週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

641 / 691
PWCS:準決勝第二試合 サトシ VS ラビ 5th

「リザードン、火炎放射!!」「グウオオオオンッ!!!」

「チオンジェン、悪の波動!!」「ルススゥゥゥ!!!」

 

火炎放射と激突する悪の波動、辛うじて誘爆を誘って相殺する事には成功しているが、矢張りというべきかリザードンのパワーは凄まじい。ハッキリ言ってチオンジェンでリザードンの相手をしろというのはかなりの無理がある。チオンジェンの得意技は大半が使えず、悪技で立ち回る必要があるのに対して、向こうは得意技が有効な手札と化す。

 

「リザードン、あの時のをやるぞ!!フィールドを焼き尽くせ!!」

「グウオオオオオオオオオンッ!!!」

「ゲッマジでやってきやがった!!?真上に向かって泥かけとマッドショットだ!!」

 

リザードンが行ったのはフィールドに向けての火炎放射、ポケモンではなくフィールドを攻撃するという行動に観客からも戸惑いの声が聞こえて来るがそれを理解する者たちからすれば顔を青ざめてしまうような行いだった。それを完遂される前にチオンジェンは自分から泥を被って自分の身体を保護するが、瞬く間にフィールドは炎に焼かれていく。しかもそれは―――

 

『これは嘗てジョウトリーグでのシゲル選手戦で見せたフィールド攻撃!!みるみる内にフィールドが溶け始めております!!?なんという火力、そしてなんという温度!?』

『遂に出始めたなサトシさんの十八番が……!!』

 

サトシと言えば奇想天外な奇策などが注目されがちだが、それ以上に得意としているのがフィールド自体を利用する、またはフィールドを自ら味方にするという事である。そしてそのフィールドでポケモンのポテンシャルを最大、いや120%引き出す事。今回では根を張るでフィールドに固定され、各所に根を延ばしているチオンジェンの根を焼き払う事が出来るし回復を妨害出来る。

 

「グオオオオオオオオオンッ!!!」

「は、速いっ!?」

「そのまま持ち上げろ!!」

 

一気に距離を詰めるとリザードンはチオンジェンをガッチリとホールド、残っていた根も力づくで引き千切りながらも飛び立った。

 

素早く―――悪の波動!!力強く―――カタストロフィ!!

「させるなリザードン!!素早く―――ニトロチャージだ!!さらに空中地獄車で目を回させるんだ!!」

「グウウオオオオオオオオオオオンッ!!!」

 

自ら炎に包まれながらも高速回転するリザードン、更に高速回転する事で周囲の酸素を更に取り込んで炎を更に熱くし、ダメージを与えながらもチオンジェンに技を繰り出す隙さえも与えない。チオンジェンは猛烈な炎と遠心力による負荷で技を繰り出せずにいる。

 

「リザードン!!力強く―――地球投げだぁ!!

グウウルオオオオオオオオオオオオンンッ!!!!

 

『リザードン完全に地球投げの体勢に入ったぁぁ!!炎が描き地球の形!!空中での大回転、これはもうチオンジェン手出しも出来ないか!!?』

 

空中で描く地球、ニトロチャージの効果で加速していくリザードンにチオンジェンは既に限界、だが必死にもがいている、まだ戦う意思が残っている。それをくみ取ったラビは決断する。

 

「だったら―――チオンジェン!!絶対にリザードンを逃がすな!!!離脱を許すなぁ!!!根を張れ、最後まで付き合わせろ!!」

「ルウウウスウウウッ!!!!」

 

遂にリザードンが燃え盛る大地へと急降下を開始した段階でチオンジェンは全身から蔓と根を伸ばし始めた。それはリザードンの全身へと這い回り、翼にまで伸びてガッチリとホールドした。

 

「負けるなリザードン!!更にニトロチャージだ!!!」「グオオオオオンッ!!!」

「逃がすな、捕まえろ!!」「ルスウウウッ!!!」

 

最早互いの意地の勝負の領域へと投入したそれ、更に全身に炎を纏って身体に伸びてくるそれらを焼き尽くそうとするリザードン。だがチオンジェンは次々から根を伸ばしていく、そして―――その信念が通じたのが翼にすら根が伸びた時……凄まじい爆音と共に二匹はフィールドへと激突した。最早激突音の域ではなく、爆弾が炸裂したような音。その爆風でフィールドの炎が消えていく中……舞い上がった土煙の奥から炎が天へと吐き出された。自らの勝利を誇示するような火炎放射は……勝者を明白にした。倒れ込んだチオンジェンは目を回して動かなくなっていたが、その代償だと言わんばかりにリザードンの身体は傷だらけになっていた。

 

『チオンジェン、戦闘不能!!リザードンの勝ち!!』

『リザードン、マスカーニャを完封に近い形で勝利したチオンジェンを下しました!!流石に草タイプで炎飛行のリザードンは厳しかったか!?ですが最後の地球投げでは見事な意地を見せ付けました!!』

『地球投げは最後の最後に相手を下にした衝撃を相手に全て集約する、だけど今回はチオンジェンが喰らい付いた事でリザードンは離脱が出来なかった……リザードンも結構なダメージを負っている筈……』

 

リザードンも浅くないダメージを負っている、サトシのリザードンの決め技は地球投げ。その対策が最後まで付き合わせるという自爆覚悟の行動、本来はさせたくはないが……もうさせるしか選択肢がなかった。チオンジェンをボールに戻しながらも感謝する。

 

「よくやった、マスカーニャを落とした上にリザードンに浅くないダメージを与えた。お前の功績だ……俺の誇りの切り札の一枚だ」

 

その言葉にボールが震えた、チオンジェンが喜んだのだろう……デビュー戦としてはいまいちだったかもしれないが、自分としては大活躍したと思っている。それを無駄にしない為に―――あの龍を討ち取る。

 

「さあ次はお前の番だ。チオンジェンの敵を討つぞ!!GO!!ポリゴン2!!!」

「リイイインッ!!!」

 

『ラビ選手の三体目はポリゴン2!!これは面白い対戦カードです!!』

 

 

To Be Continued……!!




サトシ        ラビ
×シャリタツ     ×クレッフィ
×ドダイトス     ×チオンジェン
×マスカーニャ    ポリゴン2
リザードン      ???
???         ???
???         ???
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。