週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

776 / 776
エンジョイZA:MZ団とのバトル開始前

「という訳で、お前達の実力を測る事になったからよろ」

「「「「一体何がヨロ!!?」」」」

 

バトルゾーンでサビ組に絡まれた翌日、レイブンはMZ団のガイ、タウニー、キョウヤとセイカがいるタイミングでそんな言葉を口にした。突然すぎる実力把握要請に思わず驚いてしまった。

 

「まあ単純な興味心って奴だ、クエーサー社のマスカットと仲良くなって偶然MZ団の話題になってな、まさかホテルZにそういう組織があるってのは全然知らんかった」

「マスカットさん、なんで話しちゃったんだ……」

「そ、それで?」

「まあぶっちゃけちゃうとさ、俺ってば団って付いてる奴らに対して偏見染みた警戒心がある訳なのよ、それを晴らす為にも楽しくバトルしましょうって話な訳」

 

そこまで話すとガイとタウニーはあぁ~……と理解したように頷き、キョウヤとセイカは何とも言えないようなぎこちない笑いを浮かべている。各地方で名を轟かせた悪の組織は何たら団というのが大体なので、その関係で民間団体でもそういうのを避けて、意味合い的には同じでもチーム何々、というのにするのが多い。

 

「別に俺だけ宿泊してるなら全然許容するんだけどさ、アンがいると面倒なんだよ。ウチの人はアンの事クッソ可愛がってる、寝顔とか送ってやると鼻血出すレベル」

「ええ……それはそれで危ないのでは……」

「それな。まあという訳でバトルしてくれ、と言ってもそっちに利がないか……そうだな」

 

それを聞いてキョウヤとセイカは先日、探偵事務所のハンサムハウスに来ている一部依頼を自分達が委託される形でこなしているのを思い出した。これもその一部だと思えば―――と思っていると机の上にドカリと複数のケースが置かれた。

 

「これが報酬で如何だ?」

「えっと、あのこれって……」

「技マシンだが?」

「いやでも、いくつあるんですこれ……」

「全部で20種類だが、あれ足らん?」

「「「「いやいやいやいやいやいや!!?」」」」

 

パルデア地方では技マシンはポケモンが落とす身体の一部を利用し製造され、一度限りだったりもするがそれは再製造が極めて容易且つ使ってしまえば、技を封じ込めるディスク自体もゴミにもならず再利用出来る。他地方では一度使えばそれまでの方式ではなく、秘伝マシンのように永続性が持たせられているが……その分高くなっている。

 

「こ、これだけで一体幾らになるんだ……?」

「わ、技マシンって中の技次第で目玉が飛び出る位に高い事あるよね……」

「レイブンさんってもしかして……」「とんでもなく凄い人なんじゃ……」

「他地方のゲームコーナーで荒稼ぎした時の残りだから気にするな、全部使い捨て式の旧式だし」

「「「「ああそれなら……いやそれでもこの数なら10万超えない!!?」」」」

 

そんな事もありながらも、技マシンを餌にしながらも全員をバトルコートへと引っ張り出した。アンは置いていくつもりだったが、また拗ねられると困るので今回はちゃんと連れていく事にした。

 

「さて、それじゃあどういう形式で……」

「単純にいこう、お前ら纏めてかかってこい」

「「えっ?」」

 

バトルコートに到着してバトルの形式を決めようとしている時にレイブンはさっさと一人でトレーナーズサークルへと入るとボールを構えながらもそう言って見せた。

 

「方式は任せる、一人ずつだが手持ちを全て複合してもいいし、全員が纏めて掛かってきてもいいって事だ」

「でもそれってレイブンさんが凄い不利って事になりますけど……」

「俺が不利?ハハッ寧ろ対等だろ、生憎、まだXランクにもなってないお前らとじゃこういうのも必要だろう?」

 

そう言われてキョウヤとセイカは少しだけムッとした、確かに相手は上位ランカーだけどそれでもこの人数さを気にしない所か、それで対等だと言ってのける。自分達はこの街で漸くトレーナーになれた、それでも、強くなれている自覚はある。

 

「分かりました、んじゃ一斉でやりましょう」

「負けない……」

「う~んある意味ZAロワイヤル的な感じだな……」

「まあいいんじゃない?ZAロワイヤルでもなんか最近徒党を組んでる相手も増えてるって話だしその練習だと思えば」

「んじゃ始めよう、多人数でのバトルの感覚を確りと身体に刻めよ」

 

ガイ、タウニー、キョウヤ、セイカの4人対レイブンの変則バトル、その幕が切って落とされようとしている。

 

「よし、ラクライ行くぜ!!」「ラゥゥゥッ!!!」

「ミミロル、お願い!!」「ミミロ~!!」

「行くぞワニノコ!!!」「ワニワニャ~!!」

「ポカブ、お願い!!!」「ブゥッ~ポカッ!!!」

 

ラクライにミミロル、ワニノコにポカブ……まずはこの4体が相手か、さて此方も行こう。

 

「仕事だ、マフォクシー!!」

「……クスィ~……」

 

飛び出して来たのは何処か落ち着いているというよりも暗い雰囲気を持っているマフォクシー、そしてボールから出てきた直後に木の枝を銜えると指をスナップ、指先に炎を灯すとそのまま木の枝に火を移し、まるでタバコのように吸い始めた。

 

「うおっマフォクシーか!?」

「うっわぁこっちを叩き潰す気満々って感じ~というか煙草吸ってるマフォクシーって初めて見たよ……」

「いやこれはフォッコが好む元気の小枝を加工したもんで煙草じゃねぇよ、見た目はそれっぽいけどな、さて何処からでもどうぞ」

「フォッ……クスィ~」

 

煙を吐き出しながらも不敵に笑いながら手首を曲げて掛かって来いと挑発して来るマフォクシーにラクライ達もその気になっている。もう抑える事は出来ない、バトル、開始の合図だ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ニューサトシのアニポケ冒険記(作者:おこむね)(原作:ポケットモンスター)

もしサトシ君に前世の記憶が蘇って、アニポケやゲームの知識を持ったニューサトシになったらこうなっちゃったというお話。▼世界観はアニポケですが、ゲーム、ポケスペ、独自解釈、オリジナル要素を含みます。▼アマゾンプライムビデオでアニポケ見たら書きたくなったのですが、作者は小説を初めて書くので文章がおかしい所があるかもしれません。▼作者はポケモンにわかです。▼【挿絵表…


総合評価:30963/評価:8.97/連載:349話/更新日時:2026年06月25日(木) 20:00 小説情報

【完結】すごいよ!! マサルくん(作者:わへい)(原作:ポケットモンスター)

 剣盾をプレイしたことがない大学生がマサルに転生してユウリやホップと一緒にガラル地方で色々がんばるお話。▼※マサルさんがガラルに「セクシーコマンドー」を広めていくお話ではありません。▼【注意事項】▼・バトルはノリと勢い、演出重視です。▼・ゲームのシステムを考慮しない場面があるかもしれません。▼・進化条件などがゲームと異なるかもしれません。▼・本来出現しない場…


総合評価:34583/評価:9.28/完結:98話/更新日時:2026年08月04日(火) 19:03 小説情報

アニポケ転生者物語(作者:投稿者)(原作:ポケットモンスター)

物心ついた時、主人公はこの世界がアニメ『ポケットモンスター』の世界だと気づいた。▼リーグ制覇や最強を目指すつもりはない。ただ、この世界の空気を吸い、ポケモンたちと触れ合う「エンジョイ勢」として生きていきたい。▼そう思っていたはずが、旅立ちの日に母から託されたのは、シルフカンパニー製の試作デバイスと、データ収集用のポケモン「ポリゴン」。▼オーキド博士から貰った…


総合評価:1844/評価:7.38/連載:350話/更新日時:2026年07月07日(火) 23:47 小説情報

俺、サトシになってました(笑)(作者:黒ソニア)(原作:ポケットモンスター)

気がついたらアニポケの主人公:マサラタウンのサトシに転生した平凡な一般人。▼転生憑依したものの、アニポケと全く異なる展開に戸惑ったり、様々なトラブルに遭遇したり……甘酸っぱい青春を送ったりする。▼そんな彼が頑張って『ポケモンマスター』を目指す物語だ。▼作者はポケモンにわか初心レベルなので、ご了承下さい。


総合評価:11058/評価:8.53/連載:101話/更新日時:2026年08月07日(金) 06:00 小説情報

幼馴染にフラれたので旅に出ることにした(作者:イグアナ)(原作:ポケットモンスター)

ポケモンバトルが強い人が好きという幼馴染(オリキャラ)に振り向いてもらうために何年も死ぬほど特訓したけど、その幼馴染が強すぎてポケモンバトルに一度も勝てずに振られてしまったので、すっぱりと諦めた後に旅に出ることにしたお話。▼なお振り向いてもらうために特訓しすぎてとんでもなく強くなっているが、本人にその自覚はない模様。▼※追記1▼何故かこの作品の三次創作を書い…


総合評価:45220/評価:8.82/連載:130話/更新日時:2026年08月05日(水) 01:56 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>