「……」
筆を取って描くはダイケンキ。自分にとって始まりのポケモン、唯一無二の戦友にして相棒、その役目はたとえオノノクスであろうとも代わる事は出来ないしきっと彼自身もそれを良しとはしない事だろう。そんな彼を中心において周囲にイッシュの旅で出会い、自分の力となっていたポケモン達を加えていく。
「おっ、今回はイッシュ地方大集合って感じ?」
「まあな。だけど俺が旅してきた地方で世話になった皆を描いていくつもりだ、ダイケンキは外せない、というかこのテーマだと全部の地方に載りそうだから構図を考えないといけないな……」
ラビの相棒と言えばダイケンキ、サザレとしてはそれは印象深い。シンオウの旅ではダイケンキにもう一つの姿があると知った時は驚いた。それはラビの態度にも言えた、ヒスイの姿というべき姿があるというのにラビは全く興味を示す事がなかったからだ。
『ほう、君はヒスイダイケンキには興味は無いと?』
『まあ興味がない訳じゃないですけど、俺にとってのダイケンキはこいつだけです。それに―――俺のダイケンキは最強ですから、他のダイケンキなんて目に入りません』
ナナカマド博士に胸を張ってそう言って見せた時は胸がキュンとした物だ。そしてダイケンキはその言葉に瞳を輝かせていた、他にどんなダイケンキが居たとしても自分以外目に入らない……そんな事を言われて奮起しない相棒など存在しない。
「ね、今も思ってる?」
「何を」
「俺のダイケンキは最強ですからって奴」
「何言ってんだよ―――いつも思ってるよ」
そう言いながらも窓の外、庭のバトルフィールドでは今二匹のポケモンが向き合いながらも戦いの幕を上げる時を見計らっていた。オノノクスとダイケンキ。自分のポケモンの中でも特に強い二人が今か今かと戦おうとしている―――が、
「ガアアアア!!ガアアッ!?」
「……ノクスッ」「ケェン……」
大人しく見守っていた筈の一匹、アーマーガアがどうしても辛抱できなくなったのか乱入しようとした所を逆に二匹に攻撃されてしまった。が、それが更なる呼び水になるという事は承知している……なので、ダイケンキは近くでウズウズしているルカリオを呼んでダブルバトルへと変更する事にしたらしい。
「全く本当にしょうがない……」
自分も混ざってやるか、と思ったタイミングで電話が掛かってきた。その相手は―――
『ラビ氏コラボしよ!!』
「また突然ですね」
ナンジャモだった。目的は当然自分とのコラボ、最近は自分の登録者もかなり増えているので大物配信者の一人として数えられる事になった。そんな人物とのコラボは視聴者も稼げるだろうというナンジャモらしい考えだろう。
「分かりました、お引き受けします」
『さっすがラビ氏~話が早くて助かるよ~それでさ、今回のポケモンについてなんだけど』
「分かってますよ、ナンジャモさんにお勧めな電気ポケモンですね?とっておきが居ますよ」
『ムフフのフ~ラビ氏分ってる~』
そこで通話を切る。全くナンジャモもナンジャモだな、と思いながらも準備を始める事にした。
「皆の者〜、ドンナモンジャTVのじっかんだぞ〜!!貴方の目玉をエレキネット!!ナニモンナンジャ?ナンジャモです!!」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。という訳でおはこんハロチャオ、週刊エンジョイポケモン放送局のラビです」
| ・お~ラビ氏だ~!! ・お久しぶり~って程でもないか? ・コラボはそれほどしてない筈なのに何故かドンナモンジャTV内での存在感があるラビ氏!! ・ナンジャモの戦術指南役になりつつあるラビ氏!! ・ポケモン斡旋紹介師!! |
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「ちょっと待ってください何だか聞き捨てならない物ばかりがあるんですか。何ですか戦術指南師とか斡旋師とかって」
「いやぁ僕の配信でもよくラビ氏の名前出してたからね、ライチュウとか最近僕のバトルメンバー常連だからね」
「えぇ……」
| ・シンプルにドン引きしてて草 ・実際あのライチュウ普通に強いからなぁ……。 ・ジムリーダー同士のバトルでも大活躍だったもんなぁ…… ・グルーシャとのバトルはマジで興奮したわ ・エレキフィールドからのサーフテールボルテッカーだもんな |
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「アッ私の好きなコンボ」
「いやぁあの威力やばいね、グルーシャ氏のハルクジラを突破出来たよ~」
| ・というかあのライチュウ何? ・明らかに戦いなれし過ぎてるんだよなぁ…… ・マジでラビ氏って何者なの ・その気になったらチャンピオンクラスなんじゃね? ・ネモとバトルって噂もあるからな |
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「ンでそんなラビ氏が今回紹介してくれるのは一体誰なの?」
「此方です」
「―――……ドォオオオオオンッ……」
「シビルドンさんです」
「おっ~僕も好きなシビルドンじゃないか~!!」
| ・おお出たシビルドン!! ・ナンジャモもお馴染みシビルドン ・シビルドン登りでよく使ってるな。 ・それで使ってると言っていいのだろうか ・まあ、良いんじゃね? |
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「シビルドンさんは電気単タイプです、が実質的のその弱点は存在しないと言っても良いでしょう。その特徴が特性浮遊による地面技無効化です」
「お~!!!ムウマージと同じなんだね!?テラスタルなしでそれかぁ~」
| ・あ~浮遊コンボもちか ・そりゃ強いわ。 ・しかも電気タイプだから弱点が他にないからマジで欠点がない。 ・えっマジ強いじゃん。 ・耐性という意味だと最強かもね |
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「そんなシビルドンさんですけど、物理と特殊のバランスがいい上に特性とタイプの組み合わせが良い上に攻撃と特攻が高く幅広いタイプの技も習得できますので幅広い相手に弱点を押し付ける戦いが得意ですね」
「ほうほう例えば?」
「そうですね……私のシビルドンさんが覚えるだけでも炎のパンチに火炎放射、アクアブレイク、ギガドレインと、インファイトとドレインパンチ、アシッドボム、地団駄、岩雪崩、蜻蛉返り、ドラゴンテールと龍の波動、ヘビーボンバー。っとこんな感じですかね」
「今、ラビ氏のシビルドン全部出来るの?」
「出来ますよ?因みに特殊な個体でもないです、クダリさんのはもっと凄いですよ」
| ・えっ今合計何タイプあった? ・ええっと…… ・沢山です!! ・いやだからドンぐらいよ!!? ・10以上ですから沢山です。 ・んもう野蛮というか単純というかバカというか…… ・沢山でいいのになぁ……。 |
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「加えてこれでいて中々に防御面も硬いです。唯一の欠点が鈍足なぐらいですが、電気タイプ使いとしては逆に利点でもあります」
「ほうほう、それって如何して?」
「電気タイプは全てがそうではありませんが、基本的に素早いポケモンが多いんです。電気タイプを連想してくださいと言って想像するのは素早いポケモンばかりかもしれませんよ。そんな相手に刺さるのは素早さを逆転させるトリックルームです」
「あっそうか成程、その対策を逆に利用してやるって事だね!?」
「相手の素早さに依存する形にはなってしまいますが、シビルドンも遅い方ですので利点は大きいと思います」
| ・まあ言われてみたら電気タイプって早いの多いな ・だからトリックルームが有効ってなるけど逆に使う事も出来ない訳もないって事か。 ・まあそれはそれで難易度高いけど何だったらそのまま範囲で戦っても良い訳だしね。 ・あれ、シビルドンって強い? ・判断が遅い!! |
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「う~んボクもシビルドンほしくなって来ちゃった!!」
「育ててみて自分のパーティに合う技を覚えさせていくのが一番だと思います、そうだ折角ですからナンジャモさん、此処でまたバトルと行きます?代わりと言っては何ですけど以前のバトルのリベンジの機会を差し上げますよ」
「ほほぅ?僕だってライチュウを貰ってから変わったって事を知らないんだなラビ氏~?ふふん良いだろう、じゃあ僕が勝ったらボクのチャンネルを登録して毎回毎回ちゃんと見る事!!」
| ・おお再戦か!! ・そこで要求するの其れかよ…… ・まあ配信者ならでは、ではあると思うけど…… ・なんかしょぼい ・まあナンジャモらしいと言えばらしい |
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「既に登録してますし配信は毎回楽しんで見せて貰ってますよ?」
「へっ?そうなの?」
「当然じゃないですか、それならそうですね……私に勝ったらロトムさんとフォルムチェンジに必要な電化製品をプレゼントしましょう」
「何それ太っ腹ぁ!!?やるやる僕絶対勝つ~!!」
| ・釣られてるwwww ・チョロい ・まあ電子レンジに冷蔵庫、扇風機に芝刈り機と洗濯機と思うとお高いし……。 ・新社会人かな? ・安い物でも全部となるといいお値段になるな……。 |
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「さあ行くよラビ氏、僕は負けないからね!!行くよハラバリー!!」
「それでは此方は―――クレッフィGO!!」