週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイZA:。

「「あががががががっ……!!!?」」

「いやあのさ、何二人して最初の草むらでレベル78のバケモンが現れたみたいな面してんのよ」

「「無茶言うな無茶!!?」」

「おおっまたハモった」

 

愕然としている祖父と孫の構図にレイブン改め、ラビは少しだけ笑いを堪えるようにしながらも二人が再起動するのを待っていた。だが二人からすればまさか過ぎる展開に言葉が出ない。

 

「いや、だって……あのPWCSでサトシさんやレッドさんを下した、あのラビ、さんなんでしょ!!?嘘これマジでどっきりかなんかじゃない訳!!?そうじゃなかったらなんか都合良過ぎない!!?いや確かに服装とかは地味な感じだけどカッコよさもちゃんと持ってたけど……サングラス的なメガネも生かしてんなぁとは思ったけどさ……!!?」

 

サザレがチョイスしたのはモード系ファッション、ゆったりとしたシルエットのレザーカバーオールとダークグレーのスラックスを合わせて洗練されながらも何処か街の一風景に溶け込むような色合いを演出しつつ、瞳が隠れ過ぎない濃さのサングラスを合わせた物。実際かなりラビには合っているし、見方によっては少し背伸びをしている青年という感じもする。

 

「ワシ、てっきりもっとこう……殺し屋みたいな雰囲気をイメージしとった」

「どんなイメージだ爺テメェこら」

「僕はこう……なんか常に敬語だけど相手には一切の容赦なく詰め寄る感じのが印象的だった」

「否定出来ないのがつらい」

 

溜息交じりにサングラスのレンズの汚れを拭きながらも胸ポケットへと収めてから笑う。本当にいい反応をする、リアクションが豊かだった頃のナモ公を思い出す。

 

「まあ俺が此処にいるのはさっきも言ったがお忍びって奴だ、このミアレのワイルドゾーンに関する調査と同行してる子の保護者って所だ。ZAロワイヤル云々は巻き込まれに近くてな、あっ黙っててくれると助かる」

「そ、そそそそそそりゃ黙るよ!!?舐めないでよねこれでも僕達は最低限のネットリテラシーはあるんだから!!?」

「そ、そそそそうじゃ!!有名人が目の前にいるからってむやみにサインを強請ったり騒いだり、写真を撮ったりなんぞせんぞ!!?」

「あっ黙っててくれるならその位は幾らでも」

「「ぜひお願いします!!!」」

 

何で素早い掌返しだ……いやこの場合は身を翻したというべきなのだろうか……一先ず写真撮影とサイン……と言ってもサインなんて仕事の修了確認のためのサインや絵に描くサイン位しか書かないので色紙への書き方が分からなかったのでそれを流用したのだが、一先ず喜んで貰えたりはしたのであった。

 

「あ、あのあのあのっ配信に出る事とかできますか僕!?」

「配信、配信か……う~ん……」

「カ、カナリィは今飛ぶ鳥を落とす勢いがあるぞい!!アンタと並んでも遜色ないぞい!!」

 

孫が出たいと熱望する配信に是非出してほしいとタラゴンからも必死にラブコールが来るのだが……ラビとしても配信をやる事自体はそれほど問題はないと思っている。が問題なのは……

 

「俺がカロスに、ミアレにいるって事が分かっちまう事が問題なんだよなぁ……」

「「あっ」」

 

配信自体はやってもいいのだが……その場合は場所がばれないようにやらなければならない、しかも基本的にラビは家の庭で配信を行う、別の場所で行う場合もあるにはあったが……だとしても、今の立場でそれをやるには難易度が高い。自分が迷惑が掛かるのも嫌と言えば嫌だが我慢は出来る、が、アンシャに迷惑が掛かるのでNG……そしてゲストとして出てくれるカナリィにも要らん迷惑が掛かる可能性が高いのである。

 

「俺だけが迷惑を被るなら我慢できるが、ゲストに迷惑が掛かるのはな……」

「う、ぅぅぅぅっ……」

 

カナリィもその言葉で様々な柵があるのを理解したのか、想いと現実のはざまで揺れる。だがこれ以上は……でも、出たい……と葛藤する。ラビとしても何とかしてあげたくはあるのだが……と、思っていた所にタラゴンがガッテン!!と言いたくなるように拳を叩いた。

 

「閃いたぞい!!カナリィ、ホロじゃ!!ホロでラビさんと共演するというのは如何じゃ!!?」

「ホ、ホロで?」

「そう!!ほら、普段ワシがファンクラブのあれこれにカナリィの姿を最新のホロで出てるじゃろ、それを応用するじゃ!!」

「サラッと何やってんだよ、これが噂のバ美肉って奴か」

 

タラゴンの提案というのはホロを活用する事で、ラビはパルデアにいるようにしながらも共演しようという事である。逆にラビにはパルデアで居ながらも何故庭ではないのか、という事への言い訳などを考えて貰う必要性こそ出て来るが……これならばミアレには居ないと誤認させる事も可能。

 

「……っていう事なんだけど、ナモ公どう思うよ?」

『技術的にはまあ可能ではあるよ、室内撮影向けの部屋を作ったからそこのテストも兼ねてって事にすれば言い訳自体は立つと思うよ?そっちとこっちでラビ氏のポリゴン2とロトム達が連携さえすれば処理速度的に問題はないだろうし……』

 

という事をナンジャモに相談してみると、問題はないだろうというOKサインを貰った。尚、カナリィはナンジャモという超有名配信者が平然と電話に出た事に驚き、タラゴンと共に固まってしまっている。

 

「じ、爺ちゃん僕、夢見てる……?」

「あ、安心せいワシも同じ夢を見とる」

「「なあんだ夢かぁ~……いてててててっ!!!?夢じゃない!!?」」

 

「何やってんだあの二人」

『仲のいいお爺ちゃんと孫の光景だね~』

「あっそうだ、なんかリクエストある?」

「えっリクエストまで聞いてくれんの!!?」

「カ、カナリィ何にする!?ドリュウズか!!?ドリュウズだなドリュウズにしよう!!」

「いやなんでだよ!!?そこは僕のポケモンでしょせめて!!?つうかドリュウズはもうやってるでしょ確か!!?」

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日は外が悪天候だった場合に室内で配信出来るようにちょっと設備を整えたので、そこでやってみます。そして今回はゲスト付きです、初登場の方です、ではどうぞ」

『D・G・4!!カナリィが、パルデア地方へ来たああ!!つってもホロなんだけどね~!!今日は何と、あの世界チャンピオン、ラビさんの配信のゲストとして来ちゃったぞ!!いやぁ~……興奮しすぎて心拍ヤバい……エナドリ飲んだのが裏目に出てる……』

「大丈夫なんですかそれ……本日はこのメンバーでいきます、そして今回ご紹介するのは此方」

「ギョギョギョギョッ!!!」

「マッギョです」




という訳で、ホロ活用で配信です。
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