「……」
「どうですデンジさん」
「凄いな、是非とも引き取って研究したいほどだ」
「おい、廃品業者云々何処行ったんだお前」
「お前こそ何を言っているんだ、こんなすごい物を車数台の値段で実現した?悪い冗談でないとするならば、ヘッドハンティングしたいほどだ」
ロケット団の撃破後、取り残されているリーサルウェポン:タイプRの解析を行っているデンジは手放しでこのメカの事を褒めちぎっていた。正直な事を言ってロケット団の発言をどこまで本当だとするかは微妙な所があるのだが、あの三人の事だから多分本当の事なんだろうなぁ……とラビは思っている。
「内部データ的には各タイプに反応をして組成を変化させて反応し、エネルギーを熱エネルギーに変換して内部に蓄積、放出する事でエネルギー源としながらも防御や攻撃にも転用……こんな物は現代の先進科学研究所でも試験が行われている程度で実用化なんてまだまだされていないし目途も立っていない筈……しかも、それでも効力発動させるまでの硬度も問題になっている、一般的な鉄のような強度しかないのにこれはチタン合金並の硬さ……」
「それを噛み砕いたハガネールってやっぱやべぇな」
それを聞いて、何それのラミネート装甲とフェイズシフト装甲の合いの子の強化発展形みたいなの、と思ってしまった。どこぞのジャンク屋みたいな事やらかしたのかあいつら……いやあれよりずっとやばいような気もしなくもないが……。
「ンで如何しますこれ?」
「ラビさえよければシンオウ地方に持ち帰ってじっくりと解析と研究をしたい、買取費用や輸送費は勿論こちらで持つ」
「輸送費はともかく買取と言われてもなぁ……俺の所有物じゃないですし引き取って貰えるなら引き取って貰って結構ですよ。俺の庭においとくと多分、その内金属食する奴さんたちが喰いますし俺止めませんから」
「それは困るな、近日中に俺の船に運び込む算段を付けるからそれまでの管理を頼みたい」
「うぃ~っす。という訳でボスゴドラさん達、そういう事だから」
ボスゴドラも筆頭に金属食をするメンバーは食べていいのかものなのかを確認したいのか、近くで見ていたので注意を促しておく。ボスゴドラは分かった、と言うが、その他のメンバーはそんなぁ……と言いたげな顔をするので、今度ダイゴ経由で美味しい金属を輸入する事で手を打って貰った。
「なんだったら持って来てる金属後で持って来てあげるよ」
「因みに内訳は?」
「タングステンとロジウムとマグネシウムとリチウムかな」
「……アンタ、その内製造業界から怒られますよ?」
と言ってもこの世界はポケモン達がいるお陰もあって資源開発やら様々なあれこれが著しく発展しているし、元の地球よりもずっと大きいのだ。だから元の世界基準で思った所で意味が薄い。
「しかし二次会はどうする?一応中止にする?」
「この程度で中止にしてたらダメでしょ、フィールド整備であんなに時間使ってたくせに」
「デボンコーポレーションの整備部も絶句してたよ、フィールドの強度計算のし直しだって各地のフィールド管理から電話が鳴りやまないってさ」
まああんなのを見たらウチのフィールドもああなるんじゃ……という不安はあるだろうなぁ……流石にあそこまで極端な破損とかはないとは思うが、業を使えるトレーナーが連続で使い続けたら、ああなるのもあり得てしまう。
「所でラビ君、君はこれからどうするのかな?」
「どうもしません。此処で絵を描き続けながらだらだら生きていくだけです、世界チャンピオン?勝手に言ってればいい、俺はそれを名乗る気はない。そう呼びたいなら好きにすればいい、それが気に入らないなら奪いにくればいい、そんな気概もない奴は相手にする価値もない」
「フフッ言うねぇ」
自分のアンチが数多いのも知っているし、此処への嫌がらせをする奴が多いのも知っている。まあ全員もれなく監視カメラで撮影済みなので訴訟済みだが……自分が優しいと思っているのならば、勘違いも甚だしい。
「ラビさ~ん!!!俺、ダークライと戦ってみたいんですけどいいですかぁ!!?」
「タクトのダークライに負けたのを俺のダークライで晴らす気ですか?」
「違いますって!!なんていうか、ダークライと本気バトルしたいだけです!!」
「ダークライ、どうする?」
「……」
そっと影から出現したダークライは頷きながらバトルフィールドへと立った、そして静かに手招きをした。挑みたいならば来るがいいと言わんばかりの強者のそれにサトシは思わず、タクトのダークライだけではなく、時と空間の神に恐れる事もなく、守る為の戦いを挑んだあのダークライを思いだしてまった。
「行くぞピカチュウ、ダークライとバトルだ!!」
「ピカァッ!!」
「おっと、それならオレ様も参加させて貰うぜ、折角だダブルバトルとしゃれこもうぜ!!」
隣にグリーンが並び立つとピジョットを繰り出した。もうメガシンカする気満々で笑いそうになってしまった。そうしていると隣にはレッドがスッと並び立った。そしてリザードンを繰り出した。
「サラッと並びますね」
「あれ、ダメ?」
「いやまあいいですけど……ダークライと合わせられます?」
「慣れと勘でカバーする」
「出来そうだから怖いよ……まあ、兎も角―――バトルしようぜ!!!」
「「「応っ!!!」」」
矢張りというべきか、二次会はバトルでいっぱいだった。だがそれでいいとすら思える時間が流れていた。自分達はやっぱりトレーナーなのだから……。
続きますよ?