週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:朝散歩。

「んんっ~……」

 

身体を起こす、大きな声は出さないように気を付ける。と言っても朝早くなので声も出ない、隣ではまだ夢の世界にいる婚約者のサザレが眠りについている、握り込んで来る手を解きながらも額にキスを落とせば寝顔は穏やかになりつつも寝返りを打つ。それを見ながらも外へと出てまたひんやりと冷たい空気を肺いっぱいに吸い込む。

 

「ルルガ!!」

「分かってる、分かってるよヘルガー……ったくお前は本当にブレな痛い痛い痛い痛い痛い解った分かったから噛むのやめろ」

 

今日も今日とてヘルガーの散歩に出かける、と言ってもこの周辺は定点カメラのように配置されているマスコミ共の馬鹿垂れがいるのでダークライにお願いしてパルデア地方の何処かにランダムで転移する。全く以てダークライの影は本当に凄い能力だなと思いながらも影を抜けた先はマリナードタウン近くだった。

 

「朝市でも覗いてから帰るか」

「ルルルガァ!!」

「分かった分かった」

 

そんな事よりも散歩!!とせがんで来るヘルガー、お前本当にそればっかりだな……と思いながらも駆け出し始め、ヘルガーは当然のように併走しもっと速く走らない!?それとももっと速く行っても良いんだよ!?と期待に満ちた目をして来る。

 

「俺は高速移動できねぇって」

「ルルガァ!!!!????」

「出来るのはサトシさん位だぞお前」

「ルルルルルガァ……」

「―――やってやろうじゃねぇかこの野郎!!」

「ルルルガァァァ!!!」

 

この後、数キロを高速移動ダッシュする羽目になった。その後は15分は動けなくなった。

 

「ただいまぁ……はぁっヘルガーの奴、何時かひどい目に合わせてやるからな……」

 

漸く帰って来た時には空も明るくなり始めていた、2時間以上も散歩をやっていたのかと思うとほんとこれをよくもまあ毎日やってると思う。自由に走れるという意味だとウチの庭の方が良いだろうになんで散歩を強請るのか……。

 

「まあ朝市でいい食材が見れたから嬉しいけどさ……マース煮でもするかな」

 

一先ず朝食の準備でもするかと鍋を火にかけるのだが、まだ準備の量を間違えそうになった。

 

「静かになったもんだなぁ……」

 

PWCSも終了し、二次会も無事に終わった為に我が家に泊まっていた連中は帰っていった。賑やかだったのがデフォだったのを思うと本当に静かになった。泊まっているのはアンシャ位、元々アンシャはカルネがPWCS中にカロスに残す事を不安視したから連れてきたのだが、カロスのあれこれはまだ鎮静化に向かっていないので、自分さえよければ置いてくれないかと言われたので、無言のサムズアップで応えておいた。

 

「ワイルドゾーンも何とかなるようなもんなのかねぇ……」

 

話を聞けば聞く程に多少は強引とも思えるような手段を取らなければ何とかならないようにも思えてしょうがない。と言ってもカルネはカルネで解決に向かいたくても女優業が忙しく過ぎて対応出来ない……現在はプラターヌ博士の代理として所長をやってる研究者が何とかワイルドゾーンへの対策を行っているそうだが……圧倒的なデータ不足と望まれる要素が余りにも多すぎて遅遅として進んでいないとの事。

 

「レベたちの初旅はカロスも除外だな……ってなるとカントーとかホウエンがお勧めしといた方が良いな……個人的にも一番ホウエンが楽しかった気がするからなぁ……」

 

賑やかだった頃の名残か、ついつい独り言を口遊んでしまう。こんな事を言っていれば誰かが拾って話の規模が広がってそれぞれの主観や経験、思い出への旅が始まるのだ。これを口にすれば、自分の旅の感想やら自分の地方の魅力を語り出していた事だろう。

 

「……さてと、そんな事を考えながらも食事の準備は万端、慣れとは恐ろしいもんだ」

 

今日は食に煩い面子は朝食のメンバーに入っていないので高速で出来上がった。何時もこれだったら楽なんだけどなぁ……と思いたいが、昼食にはアシレーヌとジャローダ、ゴーゴートが揃ってしまって溜息が出そうになる。

 

「ほ~れ出来たぞ」

 

6時、ポケモン達の朝食が始まる。ムーランドがメンバーにいる為か、皆、ムーランドが良しというまでは食べない。ムーランドはラビが出来たと言っているだけで食べていいと言っていないのでOKを出さない。序列的にはムーランドはダイケンキの一つ下かほぼ同じ立場なのでこういう事になっている。

 

「バゥ」

「ブッィィィィ……」

 

涎が垂れて今すぐにでも飛びつきたそうにしているイーブイを制止するムーランド、隣ではフッまだまだと言いたげなピカチュウがいるが、涎が垂れて台無しである。ゲンガーは大人しく待っているが、不意を突いてピカチュウのを奪ってやると画策している。ボーマンダはまだ~?と言いたげにこっちを見ており、ライチュウは尻尾を弄って気を紛らわせている。

 

「よしっ」「バゥッ」

 

ほぼ同時に許可を出すと我先にと料理を頬張り始める面々、それを確認してからムーランドも静かに頭を下げてから食べ始める。

 

「さて、今日は残り物をどう使おうかなぁ……」

 

と適当な事を考えながらもTVを付けてみると、そこにはサトシがキタカミの里に向かう途中でギンガ団残党とプラズマ団残党に遭遇、それらが共同で使っていたアジトを仲間たちと壊滅させたというニュースがやっていた。その仲間がカスミ、タケシ、アイリス、デント、そしてキバナとコルニという凄い面子だった。

 

「何やってんだあの人ら……」

 

なんだかんだと思いながらも今日は今日もで世界は回っていく、さて今日は配信をやろう、何をしようか……そう言えばリクエスト貰ってたな……。

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。そして今回ご紹介するのは此方」

「マッタ」「ドガァァァ」

「ガラルマタドガスさんです」

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