週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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PWCS:3位決定戦 サトシ VS ナンジャモ 5th

「キブルルルウラアァァァ!!!」

「―――ガブッ?」

「キキブルラァ……キバァッ!!?」

「……ガバァ」

「油断しちゃだめだよエレキブル!!すっげぇやり難いのは分かるけど、物すっげぇ分かるけど!!」

 

ガブリアスはある種既に研究され尽くされていると言ってもいい程に強者のポジションにいるポケモンである。シロナの相棒でもある強いトレーナーは一度は手持ちに入れる事を検討するラビ曰く600族の怪物、だからこそその育成の仕方や型というのは一定の流れというモノが存在しており、対策はそれに則って行われる。だが、そこから外れている相手程戦い難い事はない。

 

代表例なのがラビのガブリアス、ガブリアスとしては異端である受動的で起点作成が基本の防御型で雨乞いまでして来る存在なのでナンジャモとしてはラビのガブリアスほど戦い難いポケモンもいないと思っている、偶にラビが変態型という言葉を使うが、きっとあのガブリアスにも当てはまるんだろうなぁ……と思っていたらそれ以上なのが来た。

 

「キィィィブルァッァァアアア!!!」

「……???」

「ブ、ブルルルルッル、キブラァ!!?」

「―――ガバァ」

 

打てど響かず、その中で突如として一転して穏やかというよりも暢気な姿が一転して凶暴なドラゴンの本性が顔を覗かせるという異常性、しかもそれがサトシの指示なしに業を発展させた領域を平然と使って来る。ナンジャモですらまだその領域を実戦レベルにまで高められていないというのに……

 

「キブルルル……」

 

エレキブルは真っ向勝負主体のインファイター、そんなエレキブルが真っ向勝負しても相手は気にも留めずにいるしトボケた態度で此方を受け流してくると思ったら突如として重々しくも鋭い一撃を神速で叩きこんで来る、静と動の切り替えが余りにも鮮やかすぎる……その差はエレキブルの精神的な防御が成立せずに諸に身体と精神を抉って来る為に通常以上にダメージがエグい。

 

「まさかエレキブルを此処まで抉って来るとは……」

 

エレキブルはナンジャモの手持ちの中でもタフネスさで言えばトップクラス、それなのにそれが一方的且つ大ダメージを受け続けている……腐ってもこれがガブリアスか。

 

「さあそろそろ上げていくぞガブリアス!!迅く―――流星群!!!

ガアアアアアアバァッ!!!

 

一瞬でパワーチャージを終わらせると即座に天へと向けて撃ち放たれた流星群、遂に来ると思った直後にガブリアスは天へと向けて飛びたつと何と自ら打ち上げた四散する前の流星群へと追い付くとそのパワーを全身へと纏った。

 

「えっ何事!?」

「さあこれが完成系だ!!猛々しく―――ドラゴンダイブだ!!!

ァァァァァッ……ブアアアアガアアアアア!!!!

 

サトシにはカイリューのカイリュー星群というものがある。流星群を纏って突撃するというモノだが―――ガブリアスのそれは打ち上げた流星群のパワーを完全にドラゴンダイブに吸収して、攻撃範囲と威力を飛躍的に向上している。蒼い光のレックウザのようになりながらも雄叫びを上げて突撃してくるガブリアス、そのスピードは流星群を放つ際の瞬撃によって飛躍的に上昇し、更に重撃で更に威力を高めている。それが目にもとまらぬスピード、マッハで迫ってくる光景にナンジャモは自分でも褒めたくなるような指示を飛ばした。

 

「ここで切るしかない!!素早く―――ビルドアップ!!そのまま力強く―――電冷パンチぃ!!!

ッキイィィブルルルルッ!!!ブルァァァァアアアア!!!!

 

ビルドアップをしながら、雷パンチと冷凍パンチを同時に拳に宿した結果として極めて温度の低い拳が誕生する。それを全力で突撃してくるガブリアスへと向けて繰り出すのだが……

 

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!

 

ガブリアスの一撃はエレキブルを飲み込みながらもフィールドへと炸裂し、特設艦が激しく揺れ、高波に晒されてるかのような傾き方をした。直後、天へと向けて光が伸びていくとそこから光が四散してフィールド中に流星群が降り注ぎ始めた光景を見てナンジャモは言葉を失う。

 

「あれだけの一撃を加えた後に、激突時のエネルギーを起爆剤にして流星群を降り注がせる……?頑丈とかも無力化するって事じゃないかそれって……」

 

ナンジャモは完全に飲まれていた、思いつく限りの作戦を次々とぶつけるとは何だったのか……と言われてもしょうがないかもしれないが、発想のスケールと実現のさせ方に完全に敗北しているのだから致し方ないじゃないか。爆炎が漸く晴れ始めた時、そこには未だファイティングポーズを取って戦闘の意志を見せているエレキブルの姿と素直にやるなぁと言いたげな顔をしてつつも、身体の一部を抑えて痛がっているガブリアスが見えてきた。

 

「あの一撃を耐えたのか!?凄いな……流星群+ドラゴンダイブ、最後には流星群の実質的な三段攻撃なのに……」

「キィィィ、ブルルルァァァァ……!!!」

 

サトシの賞賛ほど、エレキブルには余裕なんてなかった。鳴き声には濁りのような音が混ざっており、呼吸すら覚束ないのが良く分かる。戦闘継続は難しい……故に

 

『ナンジャモ選手、エレキブルは戦闘続行が困難という判定をさせて頂きます。宜しいですね』

「うんいいよ」

「キブルァ!!?ブルルラァアアッ!!」

 

まだやれる!!?まだ負けてねぇ!!と言いたげにナンジャモにアピールするエレキブルだが、ナンジャモは一切それを取り合わずにモンスターボールを向ける。

 

「ダメだよエレキブル、その無理は意味がない。その無理は―――もっと意味のある時にしよう」

「―――ッ……キ、ブルルルゥゥゥッ」

 

その言葉を受けて素直に引き下がると思わず膝を付き、そのまま崩れ落ちそうになったエレキブルだがそれをガブリアスが支える。

 

「キ、ブルル……?」

「ガブァ」

「ブルルルルゥ……」

「有難うねガブリアス、エレキブル戻って休んでね」

『改めまして、エレキブル戦闘続行困難と判断、ガブリアスの勝ち!!』

『ここでテクニカルジャッジが入りました、ですがこれは正しい判断だと私も思います』

『同じく、下手したらこれからのバトルが出来なくなる可能性すらあったからな。ポケモンの我儘を全て受けいれるのはトレーナーじゃねぇからな』

 

エレキブルをボールに戻しながらもやって来た救護班にボールを手渡して治療をお願いする、それほどにエレキブルの傷は深い。彼としては倒れたとしても終わっていないバトルの場から離れるのは不服だろうけど、我慢して貰おう。だけどエレキブルのお陰でガブリアスの情報は大分得られた、あのガブリアスを倒すには更なる強い自我で上書きするしかない。

 

「君でガブリアスを倒すよ!!GO!!ライチュウ!!!」「ララララララララ~イ!!!」

 

To Be Continued……!!




ガブリアスのワザのイメージ元?ボルテッカクラッシュイントルードみたいな感じ、故に、現在フィールドは大きなクレーターは出来てるは、あちこち流星群でぼっこぼこになってます。フィールドは交換出来るようになったはずなのに、整備班は絶望の顔をしたに違いない。
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