週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイZA: VS ピュール 3rd

「新発見されたばかりのメガオーダイルにメガズルズキン!!奇しくも同じ被り物繋がりのバトルである!!解説のレイブンさん、どのようなバトルがあるでしょうか!!?」

「そうですね、ピュール氏のズルズキンの特性が如何なるものであるか分からないし進化してからオーダイルが出てきたが為にその影響は受けていない、が」

「が?」

「メガズルズキンの特性、それが鍵ですね」

 

仮に、ピュールのズルズキンの特性が夢特性だった場合にはメガズルズキンと合わせて二重に攻撃を下げる事が出来る。そうメガズルズキンの特性は威嚇、ズルズキンの特性が威嚇なら一度に二度の攻撃を下げる事が出来るので物理受けが相当に安定する。今回はメガオーダイルは威嚇一回分は確定なので、攻撃の低下を考慮しなければいけないが……

 

「オオオオオダアアアアッ!!!」

「ははっいい元気だ、行くぞオーダイル!!!」

「ダアアアアイルァ!!」

 

この世界では情報とは力、そしてそれらは生態だけではなくタイプにも手を伸ばさないといけない。ドラゴンタイプポケモンは基本的に他のポケモンと違って圧倒的な生命力と力を有している場合が多い、例え能力低下が適応されても他のポケモンよりも効きが悪いなんて事はザラだったりする。その場合に備えて策を練ったり、逆にそこに付け込んだりする事も重要になる。

 

「オーダイル、アクアブレイク!!!」

「オオオオダアアアアアアイルァ!!!」

 

駆け出しながらもその身に纏った水の量は異常なものだった、最早波乗りのようなそれが全てオーダイルの身に纏われている。それを全て攻撃へと転化されれば当然破壊力は数段跳ねあがる。

 

「ズルズキン、地獄突き!!!」

「ズウウウルウウウッズ!!!」

 

飛び掛かりながらも手刀を一気に突き出すズルズキン、だがその手には凄いエネルギーが纏われている事はレイブンは気付いていた。そして両者の一撃が激突する。両者の攻撃が拮抗し、何方が勝つかという段階まで行った所で一気に水を突き破って突き進んだ手刀、炸裂するかと思った瞬間、オーダイルの巨大なワニノコマスクが閉じ、それに噛みつくように受け止める。

 

「ズッズゥゥッ……!!!ズウ!!?」

「ダァ、アアアイ、ッイルアァァ!!!」

 

取った、と言いたげなズルズキンだが、自分の一撃が止められている事に気づいた。オーダイルも咄嗟の事だが上手く行って良かった、と笑いながらも掬い上げるような一撃、蹴りとパンチを繰り出してズルズキンを吹き飛ばしてしまう。両者ともにメガシンカしているが……これはレベルの差が如実に出てしまっている。

 

「ズ、グゥゥゥッッ……!!!」

「これは暴走メガシンカに似ている……?」

 

ズルズキンの様子を見たピュールは暴走メガシンカのポケモンの状態に似ている事に気づいた。進化したばかりのズルズキンにはまだメガシンカがなれていないのかもしれないと理解した、オーダイルは進化して時間がある程度たっている為に今の身体に慣れているが、ズルズキンがそれがないのである。

 

「ダアアアアイルァァァァ!!!」

「よおおしいけええメガトンキックゥッ!!!」

 

尻尾で地面を打ち据えたオーダイルは高々と跳躍、ワニノコマスクを被ったまま回転しながら、落下の勢いを利用した強烈な一撃を繰り出した。それを見たレイブンはどうしようもなく既視感があった。あれ、うちのオーダイルのあれと全く同じじゃね……?あれってメガオーダイルになると自然にやっちゃうことなのかなと思っていると、一撃が炸裂してメガズルズキンを吹き飛ばしてしまっていた。

 

「メガオーダイルの一撃が炸裂である!!ノーマルタイプの一撃が此処までの破壊力を生むのか、解説のレイブン氏、これはメガオーダイルの強さなのでしょうか!!?」

「それが能力値的な意味なのか知りませんが、恐らく特性でしょうね。まるでタイプ一致のような破壊力でしたが、私はメガボーマンダのように映りました、そのような特性があるのかもしれませんねぇ」

「ほほうっメガシンカによる特性の変化が此処まで影響を……これはズルズキンもう厳しいか!!!?

フラフラとして膝を付いた、そして―――メガシンカが解除されてしまったぁ!!」

「もう、限界ですね……ズルズキンもういいです。僕達の負けです、潔く認め、リベンジに全てを注ぎましょう」

「……ズ、ッズゥゥ……」

 

崩れ落ちる前にボールで回収するピュール、進化してくれたのは嬉しいが、恐らく精神的な盛り上がり一時的にレベルを突破したような状況で進化したのだろう。これからゆっくりとズルズキンとしての自分を受け入れて貰ってから、トレーニングを積んで前に進んでいこう。

 

「僕の負けですね……残念ですが、敗北は受け入れましょう。ですが―――次は勝ちますよ」

「望む所だ何時でも来いよ」

「しかし、そのオーダイルはなぜメガシンカでそれだけ……?」

「いやぁこいつ、隙あればラビさんのオーダイル回を見直しててさ、それで色々イメトレしてるんだよ」

「ああ……」

 

いやそれで納得されると此方としては何とも言えないんだが……というかオーダイル回でメガオーダイルは出していないのに、素のオーダイルからそれを読み取ってイメージトレーニングで身体にしみ込ませたという事になるとそれはそれでとんでもない事になるのだが……。

 

「ピュール氏もキョウヤ氏も素晴らしかったですぞ!!皆さま、盛大な拍手で二人のカナ友の健闘を称えましょうぞ!!!」

 

まあ取り敢えず今回はこれでいいんだろう……多分。

 

「なぁピュール、俺のサポートってどこ行ったんだ?」

「……あっ」

「おい」

「か、勝ったんですからいいじゃないですか」

「……今日の夕飯、あのカレー喰えよ」

「ぐっ……はい……」

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