週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

686 / 715
PWCS:決勝戦、レッド VS ラビ 6th

『こ、これはサトシ選手のアーゴヨンと同じようなポケモンが……!?』

『マジであの人なんなんだよ……我が兄ながら恐ろしい』

 

ラビが繰り出したのはウルトラビーストの一角たるマッシブーン。ダイマックスアドベンチャーでゲットしてそれからはラビの下で気のいい筋肉オタクの兄ちゃん的な立ち位置で定着しており、小さいポケモン達に筋肉ポーズを普及する事以外で、筋力強化トレーニング、ダイエットのための走り込み、技威力の確認、模擬戦などなど……ラビ的には助かっている面がありまくりでダイケンキからも感謝と信頼を寄せられている。

 

「あ~こいつはサトシさんのアーゴヨンと同じウルトラビーストのマッシブーン、これ以上の情報はいるかいレッド」

「いらない、こっちで勝手に探る」

 

レッドは思った以上にテンションが上がっている。ウルトラビーストと戦える機会というのは殆どないのでレッドですら戦闘経験がない、その機会が今目の前に飛び込んで来た。新鮮な気持ちをそのままバトルの中で相手の全てを明らかにしたいという欲がある。

 

「マアアシィィブッ!!シィィイイバアアアッ!!バアアアルクゥッ!!」

「調子良さそうだな、見せてその完璧なプロポーション!!」

「バアアアアルクゥッ!!!」

 

サイドチェストを決めながらもその瞬間に筋肉が膨張した為か一瞬空気が破裂するような音を立てた。それにカビゴンは鋭い目をする、あれは一切の油断が出来ない相手だと理解した。

 

『NEXT BATTLE カビゴン VS マッシブーン!!3、2、1……BATTLE START!!』

 

「さあまずは儀式と行こう素早くだが丁寧に―――ビルドアップ!!更に力強く!!

マアシッ!!シイイイバアア!‼バアアルクゥッ

 

マッシブーンにとってポージングは重要で大切な事なので手を抜く事は許されない、素早くポージングをする度に筋肉に更なる血流(エネルギー)が脈動し立派な筋肉は更なる輝きと硬度が増していく。その光景に観客たちは良い身体しとんな~!!とか筋肉の大博覧会!!ウルトラマッチョマン!!とか言われたりして当人のボルテージも更に上昇している。

 

「……カビゴン、最初から全開だ」

「カンビッ!!」

素早く―――鈍い、力強く―――蓄える

カンビィィィッ……!!

 

攻撃と防御の両立、ビルドアップと似たような事をしているカビゴンだが……問題は基本的にレッドのカビゴンは鈍いを使った所でスピードは落ちない。その分を技量でカバーしてくる上にカビゴンはそもそも素早さが落ちた所で気にするようなポケモンなどではない。そして互いににらみ合う中で遂に戦いのゴングが鳴った。

 

「バアアアアルクァ!!!」「カンビイイイイッ!!!」

 

両者ともに駆け出してその拳が互いの頬を捉え、後ろに吹き飛ばされそうになるのを必死に踏みが留まる。がマッシブーンは4本の脚がある為に体勢はカビゴンよりも崩れていない、更なる追撃を加えに掛かるが、カビゴンがその攻撃を受け止めながらもパンチを繰り出す中でマッシブーンは素早いジャブでカビゴンを牽制しながらも腹部の脂肪を貫通するパンチで怯ませたところに二連廻し蹴りを繰り出す、それを転がりながらも回避するカビゴン。流石の動きの良さだと言わざるを得ない。

 

素早く―――ローキック!!力強く―――ドレインパンチ!!

素早く―――蓄える!!力強く―――メガトンパンチ!!

 

素早く足を払うような蹴りがカビゴンへと炸裂するが、咄嗟に防御体勢のまま蓄えたカビゴンは足を払われて宙に舞うのだが、平気そうな顔をする。そこへドレインパンチが炸裂するのだが……カビゴンはその被弾を囮のようにしてマッシブーンに踏み込ませたところへカウンター気味のメガトンパンチをマッシブーンの顔面に炸裂させた。

 

「シィィバァァァ‥…バアアルクァ!!!」

「カンビッ!?カビッ!!!」

 

ならば!!と言わんばかりにマッシブーンは跳躍から回転しながら、のしかかりのような肘打ちを放つのだが、カビゴンはメガトンパンチで地面を殴って自分を吹き飛ばして咄嗟に回避する。そして今度は自分の番だと言わんばかりに地面をメガトンキックで蹴り込む事で推進力にして迫って来た。マッシブーンは立ち上がりながらもそれを受け止めるが、カビゴンが押し込む―――が

 

「シィィイイイバァァッ!!!」「カンビィィッ!!?」

 

立ち上がり中、マッシブーンはやや足がもつれ気味だったが、逆にそのままにして後ろへと倒れ込みながらもカビゴンを巴投げにして投げ飛ばす。

 

「シィィバァァァア……!!」「カンビィィッ……!!!」

『何とハイレベルな格闘戦でしょうか!?マッシブーンの立ち回りも凄まじいですが、それに対するカビゴンの対応も群を抜いております!!』

 

「……しょうがないな、ギアを上げるしかない。カビゴン」

「カビ」

「腹太鼓だ―――一気に勝負を決めるぞ」

「カンビィィィィッ!!!」

 

ここで切って来る腹太鼓、これでカビゴンは全力を出せる状態が揃った訳だが……ラビはそれを挑発で止める事は出来たのだが、マッシブーンがそれを望んでいない事を察して、発動のタイミングを腹太鼓を終えてからに変更した。これならば眠るを無力化しただけになる……フルパワーのカビゴンとのバトルは相当にキツいものになる筈だが……

 

「お前がそれを望んだんだ、勝ってみせろ、メガスターミーとの特訓を見せてみろ!!」

「バアアアアアルクァァァアアア!!!!」

 

敵は最強レッドのカビゴン、それを真っ向から打ち破ってやると言わんばかりにマッシブーンは溢れんばかりの覇気を纏っていた。それが本当に望む事ならば叶えてやる、キツい事には変わりはないが……カビゴンなんて最初からキツいんだ、キツいが滅茶苦茶キツいに変わる位はレッドと一緒に旅をしていた時はいつもだった。

 

「見せてみろマッシブーン、お前の全てを出し切れ!!!」

「マアアアアシバアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

「カビゴン……本気で行くぞ!!!」

「カアアンビィッ!!!」

 

赤く輝く瞳を向けながらも向かって来るカビゴンをマッシブーンと共に迎え撃つ、まだまだバトルは終わらない。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。