「では行くか、まずは整備から入ろうかな、カバルドン!!!」
「ガアアバアアアッ!!!」
「カメール、GOGO!!!」
「ガメエエエルッ!!!」
タラゴンの一匹目はカバルドン、セイカはカメール、相性だけで見ればセイカの方が有利ではあるが……カバルドンの特性砂起こしで巻き起こる砂嵐は曲者、体力を奪ってくる上に視界だって奪って来る。既にフィールドを味方に付けているタラゴン相手にどう戦うのか。
「さあ始めようかの、ストーンエッジ!!!」
「ガアアバアアッ!!!」
いきなりのストーンエッジ、岩タイプの大技だ。周囲の身体にエネルギーのような岩の礫を浮かべていき、それは徐々に研磨され鋭利な刃を見せ付ける。そしてそれが一斉に発射されていく、砂嵐を切り裂くどころか、周囲を舞う砂が更にストーンエッジの刃を研磨するような音が響く中でカメールは跳び上がって回避する。だがカバルドンだって甘くない、ストーンエッジの一部は自然にコースを変更してカメールへと向かっていく。
「高速スピンのままアクアテール!!!!」
「カーメメメメメメッ!!!!」
「何と!!?」
高速スピンを開始していくカメールだが、それは最初だけ。即座に技をアクアテールへと変更して尻尾に水を纏わせながらもそれを高速スピンで更に振り回していく。そして、カバルドンがしたように砂を研磨剤のように水へと取り込んで威力を増強、ストーンエッジを逆に切り裂くように弾き飛ばしてしまう。
「こりゃ驚いた!!逆に利用されちまったぞい!!」
「そのまま水の波動!!」
「なんじゃとっ!!?」「ガアバッ!!?」
「カンメエエエエッルルルルルルルルッ!!!」
なんと高速スピンをした状態のまま、水の波動を連射開始、まるでサトシのゼニガメのハイドロポンプのような事を開始した。四方八方に打ちまくられる水の波動は一見すればただの乱射にしか映らないのだが……途中で水の波動が拡散して超広範囲の水を撒く、それによって砂嵐の砂が全て叩き落される結果となってしまうという異常事態発生にタラゴンもカバルドンも吃驚。
「砂嵐をこんな方法で!!?」
「カロスリーグのバンギラス戦を参考にした奴です、そのままアクアテール!!!」
「カメカメカメ、カアアアメエエエエッ!!!」
「ガンバァァ……!!!」
サトシのカロスリーグのアラン戦、バンギラスに対してピカチュウを繰り出し、悪の波動で抉れた岩がフィールドを流れる川に落ちた時上がった水飛沫、それが砂嵐をほんの一部だけ、晴らした、そこをサトシは付いたものを応用したと語るが、これとはまるで違う技術などが求められる。
「負けるなカバルドン、着地際を狙うんじゃ雷の牙ァ!!!」
「ガンバアアアアアアッ!!!」
アクアテールの直後の着地の瞬間、大きなダメージを受けながらも気合を入れて耐え切ったカバルドンは突撃しながらも雷撃の牙を突き立てようとしてきた。例え防御しようとも電気が身体を貫く二重の貫通の牙、さあどう対処すると言わんばかりにタラゴンが笑う。
「地面に向かって熱湯!!!」
「カ~メリュウウウウウッ!!!!」
着地の寸前、地面に向けて熱湯を噴射、それが推進力と化して落下の勢いを殺して逆に高く舞っていく。そしてそれを見てカバルドンは驚きながらも熱湯へと突っ込んでしまった。
「ガンバアアアアアアアアッ!!!?」
熱湯という唯の水とはまた違う凄まじいダメージと刺激に思わず転げ回ってしまう。唯の水タイプの技とは熱湯言う技は全く別系統のダメージを叩き出すのは、通常の苦しみを示すポケモンが極めて多い。
「今よカメールアクアジェットぉ!!!」
「ガアアンメエエエエッ!!!」
「バアアアアアッ……!!!」
熱湯でのたうち回っている所へのアクアジェット、カバルドンの巨体を易々と持ち上げて吹き飛ばすパワーにタラゴンは、伊達にここまで来たわけではないなと嬉しさを滲ませている。そこへセイカはトドメの指示を出す。
「いっけええええええええっとどめの水の波動!!!」
「ガアアンメエエエエッ!!!」
「ガバアアアアッ!!!!?ガ、ガバアアッ……」
目を回してしまったカバルドン、戦闘不能になりタラゴンはボールへと戻す。カバルドンを先手にした理由は明解、砂嵐を巻く為である。ラビとのコラボ以降、タラゴンはカナリィと共に改めてポケモンの強化と戦術の見直しと最適化を少しずつ進めた。その結果、一先ず手持ち増強ではなく、今の手持ちの役割と出し方の最適化を行った結果として先手カバルドンとなった訳だが……肝心の砂嵐は剥がされてしまった上にカバルドンは倒された。
「思った以上、むっ?」
「ガメガメエエエエエッ!!!」
「カ、カメール!!?」
雄叫びを上げるカメールが輝き始める、進化が始まったのだ。身体は数倍も巨大化し、何処か少年のような幼さは鋭さと力強さへと変換され、背中から二門の砲身がその姿を覗かせ、今か今かと斉射の時を待っている。
「ガンメエエエエッ!!!」
「カメックスに、進化したああああ!!!」
「むぅっカバルドンとの経験で進化してしもうたか……じゃが面白い、敵は強ければ強い程に、仕事は難しい程に気合を入れなければいけない、それと同じなだけじゃあ!!お次はこいつ、作業開始じゃホルード!!!
「ルウウウウウドッ!!!」
「このまま行くよ、カメックス!!!」「ガメエエエッ!!!」
遅くなって申し訳ありません。最近なんか妙に頭がフラフラしてて……