週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:両親とのあれこれ。

スガという特級クラスの厄介事が去った後、ラビの家は再び平穏を取り戻した……と言いたい所だったのだが、深々と溜息をつくラビの姿が確認されていた。決勝戦も近づいてきているというのにどうしたというのだろうか。

 

「どうしたのよお兄ちゃん、決勝戦も近いって言うのに景気の悪い顔しちゃって」

「また師匠がなんか言って来たんですか?」

「スガのボケカスのせい、と言いたい所だが違う……親父とお袋がパルデアに来ようとしたのを全力で阻止しようとしてたからくそ疲れてるだけだ」

「「「ナイスお兄ちゃん……!!」」」

「仮にもご両親ですよね……?」

 

両親からしてもバトルへの意欲が無くなったと思っていた息子が世界大会に出場しただけではなくチャンピオンを退けた上で世界一の栄光まであと一歩の所まで来ているのだから、是非とも現地で応援したいという気持ちがあったのだが……ラビ的には是非とも来ていただきたくはない。寧ろ、全力でこっち来るなと叫びたいほどだった。

 

「あれ、お義父さん達来ないの?」

「全力で阻止させて貰った、応援する気があるんなら息子の好意を素直に受け取って楽しんでくれってアローラ地方6泊7日のツアー旅行に突っ込んで来た」

「どんだけ嫌なんですか」

「「「嫌に決まってんだろあんな親」」」」

「異口同音!?」

 

ラビ兄弟揃っての拒絶反応にラシーマは顔を引き攣らせてしまった。アララギ博士のインタビューで簡単に話を聞いたが……此処までの物とは全く予想もしなかったのである。

 

「親ならば無条件で愛されて尊敬されていると思ったら大間違いよ、いや尊敬してるし大好きではあるのよ?でもそれは単体に限るわ」

「揃うとマジで下げポヨだからねぇ……」

「なんで一緒になるとあそこまで知能指数下がるんだろうねぇ……昔は殺し合いでもするのかって言われるぐらいにバチバッチだったとか信じられないよ」

「俺も爺ちゃんと婆ちゃんに言われるまでは信じられなかったからなぁ……それと、今更だけど学園飛び級しつつ旅に出て押し付けてマジすいませんでした」

「「「自分でもそうしただろうから気にしないで」」」

「仲良いですね……」

「まあラビの弟妹ちゃんズだからね」

 

本音を言うとラビは二人に来てほしかったという思いが無かった訳ではなかった、だから一応尋ねてみたのだが……

 

『行きたいけどシンプルにチケットがなぁ‥‥…』

『それにね……ぶっちゃけ、お母さんたちの事、好きじゃないでしょ?』

『うん』

『『即答された……!!?』』

 

とそれすらも理解していた、というよりもだろうなぁという諦めに近い声が出てきた。齢60を目の前にしてこの夫婦も漸く常識的という言葉が身についてきたという事だろう。二人としてもラビの応援には是非とも行きたいが、実際問題として今パルデア地方に向かう事は難しい、カイリュータクシーを利用するにしても地方を跨ぐ事が出来るカイリューの数は多くないので予約枠は奪い合いの状態。

 

『はぁぁぁぁ……ラビでこれなんだからレビやレベ、ロルにはどういう反応をされるのか……』

『ァァァぅぅ』『キャッキャ』

 

そんな話の最中にも、大きくなっている小さな双子が両親の愛情を求めるような声を上げている。前会った時はそれこそ乳飲み子だったが、既に1歳を過ぎているのだから相応に大きくなっているのが画面に映って思わずラビも笑みがこぼれる。

 

『そう言えば名前を聞いてなかったな』

『あっ言ってなかったっけ?』

『お姉ちゃんがサラ、弟ちゃんがノアよ』

『サラにノアか……良い名前だ。(今更だけどヘブライ語縛りでもしてるのか……?)」

 

なんだかんだで自分よりかはずっとネーミングセンスがある両親、子供が出来た時は素直に頼る事を誓いつつもそんな二人へとある贈り物をする事にした。

 

『だったら俺が旅行をプレゼントする、それで二人はこっちに来られないって事にすればあいつらも納得するだろ。まあ、後はゆっくりと改善してきゃいいだろ』

『でもいいのかラビ、応援とか……』

『応援なんて何処でも出来んだろ?家族に心の距離を問うなんざ野暮だよ』

 

という体裁を持って、ラビは今までまともにした事が無かった親孝行に以前仕事先から貰ったアローラ6泊7日の旅をそのまま流用する事にした。

 

「という訳で親父とお袋と双子ちゃんは来られない。それにさ、流石にお前ら三人にも恋人出来ましたなんて流石に言えないだろ」

「「確かに……」」

「ちょっとお兄ちゃんだから私はキバナとそういう関係なんかじゃ……!?」

「あ~はいはいはい、キバナ~押しが弱いと思うぞ~」

「んじゃこれからは攻めるわ」

「ちょっとぉおおおおっ!!?アンタら何こっち見てニヤニヤしてんだぁぁぁ!!?」

 

「あのサザレさん、本当にお付き合いしてないんですかキバナさんとレビちゃんって」

「キバナ的にはそういう方向性でいってるつもりだけど、レビちゃんが中々素直になれてないんだよねぇ~」

 

何処か当たり前の日常を享受しながらもラビは迫る決勝戦へと備える。そんな中でナンジャモもサトシとのバトルに備えている。

 

「ナモ公、サトシさん対策出来てる?」

「ハッハッハッハッ!!!出来る訳ないじゃん、改めて今までのバトルデータ洗ってみたけどさ、何さキングシールドを木の板投げつけて妨害とか、フィールドを焼き尽くすとか、水のフィールドの水を蒸発させるとか意味分かんねぇんですけど!!?」

「わかりみが深い」

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