週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:ムラっ気芸術家ドーブル

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日もゲスト付きです」

「やっほ~みんな元気~アイリスだよ~!!」

「どうも皆さん、ダイゴです、今回は宜しくお願いします」

「本日はこのメンバーでいきます、そして今回ご紹介するのは此方」

「ドーブル!!」

「私の仕事の相棒、ドーブルのメープルです」

 

・おっドーブル?

・確かコルサさんとのバトルで使ってたよな。

・あの時ぐらいからだっけ、ヌシのさん付けとかの理由を探すようになったの

・結局未だに分かってねぇんだよな。

・サトシ:確か実力とか言ってた気がするけど。

・レッド:そう聞いた。

 

「ドーブルはノーマル単タイプのポケモンです。ドーブルはまるでベレー帽を被っているような姿と長いしっぽが特徴で、その尻尾の先は筆のようになっており、そこから分泌される絵の具の様な体液をあちこちに塗りつけて縄張りをアピールします。街ではこれをやられると消すべきかドーブルがいる街として売り出すべきか悩むポイントだそうです」

 

・へ~そんな事あるんだ。

・オーキド:これに関してはドーブルには個体ごとにサインマークがあっての、現在では5000種類ものマークが確認されておるんじゃ。

・そんなにあんの!?

・でもちょっと少ないとも思うような……

・分かる。

 

「言われてしまいましたが、マークには大まかなタイプがあって生息地、天候、土地柄などによって大きく区分する事が可能なのでこの数だと言われてますね。このマークに高値を出して買い取るマニアも存在してます」

「僕が言える事でもないけどニッチな需要ってあるもんだね」

「ホント人の事言えませんね、石の為ならば火の中水の中草の中森の中なのに」

「照れるよ」

「ダイゴさん、多分褒められてないよ」

 

・そんな事に大金出す奴いるの!?

・まあいるだろうなぁ……

・ポケモンの足跡にも大金出す奴もいる位だしなぁ……

・そっちは生息とかフィールドワーク的な意味合いでは理解出来るんよ。

・まだ分かるよな。

 

「大人になるとその証として背中に仲間から足跡のマークを付けて貰う事で成人を表すという風習がありますね、偶に何故か背中にマークを持っている個体がいる場合にはもう一個押してもらうんだとか」

「あっそこらへんは割と柔軟なんだ」

 

・なんか村八分にされるとかじゃないのねwww

・卵からかえったばかりなのに成人してる!?こいつおかしいぜ、なんて展開はなかったぜ

・思った以上に温かかった。

・てぇてぇ

・てぇてぇか?

・使い方あってる?

 

「さて特性ですが、マイペースとテクニシャン、夢特性がムラっ気です」

「ムラっ気なのはラビさんの配信で知ってたけど、通常特性も中々に強くない?」

「中々に悪くないね……」

 

・混乱威嚇無効、低威力技威力アップ、ランダム能力アップ。

・シンプルに強いんですけど

・実は武闘派だったりする?

・否定出来ん。

・ホントそれな。

 

「さてドーブルと言えばの事を語らなければなりません、それはドーブルだけが使う事の出来る技、スケッチです。これは文字通りに相手の技をスケッチする技です」

「これがね、旅をしているトレーナーが持っていると本当にやばいんだよね」

「私も聞いた事しかないけどそんなにやばいの?」

「やばいですよ?ドーブルは基本的な能力のスペックがかなり低いです、下手な未進化ポケモンよりも弱いです。ですがその代償だと言わんばかりにスケッチはやばいです。このスケッチは見た技を自らの身体に描き刻む技です」

 

・つまり―――どういう事だってばよ?

・あ~……こればっかりはな

・って事はさ、旅しまくった主のドーブルってくそやばい?

・ギガヤバイです。

・レジヤバイです。

・ギガからレジに繋がなくていいです。

 

「試しに私が主に使う技を使って見せますね、メープル準備は?」

「ブル」

「殻を破る!!」

「ブル!!」

「我武者羅!!」

「ブル!!」

「神速!!」

「ブル!!」

「キノコの胞子!!」

「ブル!!」

「ほっぺすりすり!!」

「ブル!!」

「ねばねばネット!!」

「ブル!!」

「秘剣・千重波!!」

「ブル!!」

「心の目!!」

「ブル!!」

「絶対零度!!」

「ブル!!」

「背水の陣!!」

「ブル!!」

「バトンタッチ!!」

「ブル!!」

「まあこんな所ですかね」

「ブルル」

「いや多くない!!?」

「いや冗談抜きで多いぞラビ君」

 

・あの、どれも一線級の技ばっかなんですがそれは……

・まあこのヌシならどんな技でも覚えさせ放題だしな……

・これらを一匹のポケモンが使うの!!?

・ウっわぁ……

・そりゃドーブルがやべぇって言われる訳だわ……

 

「このように、理論上ドーブルは全ての技を使う事が出来るというメタモンと同じ特性を持っています。メタモンと違うのは一度でも使いたい技をスケッチする必要があるという点ですが、スケッチさえしてしまえば変身で姿を変える必要がない変幻自在な存在と化す事が出来ます。但し、問題もあります」

「問題?確かに出会うのは大変そうだけど……」

「違います、スケッチした技は定期的に使わないと精度が著しく劣化します。だから私のメープルは月に一度は全ての技を使います。これを怠ると……とんでもないことになります」

「ど、どうなるの?」

「―――……聞きたいですか?」

「「いいえ、私は遠慮しておきます」」

 

・あ~流石にそんな上手い話がある訳じゃないのか。

・まあ覚えた技は使わないと感覚忘れるって言うしこれは当然かもな。

・ま、マジでどうなるん?

・聞きたいような怖いような……

・ドーブル使い如何なの?

・……聞かない方がいい

・うんやめた方がいい。

・何が起こるんだよ……。

 

「故にドーブルに決まった戦術の型はありません、自由に組み替え可能です。それこそ戦術の決め打ちはテクニカルルールでの技4つ指定位の時ぐらいですかね……仮にテクニカルルールだとしたら私はサポート役に徹しさせますね、その方が色々と楽ですし」

「でもコルサさんのキノガッサとガチの殴り合いしてなかったっけ?」

「あれはコルさん相手だからやった事ですから」

「そう言えば何でドーブルだけニックネームなの?」

「ああ、それは出会い方が原因ですね」

 

・いやテクニカルルールは逆に困らないか。

・分かる、何出したらいいのか分からんやん。

・だからこそ決め打ちするんだろ。

・やってみろ、意外に嵌るぞ。

・ンでなんでドーブルだけニックネーム?

 

「ジョウト地方で出会ったんですけど、なんか楓の木に刺さってたんですよ」

「……刺さってた?」

「多分樹液を舐めようと思ってたんだと思うんですけど……なんか、木の穴にすっぽりと入ってもう刺さってるようにしか見えなくて……それで抜けない状態が数日続いていたのか、ジョウト地方を旅してる時にはもう香りが抜けなくなってたんですよ」

「それでメープルって名前に?」

「だってドーブルじゃなくてメープルシロップしか頭に浮かばなくて」

 

・なんつうで、出会い方wwww

・これは、酷いwwww

・いや確かに虫ポケモンでそういうやついるけどさwwww

・ドーブルでそれは笑うwwww

・もう印象が拭えなくなっちゃったのねwwww

 

「もうお陰で毎日夜には臭い消しの入浴剤入れて風呂に入れるのが日課でしたよ」

「それは大変だったねwwww」

「なにわろてんねん」

「いやこれは笑うでしょwww」

「まあそんなわけで変幻自在、自在の絵を描き出すドーブル如何でしょうか」

 

・まあ出会いはさておき……なんだかんだでやべぇポケモンだったな

・それはそう。

・これはバトルで会ったら注意不可避だな。

・コルサ:あれは言わんでいいのか?

・えっあれって何?

・おい主何があるの?

・あっおい無視するな!!?

・あ~終わりにしやがった!?

 

 

HAISINHASYUURYOUSIMASITA GOSITYOUOTUKARESAMADESITA

 

ZIKAINOHAISINDEOAISIMASYOU

 

「何かあったのかい?」

「いやまあ色々あったという事で」

「なんか気になるなぁ~」

 

 

DOBLE SITEN

 

私の名前のメープル……それは本当の名前ではない、以前は別の名前だった。そう、私はラビの仕事のパートナーではあるが、元々は別の芸術家の仕事を手伝っていたのだ。だが……私が手伝っていたそれはロケット団の仕事に関する物だったと知ったのは、ラビと出会ってからだった。それを忘れる為、心機一転する為に過去の名前を消し去る為に、メープルという名前を貰ったのだ。

 

「……ブル」

「メープル、もう思い出さなくていいんだぞ」

 

いや思い出すさ、これを忘れてしまったら私はお前との出会いも否定する事になるのだから。メープルシロップの入手も……いや、そっちは思い出さなくても良いか……上質なメープルシロップを確保する為に木に登ったら、足を滑らさせて穴に嵌って抜けなくなって、食事も取れずに窶れていた所をラビに助けられたとか……いやこれも忘れない方が……でも、これが忘れたい……。

 

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