週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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PWCS:準決勝第一試合 レッド VS ナンジャモ 6th

「それじゃあ行くよレントラー!!」

「トゥラ!!」

「油断するなよカビゴン」

「カンビッ!!!」

 

カビゴンはナンジャモが一番警戒しているポケモンと言っても過言ではない。何故ならばノーマルタイプで電気技の通りは普通、カビゴンは特防が高く上に鬼のようなタフネスを誇るポケモンで、重戦車アタッカーだとラビが評しておりゴリ押しが一番恐ろしいとも言っていた。幾ら戦術を立てても純粋なパワーで押し切られる事こそが一番面倒とも言える。だからこそカビゴンを警戒していた……出来ればこれをエレキブルにお願いしたかったのだが……そこは上手くやるしかない。

 

素早く―――電磁波!!力強く―――円らな瞳!!

トゥラァッ!!!ェェェェェンッ……??

「カ、カビッ……!?」

 

『おっと再びレントラーのあざとい攻撃です!!威嚇と合わせてこれで既にカビゴンの攻撃はががくっと下がっております!!物理特化のカビゴンにとってはこれは辛いぞ!?』

 

身体が痺れたかと思った直後にあざとい瞳での甘える染みたそれにカビゴンは戸惑ってしまった。一体自分は何をされているんだという疑問の中で低下していく攻撃にレッドは強かだな……と素直に対カビゴン対策を講じて来た事を察する。カビゴンは典型的な耐えて殴るを地で行くポケモン。サトシのような動けるカビゴンは極めて少数なのである。

 

素早く―――怪電波!!力強く―――円らな瞳!!

レエエエエエンッ!!!ェェェェェンッ……?

「カ、カンビィィッ……!?」

 

カビゴンは素直にや、やり辛い……と思ってしまった。此処まで自分の弱さというか此方の良心的な物に訴えかけてくるとは正直戦い難くてしょうがない。だからと言ってこれはバトルなのだ、戦わないという選択肢はない。

 

「攻撃さえ落とせば、カビゴンは怖くないと?甘いな、メガトンパンチ!!」

「カンビイイイッ!!!」

 

地面を蹴って迫ってくるカビゴン、中々に素早いが、それはカビゴンの領域を決して逸脱している訳ではない。十分に避けられる、それに円らな瞳で合計5段階は下がっているそれはそこまで―――と思った直後、ナンジャモは危機感を感じた。右足で地面を踏み締めて身体を前に押し出し、腰を大きく捻りながらも繰り出されようとしている拳にどうしようもない圧力を感じた。

 

「ダメレントラー回避!!」

「ト、トゥラウ!!」

 

レントラーも大した威力ではないと思っていたが、ナンジャモの悲鳴染みた声を聴いて咄嗟に回避した。そのまま炸裂した拳は地面を捉えるが、拳は地面にめり込んでいた。攻撃がとても落ちているとは思えない。

 

『な、なんという事だこのパワー!!本当に攻撃が落ちているのかと疑いたくなる程の一撃です!!』

『すげぇあのカビゴン、滅茶苦茶腰を入れて一撃に自分の全体重を乗せてやがる……』

 

そう攻撃が落ちた所でカビゴンの体重は落ちていない、体重移動によってそれを全て拳に乗せて放ったのである。その時、ラバイはある物が目に入ってしまった。それは拳の跡、カビゴンのメガトンパンチによって開けられた地面の穴には罅一つ入っていないのである。

 

「俺のカビゴンは、割と器用な方だ」

「いや器用の一言じゃ済まねぇんだけど!!?」

 

つまり、カビゴンの打撃はヘビーボンバーやヒートスタンプ的な体重によって威力が決まるのに近い性質を備えている事になる。しかもそれを無駄なく拳に集約出来る、本来は此処にカビゴンのパワーもプラスされるので更に火力は上がるのだが……円らな瞳によるパワーダウンは正解だった……あれは絶対に喰らえない!!

 

素早く―――エレキネット!!力強く―――エレキフィールド!!

素早く―――蓄える、力強く―――地震!!!

 

エレキネットをまともに受けながらパワーを蓄えて防御と特防を上昇させたカビゴンは大ジャンプをして地震を引き起こす。それに対して再びフィールドを味方に付けるレントラー、疑似的な電磁浮遊を獲得出来る力業エレキフィールドのお陰でダメージを回避する事が出来るが……スタジアム艦を揺るがす程の大パワー、これをまともに受けていたらレントラーは確実に沈んでいた……。

 

「体重を活かしたバトルし過ぎでしょ!!?電撃波!!!」

「打ち出せ」

「う、打ち出せ!!?」

 

レッドが目を付けたのは着地した際に舞い上がったフィールドの瓦礫、カビゴン程の体重のポケモンが大ジャンプしてから着地すれば必然的にフィールドの一部は割れてしまう。それに目を付けてカビゴンは見事なフォームから拳を瓦礫へと叩きつけると、まるで砲弾のように瓦礫が飛来してくるのである。

 

「本当に攻撃おちてんのぉぉ!!?レントラー高速移動からの影分身で的を絞らせちゃダメ!!」

「ト、トゥラァ!!!」

「良い選択、俺でもそうする。だったら―――数を増やせばいい」

「カァ~ビビビビビビッ!!!」

 

連続的に瓦礫を打ち出していくカビゴン、それは砲弾を野球のボールのように投げるが如し。それはまるで岩石封じ、いや岩雪崩が真横に発射されているかのような様子で次々とレントラーの影分身を消し去っていく。

 

「こうなったら―――レントラーサトシさんリスペクトと行くよ!!瓦礫に向ってアイアンテール!!」

「レエエンントゥ!トゥ!!トゥ!!」

 

『此方も負けじとアイアンテールで瓦礫を打ち返……さねぇのかよ!!?これは一本取られ、いやこれは、逆に瓦礫から瓦礫へと八艘飛び!!これはサトシ選手がピカチュウでやったというアイアンテール八艘飛び!!』

『あの人本当になんでこういうの思いつくんだろうな』

 

瓦礫から瓦礫へとアイアンテールで自らを弾いて迫っていくレントラー、そして遂にカビゴンの瓦礫の発射にも限界が来た。瓦礫が底を尽きたのだ。

 

「今だレントラー!!素早く―――充電!!力強く―――ワイルドボルト!!!

トゥウウウウラアアアアアア!!!

「受けて立つ、そして―――よく来てくれた。素早く―――腹太鼓、力強く―――メガトンパンチ!!

カビカビカビカッ!!!ビイイイゴオオオオオンッ!!!!

 

一気に接近したレントラーがエレキフィールドの電力をも使ったワイルドボルトで突撃するのを見ながらもカビゴンは腹太鼓を開始、それによって円らな瞳で下がっていた攻撃を最大限にまで伸ばして、レントラーへと渾身のメガトンパンチを放った。最大パワーのワイルドボルトをも苦にせずに押し込んで来るカビゴン、レントラーはそのパワーに圧倒されながらも吠えた。

 

「ト、トゥゥウラアアアアアッ!!!!」

 

その状態で10万ボルトを発動させるというとんでもない無茶で強引に技威力を高める、だがそれすらカビゴンは力でねじ伏せる。電力が完全に四散し、レントラーが吹き飛ばされる。地面に身体を叩きつけながらバウンドし、ナンジャモの足元へと転がった。

 

「レ、レントラー!!?」

「ト、トゥラァ……」

『レントラー、戦闘不能!!カビゴンの勝ち!!!』

『パワーで捻じ伏せる!!力こそパワー、これこそがカビゴン!!!』

『最後の最後まで腹太鼓を隠してたのか……敢て円らな瞳を受けてもその影響が無意味だと印象付ける為に体重を乗せる技巧派を印象付けたのか……』

 

その代償が体力の半減とワイルドボルトを押し込んだ結果に電撃をその身に受けてしまった事……既にカビゴンの体力は半分を下回っているが、カビゴンはまだまだやれると言いたげな顔で立っている。レッドはそれを見て少しだけ笑う。

 

「レントラー、有難うね……ボクの判断ミスだ」

 

カビゴンの腹太鼓なんて有名どころなのに頭から抜けていた……もっとやりようがあった筈なのに……誘いこまれた……いやまだだ、まだ終わってない!!

 

「最後まで、ボクはボクらしく戦う!!行くよ、勝つよハラバリー!!!」

「バババリリ~!!!」

 

To Be Continued……!!




レッド      ナンジャモ
×ピカチュウ   ランターン
×フシギバナ   ×エレキブル
カビゴン     ×ライチュウ
???       ×サンダース
???       ×レントラー
???       ハラバリー


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