週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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PWCS:決勝後のラビ。

「「「「「優勝おめ―――」」」」」

「……疲れた、サザレ膝枕して」

「でとうってえっ何?ひ、膝?膝枕?えっあっはい、どうぞ」

「……」

 

一旦控室に戻ったラビを出迎えたのは弟妹達とそのお相手にアンシャやカルネと言った交流のある人たちだったのだが、そんな彼らの出迎えの言葉よりも先にラビは疲労を吐露して愛しの人であるサザレの膝枕を要求した。唐突な申し出にサザレは戸惑いながらも座って膝を差し出すと、ラビはそこへ頭を乗せてから深々と息を吐いた。

 

「……疲れた、本気で疲れた、もう暫くアイツとはバトルしなくていい、十分摂取したからもういらんよレッド」

「お、おいラ、ラビ?お前、世界一になった感想は?」

「……眠い」

『うぉいっ!!!??』

 

一斉に弟妹達に加わってナンジャモ、オニオン、キバナ、そしてカルネまでもがツッコミに参加してしまう程。誰もが死に物狂いで上を目指すPWCSの決勝の舞台で、レッドとミュウツー相手に勝利を収めた男の言葉とは到底思えない発言なのだが、サザレは笑っていった。

 

「ラビさんお疲れなのです?」

「疲れた、ぁぁ疲れたよ……これで二次会は俺の家でやるんだからもう今からチャージに入らないと間に合わないと思うんだよね……もう寝たい、温かいご飯とお風呂に入って布団の中で寝たい、ああいやムーランドとブースターと一緒に寝るのも捨てがたい……」

「お眠なのです?」

「ああお眠だな……だけど……」

 

ゆっくりと体を起こしたラビは溜息交じりに授賞式には出ないとな……と呟く。そんなラビを労うようにアンシャはラビの頭を撫でる、その姿にカルネが口元を抑えたのは言うまでもないだろう。

 

「世界一とかどうでもいいって言う癖に出るのか……」

「当たり前だろ、俺にとっちゃ世界一のトレーナーとかどうでもいい話だ。だけどそれ自体はこの大会の品位や世界一って意味合いに対して侮辱していいって訳でも無いだろ、タマランゼ会長に世話になってる癖にそれは通らないよ」

「ちょっとボク、安心したよ。ラビ氏、普通に授賞式とか蹴ると思ってたから」

『思った』

「お前らそこに全員整列しろ」

「そうなのです!!ラビさんはそんな人じゃないのです!!それは酷いのです!!」

「そうよねラビ君ごめんなさい!!」

 

速攻で謝るカルネにお母様は偉いのです、と頭を撫でて来るアンシャにウチの子、ええ子過ぎる……と感極まっているカルネは置いておくとして……正直蹴れるもんなら蹴りたい、と思う程度には疲労している……すまないアンシャ、そんな人なんだ俺は。

 

「でも、レッドさんに勝ったのに嬉しそうじゃないねお兄ちゃん」

「レッドとは何度もバトルしてるし、勝ったり負けたりしてるんだよ俺達は。通算151戦目……だな、ンで俺が42勝108敗って内訳だった、これで43勝目か……」

「ナゾノクサとベロリンガね」

「うんサザレ姉さん何の話何それ?」

 

故に、レッドと戦って勝ったところでそこまでの嬉しさというモノはない。公式戦という意味合いでは今回のPWCS決勝戦の舞台が初ではあるが……だからと言ってこれと言った嬉しさがある訳でもない。

 

「ただ、ダチとポケモンバトルして俺が勝ってアイツが負けた、それだけだ……世界一なんでぶっちゃけどうでもいい。サトシさんにリベンジ成功してる時点で俺のPWCSでの目的の7割ぐらいは達成してるようなもんだし」

「えっ残りの3割は?」

「……友達とのじゃれ合い?」

「あっオーバさんとの決着付けるとかじゃないんだお兄ちゃん」

「えっなんであいつと決着付ける必要あるん?」

「キバナ氏、これ真面目に言ってるよね、ガチの素で言ってるよね」

「浮かばれねぇ……オーバが浮かばれねぇ……」

 

まあオーバの事は置いておくとして……ラビが考えるのはこの後の事である。

 

「暫くは煩くなるだろうなぁ……オモダカさんにお願いして、家周辺に警察の配備とかお願いしないとなぁ……」

「なるでしょうね、何せPWCSのチャンピオンともなれば……サトシ君やレッド君は基本的に旅するしその行動範囲も基本的に予想が付き辛いけど、ラビ君はパルデア地方に定住してるから段違いにマスコミの干渉はあると思うわ」

 

その辺りを語らせると流石にカルネに勝るものなしと言わざるを得ない、詰まる所……カルネとアンシャにとってもラビの家は安全な場所でもないという事になるのだが……その辺りは別に気にしていない模様。

 

「やれやれこれが有名税か……せめてイラストレーターの方でそういう事になるならまだ納得出来るんだけどなぁ……」

「ラビ氏はあっても画家としてでしょ」

「やめろナモ公、ミュウツーのサイコブレイクよりも効くからやめろ」

 

トレーナーとしての腕前を評価してくれるのは嬉しいのだが、イラストレーターとしての腕前もちゃんと評価されたい所……これからのイラストの仕事にもPWCSの優勝者という肩書きが付くと思うと何とも言えない気分になってしまいそうだ……。

 

「やれやれ愉快だねぇ……まあそれ以上に俺はやらないといけない事があるか」

「えっ授賞式の前に何かやるの?」

「いや流石にその後だ、やらなきゃいけない事がある」

「……え"っラビ氏まさか……」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日もゲスト付きです」

「おはこんハロチャオ~!!貴方の目玉をエレキネット!!何者なんじゃ、ナンジャモで~す!!!……いや、本当にマジでやりやがったよこの人」

「よおっ元気か皆、ガラルのジムリーダーのオレ様キバナだぜ!!……マイペースにもほどがあんだろ……」

「本日はこのメンバーでいきます、そして今回ご紹介するのは此方」

「オックタァ~」

「オクタンさんです」

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