週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

670 / 692
PWCS:3位決定戦 サトシ VS ナンジャモ 2nd

「ダ~ネダネダネダネダネッフッシィィィッ!!!!」

「うっわだからそれどうやってんの!?放電だよジバコイル!!」

「ジババババババッ!!!」

 

三度、フシギダネの背中から放たれる閃光は途中で枝分かれして降り注ぐ、その様子はまるで流星群のようだとワタルが言葉を漏らす程に見事な物だった。幸いなのがフシギダネの攻撃がソーラービームであっても威力は決して高すぎる訳ではないのでアナライズ放電で十分に迎撃出来る程度の威力である事……なのだが

 

「フシギダネ、今度は収束だっいっけえ!!!」

「フッシイイイイイッ!!!」

「ソーラービームだけでどんだけバリエーション作る気だぁ!!?」

 

ナンジャモがそう叫びたくなる程にフシギダネはソーラービームを連発していた。日本晴れのアドバンテージを最大限活用してソーラービームを連発してくるのだ、だがそれだけではない。単純なソーラービーム、砲弾のように打ち出して炸裂するソーラービーム、連発で打ち込んで来るソーラービーム、発射後に分裂し降り注いでくるソーラービーム、収束させる事で速度と貫通性を重視したソーラービームと……唯のソーラービームを此処まで幅広く打ち分けるフシギダネなんて見た事がないどころか、草タイプのエキスパートを見てもそうはいない……。

 

「ジババババッ……」

「(クッソなんだよこれ……ジバコイルに毒電波を打たせないが為のソーラービーム連打!?だからってなんだよこの種類!?特に最後のソーラービーム、あれ、多分巧業使ってないんだよね……背中の種の発射口を絞る事で収束させてるっての!?巧業を使ったらあれ以上―――でぇぇい解っちゃいたけどサトシさんは化け物か!?)」

素早く―――成長!!力強く―――宿木の種だ!!

ダァ~ネダネダネダネダネェッ……フッシィィッッ!!!

 

日本晴れを利用して背中の種に光で得た栄養を集中させて宿木の種を生み出す、そして発射されたそれは空中で四散すると無数の種をばら撒き、ジバコイルどころかフィールド中に根を張り、芽を芽吹かせ始めた。ジバコイルに芽吹いたものは早速ジバコイルのパワーを吸い取り始めた。

 

「ジババババッ!!!?」

「こんな広範囲で宿木の種とか出来て堪るかぁ!?いや実際問題出来ちゃってるんだけどさぁっ……でええい電気が草タイプに無力だと思ったら大間違いだぞ!!!放電だよジバコイル!!電気は炎を生み出せるって所を見せてあげな!!!」

「ジババンジババンジババッババババンッ!!!」

 

全力の放電は身体を締め上げる宿木の根諸共自らを焼く、電熱によって生じる炎によって宿木の根は一気に焼き払われるとジバコイルはジャイロボールを用いて炎を払う。これで体力は―――と思った直後の事だった、そこへ再びソーラービームが直撃した。

 

「な、何この威力!!?」

 

先程のソーラービームとはまた違った威力、収束させている訳でもないのジバコイルを吹き飛ばす程の異様なパワーを発揮したソーラービームに驚くが、即座にナンジャモは地面を見た。そこにあったのは先程までとは全く違った姿を持ったフィールド、青々した草が芽吹いているフィールドがあったのだ。

 

「これってまさかグラスフィールド!?」

「今だフシギダネ蔓の鞭だ!!飛び付けぇ!!!」

「フッシェエエエエ!!!」

 

蔓の鞭を伸ばすとそのまま勢い良く地面を殴りつけるフシギダネはそのまま跳躍、かなりの高度を取っていた筈のジバコイルの高さへと到達するとその身体へと鞭を巻き付けながらもそのままブランコのように空中を移動しつつも、その勢いでジバコイルを揺さぶっていく。

 

素早く―――葉っぱカッター!!鋭利に力強く―――マジカルリーフだ!!

ダネダネダァァッフッシ~ダネダネェ~!!!

 

空中にいるにもかかわらず、フシギダネの動きは極めてキレがあった。ジバコイルを中心にしながらも円を描き、その中央部へと葉っぱカッターとマジカルリーフの火力を集中して叩き込んでいくという戦い方にジバコイルは翻弄されていた、そしてジバコイルの動きが鈍くなった所でジバコイルをフィールドへと叩きつけた。その途端に今度はフィールドが牙をむいた。

 

「ジ、ジバッ!?」

「うっそ宿木の種生きてんのこれ!?」

 

グラスフィールドのように展開されていた宿木の種は生きていた、サトシがラビが行った草結びと宿木の種のコラボレーションからヒントを得て、成長で得られる筈だった能力アップの全てを力業で宿木の種へと集中させる事で誕生された物である。広範囲に宿木の種をばら撒き、相手ポケモンとフィールドに種を植え付ける。フィールドにもその種は芽吹いてグラスフィールドのようになりつつも、近くに敵がくれば本来の宿りの種として機能する……ラビはこれを見て、ドン引きしつつ自分とのバトルでこれやられなくてよかった……と素直に胸をなでおろした。

 

「ジ、ジバババババァッッッ……!!?」

「放電を使ってもフィールドその物に電撃は拡散して電熱も十分も発揮出来ない筈だ!!」

「こうなったら―――テレポート!!」

「ジババババッッ……!!」

 

刹那、ジバコイルの姿が掻き消えた。宿木の種の呪縛から解き放たれ、上空に転移するジバコイル。そうこれこそがジバコイルの高速移動の秘密であるテレポート、ラビの配信でテレポートを覚えると知ってからジバコイルと練習してみた結果として、使えるようになったのである。ジバコイルの遅さはアナライズや力業の関係で大きな武器となる筈だったが、これで緊急脱出手段として優秀なためにナンジャモは中々にいい技を仕入れたと思っている。

 

「ジ、ジバババババァッッッ……」

「そこだフシギダネ!!素早く―――成長!!鋭利に力強く―――ソーラービーム、発射ぁ!!

ダァ~ネダネダネダネダネェッ……フッシャアアアアアアアアアッ!!!!!

 

ダメージが蓄積しているか、ジバコイルの動きが著しく鈍くなった隙を見て、素早く成長するフシギダネ。そしてそこで得られたエネルギーを全てソーラービームへと注ぎ込んだ一撃はこれまでのソーラービームよりも遥かに巨大な一撃となってジバコイルを襲った。光の中に消えるように飲まれていくジバコイル、それが再度姿を見せたのは照射が終わった後の事、墜落するようにフィールドへと落下したジバコイルは完全に目を回していた。

 

「ジ、ジバババババァッッッ……」

『ジバコイル、戦闘不能!!フシギダネの勝ち!!』

『こ、これがフシギダネなのでしょうか!!?卓越したソーラービームの打ち分けの技術、空中戦での強さ、宿木の種の驚きの活用!!未進化ポケモンだから弱いと誰が決めた!?ポケモンの強さと進化しているかどうかなんて関係ないんだと言わんばかりであります!!』

『……あっやべ、普通に絶句しちゃった』

 

「有難うジバコイル、ゆっくり休んでね」

 

ジバコイルを戻しながらもナンジャモはマジかぁ……と言わんばかりの顔をしていた。思いつく限りの作戦をぶつけるとは一体何だったのか、そしてこれこそがサトシと相対した時に最も恐れなければいけない事であるペースに飲まれるという事を理解した。確かにこれは怖い……だがジバコイルでそれを実感し理解出来たのは大きな事であるはずだ。

 

「だからそれが如何した!!ボク達にはボク達のペースがあるんだい!!それを貫き通す、何事も突き通した奴が強いんだから!!行くよ、GOマルマイン!!!」「マルルルウンッ!!!」

 

To Be Continued……!!




なんかソーラービームの名手と化したフシギダネ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。