週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:ナンジャモの出世?

「う~ん……」

 

PWCS本選トーナメントの会場である特別艦の緊急工事が行われている最中、ナンジャモはラビの家でお世話になりつつもポケモン達のリフレッシュやらをしながらも様々な事を考えたりしていたのだが、今日は何やら唸っていた。

 

「どうしたナンジャモ、レベとの式なら俺とサザレと同じガーデンウェディングにすれば」

「いやそういう事考えてねぇから!!?というか気が早すぎんだよなんでそこまで発展してる前提なの!!?」

「んじゃ何なんよ」

「いやさぁ……」

 

『えっボクが四天王!?』

『ええ、アオキが是非貴方を自分の後任と推薦しておりましてね』

『いやそれ絶対自分の仕事を減らす為にって事ですよね、確実にオモダカさんを説得できるであろう人材が漸く来たって喜んでるだけですよね!!?』

『まあそれはあるでしょうね』

『認めちゃったよこの理事長!!?』

 

今回、ナンジャモはジムリーダーとしては破格の結果を叩き出している。マサラの三英傑のブルーを初戦で下し、続くイッシュチャンピオンのアイリス、ホウエンチャンピオンのダイゴにまで勝利しての準決勝進出。到底フロックとは言えない程の勝利を見せつけての堂々たる成果、パルデア地方のジムリーダーとしては最高記録を更新し続けている彼女の活躍にオモダカとしては嬉しさが、とめどなく溢れ出てしまっているのである。そんな彼女にアオキが自身の四天王の後任としての推薦が出されたのである。

 

「まああんだけの結果を出せばそういう事もあるだろ」

「そう言われてもなぁ……ボクは今で結構満足してるし、四天王になるとそれはそれでボクの後任を探さないといけないしどうするかなぁって思ってる訳」

「あ~……最悪レベでよくね?」

「―――成程……その手があったか」

 

適当に言ったつもりだったのに凄い本気にし始めるナンジャモ、まあ現状レベはナンジャモの相手として認識されているし、ドンナモンジャTVに出演しても文句を言われるどころかむしろ大歓迎されるという珍事まであったほどだから後任としては適しているのかもしれないが……。

 

「だけど四天王だよボクが?なんか合わないっていうか……微妙な気もするんだよなぁ」

「その辺りは何れでいいだろ、問題はレッドだろ」

「それなぁ~……」

 

ナンジャモの対戦相手はあのレッドなのである。レジェンドチャンピオンマスターとして名が知れ渡りまくっているあのトレーナー、それを破る為には真正面からの勝負を挑んでシンプルに実力で上回るか、レッドの実力を考慮した上で作戦を展開するかの二択しかない。

 

「ぶっちゃけ、ラビ氏ならどっち選ぶこの二択なら」

「前者、くそ面倒な後者は選ばない」

「あ~……やっぱり?」

「というか変に作戦を構築したとしてもどうせレッドは直ぐに見抜いてくるだろうからなぁ‥…それで一気に色々崩れる位だったら真っ向勝負した方がまだ勝算ある」

 

レッドは練度も可笑しいがそれ以上に戦闘経験から来る心眼が異常だ、頭の中でもう一人の相手と自分を作り出してそこで相手がどのように動くかをシミュレートしてくる。それで神業的な判断で即座に対抗処置を見出して来る。かと言って未知なポケモン、強いて言えば新発見されたメガシンカポケモンが相手だとしても膨大に蓄積された経験値を使いながらも戦力分析を行って即座に対応してくるという事が可能なのである。

 

「ンで前に奥のお手々はまだ5、6個あるって言ってたけど通用しそうか?」

「ぶっちゃけそれも小細工な上に相手の虚をつくってのがメインだからねぇ……それがレッド氏に通用するとは到底思えないってのが素直な感想だねぇ……」

 

秘策と言えるものは幾つかあったのは事実だが、それらはレッドに通用するとはお世辞にも言えないとナンジャモは思っている。だからこそ自分がやるべきなのは―――真っ向勝負、可能な限り、ポケモンの能力を高め、相手の能力を下げた上での中央突破戦術しかないと思っている。幸いな事に毒電波があるので通り自体は悪くはないので後は如何立ち回っていくかという事になる……。

 

「幸いなのはレッド氏は地面タイプがいないって所かなぁ……いや、でもカビゴンとかは平気で地震とか使って来るかなぁ……」

「ぶっちゃけレッドの面子はエーフィ以外は平然と地震覚えると思ってもいい位だからなぁ……」

 

電気タイプの通りは悪いという事はない、ピカチュウとフシギバナ以外には通ると言っていいし寧ろいい方ではあるのだが……その位で勝てるという訳でもないのがレッドの恐ろしい所なのだ。全ステータスカンストのボスキャラと戦う場合に求められる物とは何か、単純な地力である。

 

「これならサトシさんの方が幾分か……なんて事はないな、寧ろラビ氏の方がキッツいよね」

「当たぼうよ、変われるもんなら変わってほしいわ」

「まあいいやボクそれ以上にワクワクしてるもん」

 

ナンジャモは空を見上げながら続ける。

 

「レッド氏はボクの憧れでもあったからねぇ~……誰もがあの人とサトシ氏のピカチュウに憧れたもんだよ。だからこそ勝ちたい、憧れを憧れのままで終わらせるなんてもったいないもんね」

「……そっか」

 

ナンジャモの言葉を聞いて自分もそれに思い当たる節があった、あれ程までにPWCSに消極的で、大規模な大会に出るだけでも嫌だったのがこうしてサトシとバトルする機会を楽しみにしている……ずっと憧れだったあの人と同じ舞台で戦えることを喜んでいる。変われるものだ、人とは。そんな事を思いながらもロトムを呼んだ。

 

「さて、今日もやるか配信」

「んじゃゲストボクね~」

「おっなんだやるのかオレ様も混ぜろよ」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日もゲスト付きです」

「おはこんハロチャオ~!!貴方の目玉をエレキネット!!何者なんじゃ、ナンジャモで~す!!!」

「よおっ元気か皆、ガラルのジムリーダーのオレ様キバナだぜ!!」

「本日はこのメンバーでいきます、そして今回ご紹介するのは此方」

「モォォォッ」

「ケンタロスです」




現在活動報告でアンケートを実施中です。気が向いたらそちらもご覧になってみてください。

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