『い~やぁ素晴らしいバトルだったね、というか、これ僕主催のイベントなのにボク空気過ぎてウケるんだけど!!まあその分凄いバトルが見る事出来て万々歳だね、クイズ決定戦だけじゃなくて、ZAロワイヤルあるんだし、こうやってバトル大会を開いて皆でポケモンバトルの実力アップとかに取り組んでみてもいいかもね~DG4で上位ランカー総なめ計画とか、結構熱くね?』
「「「「「あつぅぅぅぅぅいっ!!!」」」」」
そんな提案が生まれる程にピュールとキョウヤのバトルは大絶賛されており、カナリィに直接お褒めの言葉を貰えたことでピュールはすっかり真っ赤になり、硬直してしまっている。
「おや、ピュール氏……ありゃこれはキャパオーバーでフリーズ起こしてるでありますな……相棒の進化とメガシンカの成功やらに加えてお褒めの言葉が加わればある意味当然とも言えますな……誰か~折り畳み式のベンチあるでありますか~?」
「あるよ~」
「よ~く冷えた美味しい水と~」「新品のタオルもあるぞ~」
「ナイスであります!!それではピュール氏を看護するであります~」
「「「「「ラジャ~!!えっほえっほえっほえっほえっほ」」」」」
運ばれていくピュール、担架まで確りと完備されており、それにテキパキと乗せると折り畳み式のベンチを手早く広げた上にバスタオルをその上に引いた上に頭と脚にクッションを置いたうえでその上に寝かせて濡らしたタオルを頭に置いて扇ぐという姿にレイブンは本当に少し前までマナーが出来てなかったのか?と疑問に思ってしまった。
『さてとキョウヤ氏、中々に熱いバトルを見せてくれたし僕も楽しめたよ。だから特別にファイナルステージは免除!!文句ある奴いる~?』
「「「「「いねぇよなぁ~!!!」」」」」
「ノリいいなお前ら」
如何やらキョウヤのクイズ免除に全員が賛成との事、それについては思わずキョウヤも胸を撫で下ろしてしまった。ピュールの支援は完全に期待出来ない状況なので、最後のステージのクイズは自分にとって全てが難問と化してしまう。
『んで君の願いは?サイン?とびっきりのファンサ?ほれほれ遠慮せずに言ってみんしゃい』
「あ~えっと……実は俺の次のランクアップ戦の相手がカナリィさんだから、その相手をお願いしたいんだ」
『……えっランクアップ戦?えっそれなら言ってくれれば問題なく受けたけど』
完全に素の反応、周囲もまさかのランクアップ戦の要請!?と驚きの声が出ており、キョウヤもああやっぱり……と言いたげな顔をした。
『いやだってさ、そもそもこのイベント自体がDG4のメンバーに限定してるようなもんなんだよ?そこに出た上で決定戦勝ち抜かないと挑戦できないって普通にアウト過ぎない?』
極めて正論である。
「やっぱり言えばOKだったかぁ……ピュールの厚意を無駄にする訳にはいかなかったし、俺としてはそういう手段があるか分からなかったから任せちゃったけど……それじゃあ代わりに俺の妹のセイカのランクアップ戦がえっとタラゴンさんって人なんだ、その人とのバトルを仲介してほしいんですけど」
『えっわ……マジじゃん、爺ちゃんの相手じゃん。んじゃ工務店の方に来てくれればいいよ、爺ちゃんには連絡入れとくから、というかそれだって工務店で言ってくれればよかった系の事だね……』
一瞬素で反応しそうになったな?と思いつつも何とか誤魔化し切ったその姿に肩を竦めつつも、レイブンは取り敢えずちゃんとランクアップ戦が受けられる事に胸を撫で下ろすのであった。
『まあそれが望みだっていうんなら?僕も爺ちゃんも本気で受けてあげるよ……負ける覚悟が出来たら、ラシーヌ工務店まで来なよ』
カナリィの不敵で好戦的な笑みはDG4でも中々見た事がないような笑顔なのか、方々からおおっ……という声が上がっている。だがキョウヤは笑って言って見せる。
「最初から負ける事想定してバトルする奴なんか要るかよ、必死に全力尽くした末の敗北なら喜んで受け入れるよ―――それがトレーナーの嗜み、って奴なんだろ」
『へぇっ良い顔するじゃない……準備が出来たら何時でもおいでよ、待ってるよ』
その言葉を最後にカナリィのホロは消えた、カナリィのクイズイベントはこれで終わりを告げる―――訳ではなく、此処からはDG4のメンバーが自主的に開く反省会に近い交流会になるらしく、今回はキョウヤとピュールのバトルに当てられたのかバトル大会をする事になった。それに参加するメンバーはキョウヤとセイカの健闘を祈っており、節々に頑張れという言葉がついていた。
「にしてもピュール大丈夫かな」
「ただのキャパオーバーならその内起きるだろうから気にしなくてもいいだろう」
「そ、そういう言うもんなんですか?」
「そう言うもんなのです、多分。それより、お二人はランクアップ戦なのです」
アンに言われて気を引き締める二人、キョウヤはカナリィと、セイカはタラゴンとバトルする事になっている。タラゴンはタラゴンでカナリィがレイブンに負けてから自分もエントリーしたのか、一気に特例ランクアップの対象になったのか、Fランクまで駆け上がったとの事。
「簡単な情報だけでも出しといてやるか。カナリィは電気タイプ、タラゴンの爺様は地面タイプの使い手だ。その辺りを確りと踏まえておかないと痛い目を見る事になるぜ」
「詳しいですねレイブンさん」
「一回バトってるからな」
「なんですとぉ!!?もしや、バトルに関する考察回やラビ氏の配信アーカイブ視聴回が出来た切っ掛けとなったのがレイブン氏だったのですか!!?」
「それについては知らん」
「レ、レイブン氏、もしや凄腕のトレーナーなのではありませぬか!?先程の解説も極めて素晴らしい上に淀みがありませんでしたぞ!!?」
「さあ~どうなんでしょうね~さあ行くぞキョウヤとセイカ」