「チャオブーグロウパンチ!!!アリゲイツを打ち出して!!!」
「アリゲイツ、勢いのまま突撃ぃィ!!!!」
「チャオブオオオンッ!!!!」「ゲエイイイイイイッ!!!」
チャオブーによって打ち出されるアリゲイツというシュールな光景だが、アリゲイツのスピードを補いながらも同時に攻撃を上昇させているという意味では極めて優れている戦術だ、狙いは―――リザードンだ。飛び続けていた間ずっと電撃を浴びていた影響で息が荒く、スタミナが切れ始めている。それを庇うようにガチゴラスが前に出る。
「ゴアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
「ゲエエエエエイツァァァァ!!!」
ガチゴラスの威嚇も何のそのなアリゲイツ。
―――これ以上来るなら、覚悟しろ、容赦しねぇぞ!!
―――望む所だああああ!!
といった所だろうか、ガチゴラスは雷の牙を独自発動、そのまま巨大な顎でアリゲイツを噛み砕こうとするが、対抗するようにアリゲイツを氷の牙を発動させた。アリゲイツは打ち出された影響か、やや回転しながら横向きになりながら噛み砕こうとし、ガチゴラスはそのまま嚙み砕こうとする。縦と横の牙が激突する、互いが互いの牙を砕かんとする為か、周囲に冷気と電撃が溢れて地面を凍て付かせたり、電気によって焼くのだが―――流石にパワーの差がはっきりとしているのか、氷の牙に罅が走り噛み砕かれようという所で、アリゲイツはそれを解除した。勢いよくしまった牙はアリゲイツを捉える事もなく閉じられるのだが―――
「チャオチャオチャオチャオ、チャオンブウウウウッ!!!」
「ゲイッツウウウウ!!!」
後方から駆け込んで来たチャオブー、ニトロチャージで加速して向かってきていた。アリゲイツが派手に動いで意識を誘導し、チャオブーはアリゲイツと同じコースで走ってきて姿がバレないようにしていたのだろう。アリゲイツの背中に乗ると、アリゲイツは自らを踏み台代わりにしてチャオブーを跳ね上げた。
「ドレインパアアンチッ!!!」
「ブウウウウウッ!!!―――チャブッ!!?」
技の後の隙を狙ったドレインパンチ、これはガチゴラスに当てられる!!という確信があったのだが、それが遮られた。ガチゴラスの頭の前に差し向けられたのはリザードンの翼、既に動く事が難しいリザードンが自身を有効活用する為に盾として受けた。
「まだ動けるのかあのリザードン!!?」
「グゥゥゥッオオオオッオオオオンッ!!!」
パンチを受けた翼を大きく振るってチャオブーを吹き飛ばすが、アリゲイツが必死に追いかけてクッションとなってチャオブーを無事に着地させる。大丈夫か!?と言われるが、サムズアップで応える辺り、あのアリゲイツは中々なナイスガイである。
「―――……ぐうううおおっ……グウウウオオオオオオンッ!!!!」
膝を付いたリザードン、いい加減に辛い頃合かと思った瞬間だった。リザードンの尻尾の炎が今まで以上に巨大なものとなって激しく燃え盛り始めた。うめき声が一転して猛々しい雄叫びへと変化して天へと誇り高い龍の叫びが木霊した。
「リ、リザードンの尻尾の炎が……!!?」
「猛火なのです、リザードンの体力がもう限界近いのです、そしてそれがリザードンの本当の力を引き出す……」
「リイイイザァァッ……」
激しく燃え上がりながらもその炎の色は徐々に青から白へと変貌していく、温度が上がっていく。その熱量には炎に強い筈のガチゴラスが後退ってしまう程だった。リザードンは構わずに離れろと指示を飛ばし、ガチゴラスは距離を取る。そしてレイブンを見る。
「果たせよ、フレアドライブ!!!」
「グゥゥウオオオオオオッ―――バアアキュオオオオオオオオオンッ!!!!」
拳を打ち合わせると白い炎が拳に灯り、それと尻尾の炎が一気に激しく燃え上がると一気に全身を包み込んでいく。そしてリザードンは徐々にスピードを上げながらも一気に突撃してきた。なんて熱さと迫力だ、これはもう喰らった終わりだ……だが、何もせずに終わるなんて御免蒙る!!とチャオブーとアリゲイツもそのつもりらしい、一矢報いてやる。
「何とか少しでも威力を殺してみる、後は任せる!!打ち出してくれ!!」
「分かった!!チャオブーまたグロウパンチ!!」
「チャゥ!!チャウウウブッ」
「アァアアリゲ」
チャオブーとアリゲイツが腕をぶつけ合った、互いに最後まで全力で足掻いてやろうぜと言いたげなそれをしてから、グロウパンチで打ち放たれる。真正面からフレアドライブに突っ込んで来るアリゲイツ、だが今度は自分から大きく回転して力を溜めている、そしてその尾が輝き始めた。
「ワイドブレイカアアアア!!!」「アアアアリイイゲエエエエエエイツァ!!!」
白炎のフレアドライブとワイドブレイカーが激突する。ドラゴンタイプと炎タイプの技の激突、相性の関係でフレアドライブの威力が殺されていく訳だが……それで相殺し切れるほど容易いパワーではない。アリゲイツを吹き飛ばし、まだまだ止まる気配のないリザードン。ダメージと疲労の関係でスピードが矢張り出ていない……その内にチャオブーはビルドアップを完了させて跳躍した。
「これが今の私達の最大火力!!!ヒイイイト、スタンプ!!!」
「チャアアアアオオオオオオオオ!!!」
真上からの襲撃、ヒートスタンプがフレアドライブと激突する。相手よりも体重が重ければ重い程に威力が上がる性質があるが、そうでなくても55.5キロという体重分の威力はある。それとフレアドライブは一瞬拮抗した、ワイドブレイカーの攻撃低下が響いているのか、フレアドライブを一瞬押し留めてみせた、そのたった一瞬の成果にチャオブーは笑い、アリゲイツはやってやったぜ、という満足を浮かべ―――戦闘不能となった。
「グゥゥウオオオンッ……」
フレアドライブによる反動ダメージで膝を付き、自分の身体を腕で支えなければいけない程のダメージが蓄積したリザードン、レイブンはリザードンはこれ以上のバトルが厳しいと判断、リザードンのテクニカルジャッジを自分で行ってリザードンを戦闘不能扱いでボールへと戻す。
「やったねキョウ兄!!」
「ああやったぜ、一矢報いた!!」
ハイタッチをしながらもチャオブーとアリゲイツをボールに戻しながらも沢山褒めている二人。まさかリザードンを此処まで追い込んで来るとは……一応1軍メンバーなのだが……本当に面白い事をしてくれる。
「なら次は、ファイアロー!!」
「ファアアアアイッ!!!!」
「ははっ早速次が来たぜセイカ!!」
「休めないね、でも楽しい!!」
「全くだ、頼むぜフシギダネ!!」「ダネダァネダ!!」
「お願いね、ゼニガメ!!」「ゼニゼニィ~!!!」