週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:子供

「ヒノォ……」「ミジュミジュ~」

 

不安定そうなよちよち歩きで歩くヒノアラシとミジュマル、そんな二匹が向かう先はヒスイバクフーンとダイケンキ。ゆっくりゆっくりと一歩一歩を踏み締めながら向かっていくと、遂に辿り付くと二匹を褒めるバクフーンと少しだけ微笑んで頭を撫でるダイケンキがいる。そんな姿にラビはやっぱり違うんだなぁと素直に思うのであった。

 

「元気そうでよかったねお兄ちゃん」

「まあうんそうだな」

「どしたのよお兄ちゃん、なんかテンション低くね?」

「いやそういう訳ではないんだけどな」

 

ラビが思っているのは待望であるダイケンキとバクフーンとの間に生まれてきた子供の事、ヒノアラシとミジュマルがそれぞれ生まれて来たのだが……この世界で生きて既に30年以上も経つが、やっぱりそうなるんだよなぁ……という感想が拭いきれずにいる。ゲームでは基本的に生まれて来るのは母親側、この場合はヒノアラシのみが生まれて来るのだが……確りと父であるダイケンキ側であるミジュマルも生まれて来るので違うだなぁと思わずにはいられない。

 

「か、可愛いのです……」

「あしゃま~」「ルル~」

 

アンシャは生まれたばかりのポケモンに目を輝かせ、あしゃまちゃんとる~ちゃんも妹と弟的な立ち位置のポケモンが生まれた事に嬉しさを感じている。そんな三人にバクフーンはヒノアラシを抱きながらも見せに来て、ヒノアラシを触れさせる。

 

「ヒノ……?」

 

鼻をヒクヒクさせながらもアンシャ達の匂いを嗅ぐヒノアラシは敵意などがない事を感じ取るとにっこりと笑って、アンシャを喜ばせていく。一方のミジュマルはダイケンキの背中の上で早くも寝息を立て始めている。

 

「それにしても驚きました、初心者用ポケモンたち、いわゆる御三家とも言われる三匹のポケモン達は育成自体は難易度は低いですがこういう場合の難易度は凄い高くて、育成能力に優れている元トレーナーさん達にタマゴを孵させるのを委託していると聞いていますが……」

「ああ、大体の地方では各ポケモンリーグはそういうことしてるな」

 

育成能力が際立っているトレーナーにタマゴを渡して孵化させるのは割と主流な方法。御三家と言われているポケモン達の育成難易度はラシーマの言うとおりに低いが、繁殖させる場合はかなり難しく、専門のトレーナーでなければまともにタマゴを産ませる事も孵す事も難しいとさえ言われているのだが……

 

「でもラビさんは平然とやってますよね」

「俺は何も関与してないもん、あいつらに全部任せてる。なんだかんだでそういうのは任せた方が良いのさ」

「成程……」

「まあ俺が孵した事もあるけどな」

「あるんですか!?」

 

事情があったら流石にラビがタマゴを孵す事もある。その場合は仕事も全部キャンセルしてタマゴに集中するようにしている。それほどまでにタマゴの扱いは繊細なのである。そんな事を言っているとダイケンキがこっちを見つめてきた。

 

「ケエン、キキケエエエンキダァアアイ」

「喧しいわクソボケ、テメェはテメェのガキの面倒を確りと見てろバカ」

「ケエエンキッキッキッキ」

「あ、あのダイケンキは何か?」

「俺の方が早く子供出来たな、お前も頑張れよ相棒、だとさ」

 

嫌味な奴め……あれだけバクフーンからの思いに応える事に不安がっていた奴が子供出来た途端にいきりやがって……

 

「そう言えばサザレさん随分と起きて来るの遅いですね、それだけお仕事が大変だったんですかね……?」

「あ~うん、さっき顔見に行ったけどまだ眠いらしいから寝かせてやってくれ」

「分かりました。カメラマンとしてお話を聞くのはちょっと伸ばしときますね」

 

なんか動くとまだ余韻が残ってるとか言ってたから下手したら今日一日は動けないかもしれないなぁ……あとで謝りに行こう、と思っているとダイケンキがニヤついて顔で見て来たので近くにあった黒い鉄球を投げておくと見事な抜刀術で打ち返されてアーマーガアへと直撃した。

 

「ガアアアアアアアアアアアッ!!!?ガアアアアアアアアアアアッ!!!!」

「あっ丁度良かった、アーマーガア」

「ガァッ?」

 

テンメェ何しやがんだ!!とダイケンキへと向かっていこうとしたアーマーガアはラビに呼び止められると直ぐに翼を翻して其方へと飛んで近くに着地した。狂乱の鋼烏やら三馬鹿の一角とか言われているが基本的にラビの命令は順守するのである。

 

「本選全然使ってやれなくて悪かったな、レッド戦、出番だぞ」

「ガアッ!!?ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」

 

此処まで出番がなくて若干イジけそうになっていたアーマーガアだが遂に出番が来ると断言されてテンションは全開になっていた。そんなアーマーガアは飛び回って喜びを表現していると、丁度、演武を終え、波動を放出して空中機動の練習をしているルカリオと正面衝突をしてしまった。ラビがあっ……と声に出る程には見事な激突だった。

 

「グルウオオオッ!!?ルオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

「ったく……やっと怪我も良くなって来たっていうのに……というか3週間は安静が必要だって言われてたのにもうバトル出来るまでに回復してるアイツは一体何なんだよ……」

 

しかも、あのバトルが切っ掛けでルカリオの波動の限界値が壊れでもしたのか、素の状態でもメガルカリオの状態での最高出力が出せるようになったのか、最近はその波動を用いた空中機動神速を磨いている。なんかもうアーマーガアとのバトルもなんかドラゴンボール染みて来た。

 

「こりゃルカリオも候補に入れとくか」

「えっいいんですか?」

「寧ろ入れないと後が怖いけど……そうなるとパーティバランスがなぁ……いやレッド相手だし下手にバランス気にしてたら一度崩壊した時の立て直しがきついから考えずもありだな……」

 

「いやぁ久し振りだなぁ、嬉しいなぁ……まさかラシーマまでラビ君の所にいるなんてなぁ……どんな悪戯をしてやろうかなぁ……楽しみだなゲンガー」

「ゲンゲロゲンガァァ……!!」

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日はゲスト付きです」

「よおっ元気か皆、ガラルのジムリーダーのオレ様キバナだぜ!!」

「おはこんハロチャオ~!!貴方の目玉をエレキネット!!何者なんじゃ、ナンジャモで~す!!!」

「本日はこのメンバーでいきます、そして今回ご紹介するのは此方」

「バグゥゥゥッ……」

「バクーダです」

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