週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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全然短くならない……。


PWCS:準々決勝第四試合 カルネ VS ラビ 6th

「ベアアアアクァァァ!!!」

「ルルルゥゥゥゥゥゥッ……!!!」

 

必死に食いしばるアマルルガ、その粘りは圧倒的と言わざるを得ない。アマルルガはカロス地方の化石ポケモンで氷と岩の複合タイプ。そう、格闘と水タイプであるウーラオスは何よりの超が付く程の天敵なのである。

 

素早く―――ビルドアップ!!力強く―――爆裂パンチ!!!

「引く訳にはいかないわ!!アマルルガ!!」

「ベアアアアアアクァァア!!!」「ルウウウウウガァァァッ!!!」

 

ビルドアップからの爆裂パンチ、それに対するアマルルガは全身から冷気を放出し空気中の水分を一気に凍結させて氷の壁を生み出した。それを多重に展開した防護壁を展開してウーラオスの一撃を何とか防いでいる。だが―――

 

「ベアアアアアアアアアアアア!!!」

 

爆裂パンチの一撃は易々と防護壁を突破していく、だがそれでも足りないのか途中で拳が勢いを失ってしまった。単純に数が多い上に一枚一枚の防御力が尋常ではなく硬い、それを破れているのは剣の舞とビルドアップを使って攻撃力を上げている為。

 

「厄介だな……」

 

これがアマルルガの対ウーラオス戦術。基本的な戦法は防御に徹する、だが不可視の拳を持っているウーラオスには守るは通用しないし急所云々にはリフレクターなどは無意味と化す。ならばどうするか……アマルルガは最大で-150度の強力な冷気を身体から放出出来、それを利用して氷の壁を展開する事が出来る。これは技ではなく生態を利用した物なので、急所などもハッキリ言って関係なく、力でぶち破るしかない。

 

力強く―――吹雪よ!!!

ルウウウウウガァ!!!」」

 

既に挑発で変化技は封じてあるが、その寸前に発動させられた雪景色によって展開された雪を利用した吹雪。必中効果のあるそれに対してウーラオスも高速で回転して空気の渦を作り出し、それを利用して吹雪を遮断する。その中でウーラオスは炎のパンチを発動させて竜巻に引火させて炎の竜巻を生み出すが……アマルルガは冷凍ビームで即座に鎮火してくる。

 

「……さて、どうするかな」

 

ここだけを抜けだせばお互いに決定打がない千日手の様相を呈しているが、現実はカルネの方に傾き始めている。徐々に徐々に雪の冷たさが強くなり始めているのをラビは感じている、これを相手は活用するつもりなのだろう。

 

「(狙いは確実にフリーズドライ……その為に徐々にフィールドを冷やして攻撃範囲と威力を向上させるつもりなんだ)」

 

フィールドの気温は既にマイナスに突入している、これが増して来るとトレーナーとしても辛くなってくる。こう見るとカルネの服装は自分よりも暖かそうに見える……というか今回に限って足の露出がゼロなのはそういう事なのか……こちとらジーンズにTシャツに上着なんだぞ。ぶっちゃけくそ寒い。

 

そもそもアマルルガは一度怒ると辺り一面を銀世界に変えてしまう事なんて容易にする。その気になればとんでもないブリザードを引き起こす……それほどの冷気を発生させる生態を使ってウーラオスの攻撃をここまで凌いでくるのは予想もしていなかった。

 

「あと少し、あと少し耐えてアマルルガ!!」

「ルルルゥッ!!」

 

矢張り時間稼ぎ、恐らくあと少し気温が下がったら……フリーズドライが一撃必殺クラスの破壊力を得る事になるのだろう。それだけは可能ならば避けたいのだが……だがあの氷の防護壁は厄介、自在に出現して此方の攻撃を防いでくる……ならどうすれば良い……。

 

「ベアアア、ベアアアクァ!!!」

「あっ?……」

 

こればっかりは流石にマズい、次に託すことを考え始めていた時にウーラオスが叫んだ。まだあるぞ、俺達だけの切り札が!!そう言われて何があると思った、ウーラオスにはメガシンカしないし、テラスタルは俺達だけというには可笑しい、俺達だけの……と思った時に思い当たった。

 

「そうか、この手があったか……!!よおしやるか!!」

「ベアアアクァ!!!」

 

互いに目を合わせると息を合わせて演武を行う、トレーナーとポケモンの呼吸が完全に一つになっていた。全く同じ動き、見事な体捌きからのハイキックから拳を合わせる。

 

「さあ、流派マスタード免許皆伝者が伊達じゃねぇって事を見せてやろうじゃねぇか、ええっ!!?」

 

そう言いながらも腕まくりをするとそこにあったダイマックスバンド、それは明らかな輝きと脈動をしていた。紛れもないその輝きにダンデとユウリは思わず席を立ってしまった。

 

「まさか、出来るのか!!?」

「あははははっさっすがラビさん!!いいぞやっちゃえ~!!」

 

『な、なんとラビ選手のダイマックスバンドが輝いております!!これは行けるのか、行けてしまうのか!?ユウリ選手、ダンデ選手に続いてやれてしまうのかぁ!!?』

 

そんな期待が込められた言葉に応えるようにラビはウーラオスをボールに戻すとボールにダイマックスエネルギーを注ぎ込んだ。巨大化したモンスターボールを掌の上で転がしながらもフッと上へと投げるとそのままバク転しながらのオーバーヘッドキックで後方へと蹴り飛ばした。

 

「顕現しろ!!キョダイウーラオス!!」

ベアアアアアアアアアアアアアアアアックァァァアア!!!!

 

登場した巨大ウーラオスは着地しながらも雄叫びを上げた、艦はキョダイマックスも想定はしているので耐える事は出来る。それでも揺れ響く振動が貫く、カルネはそれを見上げた。

 

「これが、キョダイマックス……!!」

 

アマルルガもかなり大きいポケモンの筈なのにそれすら凌駕するほどの巨大さ、これがガラルの一番の目玉とも言われるダイマックス……そしてその中でも一握りのポケモンだけが出来るというキョダイマックス……。

 

『キョダイマックス三発目ぇぇぇ!!!PWCS本選トーナメント、今回で三回目となる異例中の異例のダイマックスが起こりましたぁ!!!もう一度言いますがルール上は許可されているので全く問題はありません、ですがガラル地方特有であるダイマックスが何故パルデアで可能なのは謎であります!!だけどそんな事はどうだっていい重要な事じゃないんだ!!これから大迫力のバトルが見えるんだからそんな事は捨てておけぇ!!!』

『いや実況がそれ言っちゃダメだろ!!?』

 

「行くぞウーラオス、力で粉砕するぞ!!」

ベアアアアアアックァァァアアアアアア!!!!

 

 

To Be Continued……!!

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