週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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多分、これも長くなりそうだ……。


PWCS:準決勝第一試合 レッド VS ナンジャモ 4th

「ビガビガビガビガビッガァ!!!」「ライライライラアアアアアイッ!!!」

 

真正面から激突しあう二つの黄色い閃光、一方は重低音のドスが利いた声で威嚇するレッドのピカチュウ、一方は楽しげで快活な印象を声から受ける程に浮かれているナンジャモのライチュウ。

 

「ピカチュウ、もう一回だ」

「ええいこうなったらとことん付き合ってやろうじゃないかいぃ!!」

 

レッドのピカチュウはサトシのピカチュウと同じく、ライチュウとの因縁が存在する。というのも、当時はピカチュウはその愛らしさなどは評価されていたが、矢張りその強さに関しては認められていない部分も多くライチュウにするというトレーナーが大半であった。そんな中でライチュウへの進化を受け入れる事が出来ないピカチュウと旅をしていたレッドもピカチュウを持っているだけで様々な事を言われたり、馬鹿にされた事もあった。その中で最も多かったのが、自分のライチュウでお前のピカチュウをボコボコにしてやる、という類の物だった。

 

『……ピカチュウ、潰すぞ』

『ビイガァァァァッ……!!』

 

後にサトシも味わう事にもなるそれは、サトシのそれよりもずっと苛烈だったが……レッドはそれを全てピカチュウと共に叩き潰して来た。全てを糧に、全てを経験値に変えて自らへと吸収していた。ライチュウのパワーも、ライチュウの充電量も、ライチュウの利点という物を全てその身に宿している。それゆえか、レッドのピカチュウはサトシのピカチュウに比べると二回り程大きく声も低い、そして圧倒的なパワーを秘めている。ラビ曰く

 

「ありゃ電気玉搭載と遜色ねぇよ……しかも攻撃にも作用してる類のパワーがある」

 

彼のピカチュウですらレッドのピカチュウには太刀打ちが出来ない。次元が違う、能力が違う。種族値で言えばあのピカチュウは550はあるだろうと思えるほどの能力がある。相棒ピカチュウなんて目じゃない。

 

「ビイイイガァァァァッ!!!」「ラ、ライライィィィッ!!!」

 

そんなピカチュウはライチュウとの真っ向勝負にパワーで押し始めている。ボルテッカーほどではないが、電撃を放出しながらの電光石火による激突勝負、ライチュウも高速移動で加速しているのでスピードが乗って火力は普段よりも出ている筈なのに……ピカチュウが押し始めているという異常事態にナンジャモは汗を流す。

 

「(冗談じゃないよなんなのあのピカチュウのパワー……!?エレキフィールドは張り直してるけどその恩恵はこっちにだってあるし、サーフテールだって作動してる、それでスピードをパワーに転化出来るのに……あのピカチュウ何なの!?)」

 

スピードも特攻も明らかに此方が上回っているのに、押し切れない。それにナンジャモは何度目か分からない激突の瞬間に理解した。ピカチュウは激突の寸前に身体を回転させて遠心力を付けながらもワザと尻尾を動かして軌道にムラを作って此方のパワーを真っ向から受け止めながらも拡散させている、ライチュウの一撃はそのムラによって出来た溝を通って外へと逃げてしまい、実質的に与えられているエネルギーはライチュウの方が下回っている。

 

「(これが世界……これが、レジェンドチャンピオンマスターのレッド氏のピカチュウ……!!そりゃラビ氏がサトシ氏とどっちが強いか悩む訳だよね……!!)」

 

サトシのピカチュウは爆発力、成長し続ける強さを持つがレッドのピカチュウは圧倒的な実力と技術のアベレージを誇る。それが遺憾なく発揮されている事に心から尊敬の念を抱いた。そこにあったのは技ではなく、業でもない、単純な―――

 

「ヂュウウウッ!!!!」

「ライライッ!!?」

 

技術だ。技術で進化差、能力変化による差を全て埋めて上回っているのだ。ライチュウの尾、細長い部分に自らの尾を引っ掛けてライチュウをサーフテールから引き摺り下ろすとそのまま拳を振り下ろした。咄嗟にライチュウはサイコパワーで地面を思いっきり押し出すように自分を弾き飛ばした、直後に突き刺さった拳はフィールドにめり込んだ。

 

「ライラ~イ……」

 

ライチュウはそれに対して恐怖を感じない、ライチュウ自身が恐怖という友人を持たない。彼にとっては何もかもが友人で恐怖は恐怖という名前で友人となっていない、故にピカチュウに向けるのは単純な尊敬と敬意、そして感嘆であった。あの域に自分は至れないという事も確りと理解し、それへの無念さも感じつつもライチュウは尾に乗る事なく頭を下げた。敬意を示す、そして―――

 

「ライラアアアアイッ……!!」

 

追い付いて見せるよ、そこまで!!と電気を纏った拳でウーラオスの型を見様見真似でやりつつもその拳を向ける。それを見たピカチュウは少しだけ笑った、これまで色んなライチュウを見て来たけど此処までの大馬鹿なライチュウは初めてだ。自分に追いつくなんて馬鹿げた事を言うなんて……嬉しい事を言ってくれるじゃないか―――と一瞬でピカチュウは距離を詰めた。最早それは電光石火の域を逸脱していた、空中でピカチュウが通ったコースは閃光が残光として残っていた。

 

「ピカチュウ―――お返しだ。力強く―――電光パンチ

ビイイイガァアアアアヂュウウウッ!!!

「ラッライラァァァッ―――」

 

ライチュウの懐へと飛び込み、青白く発光する電撃の奥で赤熱した拳が叩き込まれた。直撃の瞬間に電撃が炸裂し、レールガンの弾頭のように弾き飛ばされたライチュウはナンジャモの背後の外壁へと激突。特殊合金など知った事かと言わんばかりにライチュウはめり込んでおり、完全に目を回して動けなくなっていた。

 

『ライチュウ、戦闘不能!!ピカチュウの勝ち!!』

『電気ネズミ対決はピカチュウに軍配いいいいっ!!!これがピカチュウ、これがレッド選手のピカチュウだぁぁぁぁ!!!ピカチュウと侮るなかれ、その実はレッド選手と苦楽を共に、格闘タイプにも格闘戦で殴り勝つというライトニングファイター!!ライチュウも見事なバトルを見せてくれましたが、流石にエスパータイプでは近接戦は辛かったかぁ!!?』

『……凄い、これが、世界を取ったピカチュウ……』

 

ピカチュウの評価を覆したトレーナーこそ、レッドとサトシと言わしめる程の強さ。それを電気タイプ使いとして実感した、本当に強い……圧倒的にまでに……だからこそ、それを超えたくなる。

 

「ライチュウ有難うね……さあ次だよ……(恐らくランターンを出してもまた引かれるだろうね……だとしたら、ピカチュウ対策その2)行くよ―――サンダース!!!」

「シャァァァァスッ!!!」

 

To Be Continued……!!




現在の状況

レッド      ナンジャモ
ピカチュウ    ランターン
×フシギバナ   ×エレキブル
???       ×ライチュウ
???       サンダース
???       ???
???       ???


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