週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイZA:正義の人。

プラズマ団は嘗てイッシュ地方で活動していた組織、ロケット団やギンガ団と言った悪の組織と比べると宗教的な組織という側面が極めて強い。その目的がポケモンを人間の支配から解放する事、であった。思想自体はラビとしても理解出来るものだった、事実としてポケモンを道具、金の生る木として扱う者は後を絶たなかった。故に、英雄となる存在を祀り上げ、脅迫ではなく自主的にポケモンを手放させようとしていたのだが……実際はトレーナーよりポケモンを巻き上げ、自分達以外がポケモンを持てなくなる環境を作り出すことにあった。プラズマ団はパソコンの預かりシステムなどに侵入し、そこにいるポケモン達を無理矢理開放する事すら可能にする一歩手前まで行っていたりもしていた。現在はさらに強固なプロテクトとセキュリティが確保されて困難になったが……実行されていたら恐ろしい事だった。

 

「……つってもなぁ……」

 

そんなプラズマ団は現在は中核であったNは出奔し、事実上のボスであったゲーチスも行方不明となって組織が瓦解。現在はポケモンの保護活動とポケモンへの接し方や親としてトレーナーは確りとした責任を持つべきだと主張する団体へと変わっている。

 

「流石にNに聞く訳に行かないもんなぁ……」

 

Nとしても昔の事を掘り返されるのは嫌だろうし、流石にプラズマ団のメンバーの一人一人の顔を覚えているなんて事は難しいだろう。それに今でさえ要注意団体としてマークされているプラズマ団だが、その思想を真面目に信じた善人だっていた。そっち方面の可能性を捨ててはいけない。

 

「なんにしても……じっくりと探るか……」

 

そう思いながらもバトルコートでバトルを行っているアンの様子を見守る、あちらの二人も気になりはするが、此方の役目も確りとしないと駄目だからな……と思っていると背後からヌッと大きな影が自分を包んだ。

 

「どうもこんにちわ!!あちらのお嬢さんは貴方の妹さんですかね?とてもいいバトルを致しますね!!」

「そりゃどうも、自慢の妹でもう直ぐ昇格でね」

「何とっそれは素晴らしい!!」

 

とニコやか且つ大きくはっきりとした口調でアンを褒める、それ自体がいいのだが……凄い圧を感じるのは単純な体格のせいだろうか……これでも自分は175はある、それを軽々と超える……頭一つ所か二つは超えていないか……?

 

「おっと失礼いたしました!!自分はシローと申します、ジャスティスの会のシロー!!どうぞお見知りおきを!!」

「ご丁寧にどうも、レイブンだ。唯のレイブンだ、そっちみたいに立場がないワタリガラスだ」

「おおっそれは自由という訳ですね、素晴らしい!!」

 

一体何が素晴らしいのか分からないが、兎も角差し出された握手には応じておく。ガッチリと掴んで来て力が強い事以外は普通だ……まあそれをやっている奴が普通ではない。兎に角体格がいい、身長は2m10㎝ぐらいだろうか……そこに鎧のような筋肉がある上に顔は端麗な顔立ちをしていていかにも女にもてそう、というか周囲からキャーキャーと黄色い声が聞こえて来る。

 

「ンでそのジャスティスの会のシローさんが俺に何の用だ?」

「実は―――バトルをお願い致したい!!」

 

と大声でバトルの申し込みをして来るシロー、先程までの好青年と言いたげな笑顔から一転、戦いに身を投じる一人の戦士の物へと変貌。

 

「……チケット確保の為かい?」

「いえ、違います。単純に貴方とバトルをしてみたい、それだけのことです。他にも理由がない訳でもありませんがこれ以上語るとムクに怒られそうなのでやめておきます」

「ムク?」

「私の妹です、如何にも私は口が上手くなく余計な事まで言うらしいので、単純簡潔!!を心掛けております!!」

 

よく分からないが妹のムクから余計な事は言わない方が良いと言われているらしい、この場合は理由をちゃんと話してほしくもあるのだが……話せない理由があるのだろうか……

 

「そんなに、俺と戦いたいと?」

「是非、貴方の力を、見せて頂きたい」

 

シローの瞳には一切の嘘が無いように思える、これを装えるとしたら希代の詐欺師だ。いや、もしかしたら自分がラビだという事に気づいて気を遣ってくれているのかもしれない……案外気付いたのは件の妹さんかもしれない。

 

「分かった、手持ちを変えても?」

「当然の権利ですね、勿論どうぞ!!」

 

なんというか、いまいち分からない男だ……だが偶にああいう手合いはいるのだ。そして決まって侮れない部分があるから困るのだ……今回の場合はどういうのに分類されるのか……

 

「ナモ公、交換頼むわ」

『ハイホイハ~イ、なんかミアレだと随分と噂たってるけど大丈夫?ボク的にもなんで?とは思う感じの立ち方だけどさ』

「まあその時は何とかするさ」

『あっそうだ、アランさんがこっちに連絡来たよ。用事終わったからこれから飛行機に乗るって、だからもう少ししたらそっち着くってさ』

「分かったけど、何でそっちなんだ?」

『単純にこっちから掛ける用事があったからその時に聞いたの』

 

 

「あっお兄様何処行ってたのです?折角ちーちゃんが活躍したのに」

「チコチコ!!」

「悪い悪い、それとバトルコートは使わせて貰うぞ」

「えっお兄様戦うのです?」

 

そう言いながらもアンの頭を撫でてからバトルコートに入る、正面に位置取ったシローは高揚感を抑え切れないと言わんばかりの表情をしている。

 

「強い相手と戦うからこそ得られる経験があります、そうバトル上達の極意とは強い相手と戦い続ける事にある!!」

「正論だな」

「故に―――力こそパワー!!力こそジャスティス!!困難を打ち破る力となるのです!!行きます、ヘラクロス!!」

「行くぞ―――エンブオー、仕事だ!!!」

 

To Be Continued……!!

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