週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:過ごし方。

「やっと静かになったな」

 

戦闘準備期間中、常に張り付いてくる報道陣にラビはいい加減に頭に来たのでスマホロトムでこの現状を配信して極めて迷惑しているし此方のプライバシーを侵害していると報道陣の一社一社全てを調べ上げて正式に告訴した。これによって各社は大慌て、報道の自由を主張する者もいたがそんな物が通る訳もない。

 

「ホントお前って敵に対しては一切の容赦とか温情捨てるよな」

「なんで敵に温情とか容赦をする必要があるんだ?」

「ああうん、ラビ氏はそういう人だよね」

 

キバナとナンジャモは改めてラビを敵を回すという事の意味合いを深く理解した。この男にとって自分の身内を危険に晒す事=完全な敵認定であり、それを潰す為ならば相手の社会的信用が地獄の奥底に沈もうが、人生が破滅しようが知った事ではない。極論だが、世界が滅ぶとしてもそこから救う理由は自分と身内を守る為であって、世界がどうなってもどうでもいいけど、自分達に火の粉が飛んで来るなら排除するというタイプの人間なのである。

 

「ンで結局取材受けるのは」

「私のところ、って事ですか……」

 

結局ラビが取材を受けているのは困ったような顔でタマンチュラタルトを食べているラシーマ、月間ポケモン大好きクラブはラビが唯一取材を受けた出版社なので何か繋がりがあるとか、独占契約反対!!と言った言う声が出ているが……

 

『いやそんな契約ありませんよ、単純に私が好きな所だからですよ。あそこはプライバシーの詮索とか侵害とか一切しませんし記事も面白いから』

 

と一蹴している。そんな事もあって、再びラシーマはパルデアの地へとやって来て密着取材をする事になった。当人的には良いのかなぁ……と困惑しながらもその視線の先には、ラビのカイリューと仲良く遊んでいるラシーマのカイリューの姿がある。しかもメタグロス、ピジョット、ファイアローといったスピード自慢が次々と集まり出して、勝手にレースを始めようとしている始末。

 

「ちょっとカイリューったら勝手に!!?」

「いいよ別に、好き勝手やらせて。カイリューやメタグロス主催でよくレースはやるし、問題なのはあいつらが勝手に優勝賞品の景品に晩飯のおかず増量とか言い出す事だから」

「その領域だったらまだ可愛い部類であるな」

「マジのギャンブルとかと比べりゃな」

 

ほんわかと楽しそうにしているカイリュー、そのスピードはラビのカイリューにすら引けを取らない所か直線でのスピードならば凌駕する程である。但し、その分コーナーがかなり下手でラビのカイリューとメタグロスはそこを上手く付いて毎度勝利を収めている。

 

「しかし、ラビさんも有名になりましたね。まさかサトシさんに勝つなんて思いませんでした」

「勝つつもりで挑んだとはいえ勝てるとは思わなかったよ、というか個人的には負けに近いぞあれ……あんだけ徹底してメタったのに最後の最後まで引きずり込まれて僅差の意地の勝利、ほぼ負けの辛勝だよあれ」

「勝ったなら勝ち、という訳にもいきませんもんね……」

 

チオンジェンとガチグマを世間にばらしたのはマズかったかと思っている、予想通りにオレンジアカデミーのレホール先生から是非見学したいという要請メールが後を絶たない。こういう事が起きうるから出さない様にしていたというのに……既に次のレッド対策も進めなければいけない立場なので正直な事を言えば頭が痛い―――なんて事はなく、サトシを相手取るよりも極めて気楽に迎えている。

 

「レッドの長所は全てに秀でる事と圧倒的な戦闘経験、単純且つ明快な強さこそがレッドを強者足らしめる所以……だったら真っ向から殴ればいい、それだけの事さ」

「真っ向から殴ればいいって……それもそれで難しいのでは……」

「まあ分かってると言えば、先手はかなりピカチュウである事とリザードン辺りは確実に連れて来る事だな。それを踏まえてコライドンもいると仮定すると……自然とメンバーは絞れてくる、ぶっちゃけ準決勝より遥かにマシよ、考える事が少なくていい」

「そういうもんですかねぇ‥…」

 

思わず汗を流しながらも思ってしまうラシーマだが、ここまで来てしまうとそういう事になるのだろう。そういう事になってしまう世界が恐ろしさすら感じる。

 

「まあ正直な話、整備があってよかったと思う……つい、テラスタルオーブ握り込み過ぎて……ぶっ壊しちゃったし」

「聞いた事ないよボク、テラスタルオーブを握り込み過ぎて罅入れるとか」

「俺だってねぇわ」

 

テラスタルオーブを破損させてしまったラビ、その交換の為にも時間は空いてよかったとすら思える。オモダカからは初めての事例ですよと見事に笑われた、壊すつもりなどは一切なかったのだが……思わずやってしまった。

 

「にしても、これからラビ氏はどうするの?」

「また配信やりながら適当に過ごす、休むのも仕事の内だ。後はアグから貰ってる絵も進めないとな、ああそうだVの立ち絵もそろそろ仕上げときたいなぁ……大正浪漫的なのでいい感じの思いついたからプレゼントして上げたい」

「いやそういう事じゃなくてさ……というか平然と仕事するよね、イラストレーターとしての」

「だってしてた方が落ち着くんだもん」

「あ、あのラビさん……そ、そのリクエストってありですか?」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日もゲスト付きです」

「おはこんハロチャオ~!!貴方の目玉をエレキネット!!何者なんじゃ、ナンジャモで~す!!!」

「よおっ元気か皆、ガラルのジムリーダーのオレ様キバナだぜ!!」

「本日はこのメンバーでいきます、そして今回ご紹介するのは此方」

「ジュゥゥッ~……」

「ジュペッタさんです」

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