週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイZA:VS カナリィ 1st

『ほいほいほいっと、これでいいのラビ氏』

「ああ、有難う。面倒掛けたな」

『それは別にいいんだけどさ、相手ってカナリィ氏なんでしょ?これでいい訳?』

「ああ問題ない」

『というか何、カナリィ氏ラビ氏の地雷でも踏みつけたの?』

「……ちょっちね」

『あっこれ踏んでますね』

 

実際は別に踏まれている訳ではない、若く見せようとしているのは寧ろこちらだしそういう風に見て頂けるのは有難い事ではある……寧ろ、相手はこっちの正体に気づいているのかもしれない。完璧に気付いている訳でもなさそうだが、それの準ずる何かかもしれないので、相応の相手をしてやろうと思っているだけだ……断じて、断じて同年代とか思われたのがちょっとショックだったとかではない……。

 

「ほい着いたぞい。此処はワシらラシーヌ工務店の資材置場兼バトルコートでの、よっこらっと」

 

案内されて到着したのはラシーヌ工務店が資材置場として使っている大きな倉庫、タラゴンが電気を付けてみると丁寧に纏められている資材やらスクラップやガラクタまで様々だが、スクラップ置き場にはココドラやコドラが屯して、それらを頬張っている姿が見える。

 

「ダメになった金属系の資材は野生のココドラ達の御飯にしとんじゃよ、そして脱皮の際には金属殻をワシらが使わせて貰っとる」

「良い案だ」

「じゃろ?」

 

これぞ現代の工務店の無料リサイクル法だぞドヤァ……と言いたげなドヤ顔をするタラゴン、その中にあるバトルコート。その周辺には何やら自宅にもあるバリアフィールド発生設備がセッティングされている。

 

「此処でバトルするのか」

「そ。此処は工務店の皆と僕、後DG4とバトルをするときに使うんだよ」

「電磁砲?……ファンクラブかなんかか?」

「おおっ良いリアクションじゃ、カナリィファンクラブの名称は電磁砲から取ってDG4なんじゃ」

「あ~成程」

 

そしてこのバトルコートにある設備はココドラやコドラの甲殻から作ったタラゴンお手製の物。最高級品にも負けるつもりはない程のハイエンド仕様にしているとの事。

 

「君とのバトルなら此処を使うのが筋かなぁって思ってね、聞いてなかったけど名前は?」

「レイブン、名乗らせて頂こう、イッシュ地方のレイブン」

「レイブン……覚えておくよ、久々に本気でバトルで叩き潰そうと思っちゃった君をね」

「やってみればいいさ」

「生意気だね、んじゃ―――D・G・4!!!」

 

そうして始まったバトル、同時に周辺をバリアフィールドが包み込んでいく中でカナリィはマスクを下げながらも睫毛を弄りながら笑顔を見せる。伊達に人気がある訳ではない、自分の顔の良さを理解している素振りだ。そうして繰り出されたのは―――

 

「いくよエレザード!!」「エエエレエッ!!!」

「行くぜ―――デンチュラ、仕事の時間だ!!」「チュウウラァン」

 

エレザード、そしてラビが繰り出すのはデンチュラ。同じ電気タイプの対決だが、カナリィはそれを見て少しだけムッとした顔をした。

 

「さっき、ポケモンを交代したと思ったから地面タイプ辺りを連れて来ると思ったら……まさかの電気タイプ?これでも僕、電気タイプに関してはシトロンにも負けない位のつもりなんだけどねぇ……舐めてる?」

「デンチュラは俺の主力だ、そっちの実力を高く評価している、と解釈してほしいもんだ」

「……好きにすればいい、そのまま負けても文句言うなよな!!エレザード、ダッシュ!!!」

「エエエレエエエア!!!」

 

駆け出すエレザード、そのスピードはかなりの物で一瞬で距離を詰めてデンチュラの周囲を駆け回る。悪くないスピードではあるが……

 

「ねばねばネットを打ち上げろ」

「チュラ」

 

真上へと打ち上げられたねばねばネットは空中で炸裂して巨大なクモの巣のように広がってフィールドへと落ちる。エレザードはそれに当たらなかったが、次の一歩を踏み出そうとした時、足の踏み場は明らかに少ない異様な幾何学模様を描き出したクモの巣が広がっていた。

 

「だったら、岩石封じ!!」

「エレエエエザアアアッ!!!」

 

四股を踏んで地面を抉り出し、そこから岩石を降らせに掛かるエレザード。が、デンチュラは慌てる事も無く、地面のねばねばネットに糸を吐いた。そしてそこから真上へと糸が反射されるように向かうとそこからクモの巣状に展開されてバリアフィールドに引っ付き、岩石封じを貼り付けにする天井となってしまった。

 

「クモを相手にするって事はこういう事だぜ、お嬢さん。エレキネット!!」

「チュウウッ……ラァァ!!!」

「は、はやっ!!?」

 

発射されたエレキネットは異様なスピードで突き進んでいくとそのままエレザードへと激突してその身体を電気を内包した糸で拘束してしまう。だがカナリィはこの位は大丈夫だと甘く見ていた、電気タイプのそれならば大したダメージなどではないし自分のエレザードはパワーも自慢、ならば問題なく―――

 

「カナリィ、エレザードを見てみぃ!!」

「エッエレザード如何した!?」

「エ、エレェェェェッ……!!?」

「ぜ、全然切れない!!?」

 

尻尾を上手く使い、ドラゴンテールも併用して剝がそうとしているのに全くエレキネットを引きはがす事が出来ていないのだ。

 

「電気タイプが扱うからこそ、電気で強いネットが生まれる。ウチのデンチュラを舐めるなよ?いつも馬鹿共の尻拭いさせられてる訳じゃないんだ、デンチュラ、シグナルビィイムッ!!!」

「チュゥゥゥゥ……ラァァッ!!!」

 

エレザードの動きを封じている間にデンチュラは赤と青の二種類のビームを束ねたシグナルビームを照射、エレザードはエレキネットに囚われたままそのビームに飲まれる。が、

 

「エエレエエエザアアアアッ!!!!」

「エ、エレザード凄いじゃん!!?」

 

シグナルビームでエレキネットを焼き払いながらも尻尾を地面に突き立て、シグナルビームで身体を持って行かせながらも、反動を溜めて、その反動で跳躍してねばねばネットの上を飛び越えながらもデンチュラへと肉薄する。

 

「いっけえええっドラゴンテール!!!」

「エエエルッレエエエエ!!!」

「跳びはねる!!」

「チュラッ!!」

 

渾身の一閃を飛び跳ねて回避、そして天井と化しているクモの巣に逆さになりながら立った。エレザードは再び第二撃を……と思ったが、此処で着地してしまったが為にねばねばネットに脚を取られてしまった。

 

「虫のさざめき!!」

「チュラアアアアアアラララララララ!!!!」

 

デンチュラのさざめきは頭に響くような凄まじい物、それを受けてエレザードは痙攣を起こしたかのように震え出し、そのまま引っ繰り返るようにして倒れ込んでしまった。

 

「エ、エレザード……!!?」

「エ~レェェェ~……」

「エ、エレザード戦闘不能じゃ!!デンチュラの勝ち!!」

「さて―――続けようかお嬢さん?」

「上等じゃん……!!!ライボルトォ!!!」「ラァイボゥッ!!!」

 

 

To Be Continued……!!




糸の扱いについてはスパイダーマン2をプレイして勉強しました。
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