「素早く―――光優先両壁!!力強く―――影分身!!!」
「ドドドドドッドドッドドドドドドドッ!!!!」
色違いのギルガルド、怪しげな妖刀の雰囲気を纏ったギルガルドは即座に壁を展開する。両壁と言っても同時に展開するわけではなく、厳密に言えば早業を二つ重ねて光の壁とリフレクターを展開する事であり、長々と指示を出さずに済む為にこのような指示にしている。そしてそれらが終えるとサーナイトの全面に無数のギルガルドが展開される。
「流石の数ね、だけど素早く―――ハイパーボイス!!!」
「サアアアナァァッァッ~♪」
歌姫かのように歌い上げるように声を張り上げるサーナイト、テラスタルとフェアリースキンの相乗効果もある為に早業で威力が落ちてしまうとしても気にならない程の破壊力になるし、効果範囲も広く影分身を一気に粉砕してしまう事も可能。だがそれをラビは
「A班守る!!」
「「「「「ドドドドドッ!!!!」」」」」
影分身の内の三分の一が前に出ると一斉に守るを展開、互いが手を繋ぐようにしながらもシールドフォルムの防御能力をさらに伸ばすように自ら盾となってハイパーボイスを受け止める。
「B班はラスターカノン!!C班は剣の舞!!!」
「「「「「ドドドドドゥドゥドゥ!!」」」」」
「「「「「ドドドドドドドドドッ!!」」」」」
その背後からブレードフォルムへと変化しながらもラスターカノンを発射するギルガルドのB班とA班の後ろで待機しながらも剣の舞を行うC班と見事な連携を行うギルガルド。
「マジカルフレイム!!!」
散発的に、発射タイミングをワザとズラして打ち込んで来る狡猾さに舌打ちをしそうになりながらもマジカルフレイムで相殺する。だがそれでもまだまだ此方へと打ち込んで来る、しかも嫌らしい事に守るを行っている班の後ろからは絶対に他のギルガルド達は出ようとしないのだ。決して突出する事なく、緻密且つ的確な連携を行って来る。
「だけど守るは連続で出来ない!!素早く―――10万ボルト!!力強く―――ハイパーボイス!!」
片手で10万ボルトを放ちながらも更に火力を上げたハイパーボイスを発射、10万ボルトをも飲み込んで更に火力を上げて来るのを守るの効力が切れるタイミングで放って来る。人の事を言えない程度にはカルネも中々に狡猾な手を打って来るな……とラビが思う中で陣形を変えさせる。
「A班ワイドガード!!!」
「「「「「ドドドドドドッドドドッ~……!!!」」」」」
さらに広範囲のガードを行うが、10万ボルトが混入している事でワイドガードだけでは防ぎ切れないのか徐々に押され始め、遂にはA班が纏めて吹き飛ばされ、A班は全滅する。が、その瞬間に隠れていたC班が一斉に飛び出していく。
「B班はC班の援護!!ラスターカノン!!C班、アイアンヘッドとシャドークロー!!!」
「「「「「ドドドドゥドゥドゥッ!!!!」」」」」
「「「「「ギイイイルガァァァア!!!!」」」」」
「クッなんて厄介な手で来るのかしら!!?サーナイト下がりながら対応!!素早く―――シャドーボール!!力強く―――ハイパーボイス!!」
流石のカルネでも一対多の経験をそこまで積んだことはない、というか公式の場でダブルバトルを推奨する場はそこまで多くないのでこれは致し方ない。だがラビはダブルバトルが基本であるブルーベリー学園出身なので、こういうのは慣れていたので、それを発展させる形でこの影分身戦法を確立させた。
「「「「「ドドドドッ!!!」」」」」
「「「「「ギイイイルガァァァア!!!!」」」」」
的確にシャドーボールへと向かってシャドークローで切り裂く者と懐に飛び込んで頭突きを繰り出してくる者、そして遠距離攻撃に徹するB班と役割分担を徹底する戦術に流石のカルネも対応に苦心する。だがその時カルネは見た、一体だけ、ラビの近くにいる。あれが本体か―――いやそういう事だと理解した。
「マジカルシャイン!!!」
だがここで周囲のギルガルドを焼き尽くす強力な光が瞬いた。一瞬で焼き尽くされるギルガルド達、ほんの一瞬の切れ間、ここだとカルネは確信した。
「今よサーナイト!!!素早く―――ハイパーボイス!!力強く―――マジカルシャイン!!!」
「サアアアアナアアアアアア!!!!」
更に再び瞬く光と音の重圧が放たれる、それによってC班とB班をも飲み込んでいく。数匹のギルガルドが前に出てガードを試みるが、それをも叩き潰してしまう……影分身が消えた時、サーナイトの近くでC班のギルガルドの一匹が盾を地面に突き刺すようにしながらも苦しんでいた。
『こ、これは!!?本体のギルガルドでしょうか、遂に本体を引きずり出しましたがまさかの近接戦闘を仕掛けていたギルガルドの中に本体がいました!!』
『自分の前に一体配置したのはあれを本体だと思わせる為のブラフで、本体は常にサーナイトの近くにいたのか!?』
「くそバレたか……!!」
「流石に貴方の前に居た子かとも思ったけど、剣の舞で攻撃を上げたのならその中に紛れさせるんじゃないかと思ってね。直感が大正解だったわ」
ワザとらしく囮を出したのに、それすら見破られた……これはキツいな。
「ハイパーボイス」
「サナアアアア♪」
「ギイイイルガッァァァ……!!」
至近距離でのハイパーボイスを受けてギルガルドは吹き飛ばされて目を回してしまう、とんでもない破壊力だ……ギルガルドの敗北判定を聞きながらもラビはボールに戻す。これは……色んな意味で同じ領域に踏み入れないと勝てない。
『さあラビ選手残るポケモンは2体、一体はペンドラー、そしてもう一体が謎ですが何方を繰り出すのか!?矢張りラストはダイケンキなのか!!?』
「……よし君に決めた。GO!!ルカリオ!!!」
「クオオオオオンヌッ!!!」
『な、なんとラビ選手総大将はルカリオです!!相棒であるダイケンキをチョイスしていません!!!』
『これは、余りにも意外だ……俺もダイケンキだと思ってたのに』
誰もがそうだと思っていた、カルネもそうだ。準々決勝のフルバトルの総大将は相棒であるダイケンキだと思いその対策を考えていたのだが……ラビはルカリオを選んだ。
「意外ね」
「意外でも何でもないですよ、これが俺の選択ですから―――ルカリオ、行くぞ。全開だ」
「クウウウウオオン!!!」
そういうとラビはメガリングを指へと嵌める。同時にルカリオが身に着けているメガストーンが共鳴し出す。
「あらゆる波動を凌駕する力を今此処に、超克せよメガシンカ!!」
「オオオオオッグオオオオオオオオオオン!!!」
メガシンカを果たすルカリオだが、更にラビはテラスタルオーブを取り出した。カルネのやってる事と被るが、これは本当に有効なんだからしょうがない。
「星々の煌のように、輝きを以て変革を成せ!!テラスタル!!」
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオンヌウウウ!!!」
顕現するテラスタル、そのタイプは―――鋼。ここからが最終局面だと言わんばかりにラビ最強のメガシンカポケモンとカルネ最強のメガシンカポケモンが、テラスタルを身に纏いながら、今ぶつかろうとしている。
ラビ カルネ
×フォレトス ×ルチャブル
ペンドラー ×ヌメルゴン
×バンギラス ×ガチゴラス
×ウーラオス ×パンプジン
×ギルガルド ×アマルルガ
ルカリオ サーナイト