

 

『自信過剰みたいに、相手を倒す事で能力が上がる特性もある。その養分にならない為に自主的に退場しつつも相手に最大限の被害を与える事がこういう役目のポケモンには望ましい……確かに望ましい……』

 

ラバイの言葉はトレーナーからすれば理解出来るし納得のいく戦術だ、だが仮にも愛する者と呼ばれた男が平然とこういった戦術を取る事に言葉を失う者ばかりだった。

 

「っ……凄いのです」

 

そんな中で、アンシャはぎゅっと応援うちわを握り締めながら言った。

 

「フォレトスさん、ラビさんの指示に全く迷う事なく従ったのです。フォレトスさんの目にはラビさんへの信頼があったのです、勝利を願う瞳があったのです……これが、ラビさんなんですね」

「……そうだ、確り見とけよアンシャ嬢ちゃん。これが嬢ちゃんの母さんが戦う相手だ」

 

アンシャの鋭い観察眼が捉えたのはフォレトスの瞳、あの瞳を見れば分かる。無理矢理なんかじゃない、硬い絆があるからこそ出来る関係、これまで築き上げた物を最大限に生かした戦い方をしている……それに、アンシャは素直に感嘆した。そしてその先にある光景を、必ず、見届ける決意を改めて固める。

 

「チャブゥ~……」「フォ~……」

『ルチャブル、フォレトス、共に戦闘不能!!!』

『両者戦闘不能、これは当然の成り行き……しかし迷う事のない指示です。ラバイさんこういった指示は如何なのでしょうか、私などであれば可能であればフォレトスを残そうとすると思うのですが……』

『その考えも間違っていません、相手のポケモン次第ではフォレトスが有効になり得る場合もありますので正しいです。ですが相手は既に剣の舞、ビルドアップを行っているルチャブル。これを放置すると上昇した攻撃で一気に持っていかれる可能性は十分にあります、そしてフォレトスの役目は場面を整える事です、既に仕事を終えている。ならば次に課すのは最短且つ確実に相手に大打撃を与える事……恐らくですがフォレトスもそれには納得していると思います、でなければあんなにも即座に大爆発を実行出来る訳が無い』

 

「ルチャブル有難う、そしてごめんなさいね」

「よくやってくれたフォレトス、お前のお陰で大分楽になった」

 

状況は完全に整えられた、次の一手はこれだなと思ってボールを淀み無く手に取るラビにカルネは自分を倒す為の策は既に決まっていて完全に仕上がっているというのは事実だったという事を強く実感する。そして自分はそれを超えて行かなければならない……やってやろうじゃないか。

 

「お母様~頑張って~なのです!!ラビさんも負けちゃダメなのです~!!どっちも勝てなのです~!!」

 

「GOペンドラー!!」

「ペドオオッ!!!」

 

「ええ、負けないわよ。だって私は―――っ行くわよヌメルゴン!!!」

「メッゴッ!!!メッゴッ!!?」

 

ラビがペンドラー、カルネがヌメルゴンを繰り出すが、ヌメルゴンが場に出た瞬間にそれは発動する。地面で無数に爆発が起き、ヌメルゴンへと向かっていく無数の岩石、そしてヌメルゴンの身体を毒が蝕んでいく。

 

「ヌメルゴン、大丈夫?!」

「メ、メッゴッ!!」

 

『こ、これは―――まきびし、毒びし、そしてステルスロック!!?いつの間に……』

『高速スピンの時ですよ、高速スピンで竜巻を起こして自分をガードしながらもその空気の渦に紛れ込ませるように技を忍ばせていた。兄のフォレトスの得意とする戦術です、ステルスロックは岩石封じに紛れさせたんでしょうね……あんな放ち方をすればたとえ自分に向って来ない岩があっても不思議ではないので警戒もされない』

『……なんという戦術を……』

 

「―――だとしても貴方に負けて上げる理由にはならないわね、だって私は……アンシャのお母さんだから。娘の前で無様な姿は見せないって決めてるのよ」

「そうこなくちゃ、こっちも全力を出す理由になりません。さあ来いよ大女優、俺の舞台で踊り狂ってくれ……精々派手にな」

「寧ろ、私色に染めてあげるわ!!」

 

『NEXT BATTLE ヌメルゴン VS ペンドラー!!3、2、1……BATTLE START!!』

 

To Be Continued……!!




現在の状況
ラビ        カルネ
×フォレトス    ×ルチャブル
ペンドラー      ヌメルゴン
???         ???
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???         ???
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