週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイZA:ランクアップ戦再び。

「カゲちゃんも大分育ってきたのです」

「カゲッ!!」

 

新しく迎え入れたヒトカゲ、プラターヌ博士の元に居たヒトカゲはそれなりの素質を持っていたが、それ以上にワザに驚かされた。ポケモン図鑑で調べてみた結果、ドラゴンテールにドラゴンダイブ、腹太鼓にカウンターというワザを既に有していた。

 

「こりゃ将来有望だな」

「なのです」

 

オシャマリなどのレベル差を埋める事を目的に数日はヒトカゲのレベル上げを行っていた。その結果もあってかヒトカゲは順調に育っており、身体つきも立派になりつつある。このままいけば近い内にリザードの進化も見えて来るだろう、という頃に漸くアランが帰って来た。

 

「……ただいま」

「よぅ色男、お嬢様が帰してくれなかったかい?」

「冗談抜きでそれだから困ったよ……」

「な、何があったのです……?」

 

帰ってきたアランは分かり易く疲れており、疲労困憊と言いたげな様子だった。ハルジオに連れられてユカリの元へと言った時には様々な話をしたり、ポケモンの戦術考察をPWCS本選トーナメント全ての試合でやる事になった上にバトルになったりと本当に大変だった。

 

「あのお嬢様、とんでもないじゃじゃ馬だ……いや、ある意味で妖精その物が人になったというべきか……悪意なんかは全てない、純粋なる自分の意思だ……悪い、俺は寝かせて貰う……」

 

フラフラと立ち上がりながらもエレベーターで上がっていくアラン、あれは相当にお疲れだな……あのアランがあそこまで疲労するなんて何があったのだろうか……この分だとバトルも相当な数をさせられた恐れがあるな……ハルジオ、本当に大丈夫なのだろうか……。

 

「アランさん大丈夫なんでしょうか……?」

「さあ……こればっかりは何とも言えない気もするが……」

 

後で差し入れでも持って来てやろうかな……と思っていると再びスマホロトムが着信を知らせてくれた、相手はマスカットだ。緊急コールじゃない所を見ると暴走メガシンカ関連ではなさそうだが……

 

「レイブンだ」

『マスカットです、レイブン様ただいまお時間宜しいでしょうか?』

「まあ暇と言えば暇だからな、また暴走メガシンカでも出たのか?」

『いえ、それとは別件、とは申しませんが関連性はある事に御座います。単刀直入に申します、ガイ様、タウニー様、キョウヤ様、セイカ様に特例ランクアップ処置を適応しても良いという判断を致しております』

「……随分早いな」

 

あの4人が特例ランクアップの処置をするという事は一定水準の実力を身に着けたという事になるのだが……以前バトルしてからそれほど時間が経っていないような気もするのだが……

 

「それで俺に何の用だ?」

『レイブン様とアン様にこの御四方のランクアップの試験官をお願いしたく願います』

「えっアンもなのです?」

 

まさかのアンも試験官を行うというまさか過ぎる言葉にレイブンと顔を見合わせてしまう。

 

『アン様は既に上位ランカーとして申し分ない実力を有しております、率直に申し上げれば私よりもずっとトレーナーとしての腕前は上に御座います。そんなトレーナー様だからこそお願いしたいと思っております。極めて勝手なお願いではありますがお願い出来ませんでしょうか』

「……如何したい、お前さんは」

「やってみたいのです!!お母様が言ってました、何事も初めての事から逃げてはいけないって」

「……分かった、んじゃ引き受けてやるよ、クエーサー社のバトルコートでいいのか?」

『はい、それではお待ちしております』

 

特例ランクアップの試験官を担う事になってしまったが、これはこれでMZ団の成長を見る為には悪くないかもしれないな……と思いながらも早速クエーサー社へと出発する。既にそこにはMZ団の面々とマスカットが待機していた。

 

「待たせたな」

「えっなんでレイブンさん!?」

「アンも居るのです~」

「今回、ランクアップの裁定は此方のお二人にお願いする事になりました」

「「「「ええっ!!!?」」」」

 

思わず驚きで固まってしまう一同、それも当然。以前4対1という圧倒的に有利な状況だったのにも拘らず一蹴されてしまったのだから。だが、逆にガイとタウニーがリベンジのチャンスじゃないか……!!とやる気を漲らせるが、キョウヤとセイカは固まってしまった。本当に勝てるのか……?という思いが過っているのだろうがこれはあくまでかつ必要はない、ランクアップに相応しい実力を示せばランクアップは認められるのだから。

 

「さて、まずは―――アンがやるのです~!!」

「えっアンちゃんと!?というかアンちゃんも試験官なんですか!!?」

「ええ、先程お話したランクアップしたという方がアン様なのです。舐めていると痛い目を見ますよ?上位ランカーとしても中々の強さです」

「そっちは二人の変則ダブルバトルでいいぞ、サクサク行こう。アンもそれでいいか?」

「いいのです~」

 

とあっさりと認めてしまったが、変則ダブルバトルならば一人側の方が明らかに不利なのに……これはバカにされているのか、それとも……と思うが、ガイとタウニーが前に出てきた。

 

「前みたいに行くと思ったら大間違いだぜ」

「相手がアンちゃんでも手加減しないからね!!」

「手加減、ねぇ……」

 

そんな事を言っていられるのも今の内だぞ……さあ、アンとガイ&タウニーのバトルが始まろうとしている。

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