週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:電気玉ピカチュウ

「平和だねぇ……」

 

ハンモックを出してそこに寝転ぶラビ。天気も良好で風も心地いい、こんな日に昼寝をしない選択肢なんてないのだ。そんな風にのんびりと過ごしていると自分の姿を見つけたと言わんばかりに駆け寄ってくる影があった、その影は胸の上へと乗った。

 

「お、おうお前か」

「チャァ~」

 

撫でてやると気持ちよさげな声を出すピカチュウ、自分がイッシュ地方の後に訪れたカントー地方で最初にゲットしたのがこのピカチュウだった。懐いてくれているのは良いのだが胸の上に飛び乗るのはやめて欲しい、6キロあるポケモンが飛び乗ってくるのは結構いたいのだ。

 

「ピピ、ピカピピチャ、ピッピカ~チュ」

 

何やらジェスチャーを交えながら何かを報告するピカチュウ、如何やら問題が起こったらしい。直ぐに来て欲しいという事らしい、直ぐにハンモックから降りて案内を頼みながらも走りだす。

 

「ペンドラー、ピカチュウの後を追え!!」

「ペドォ!!」

 

丁度近くで休んでいたペンドラーにお願いする、こうしていると旅の最中はよくライドポケモンとして活躍してくれていた時の事を思い出す……がそんな事を思っている場合でもなかったらしい。その先にあったのはバトルフィールドでもないのに大きな爆炎と衝突音がしていた。

 

「おい一体何が起きてる!?」

「ピピ、ピカァ!!」

 

ペンドラーの頭の上に乗ったピカチュウが指をさした先ではアシガタナを抜き放っているダイケンキとそれと無数の斬撃を切り結び続けているテツノカシラとテツノイサハがいた。そしてそれを呆れるような目で見つめているテツノイワオの姿もあった。

 

「全くそういう事か……相変わらずいう事を聞かない連中だ……ダイケンキッ影分身!!」

「ッケン!!」

 

突然の指示にも拘らずダイケンキはそれに反応して無数の分身を作り出した。それらへと斬りかかっていくテツノイサハとテツノカシラ、それぞれがサイコブレイドとタキオンカッターで全てを消しに掛かっていくがそれらに本物は混ざっていない、本物は―――頭上。

 

「シェルブレード!!」

「ケェエエエエエッキィィ!!!」

 

二体の間を一瞬で通り過ぎるかのように、アクアジェットを併用しながら超加速をしながら刃で切り裂いた。その一撃を受けたテツノカシラは倒れ伏すが、テツノイサハはタイプ相性の問題からかまだ戦う気らしい、だが既に遅い。

 

「メガホーン!!!」

 

アクアジェットから繋げる形で繰り出したメガホーンはテツノイサハの身体を捉えて大地へと叩き伏せた。立ち込める土煙、その奥には戦闘不能となったテツノイサハとテツノカシラが転がり、勝者となったダイケンキはアシガタナを収め直しながらも天へと向けて己が勝利を誇る。

 

「お疲れさんダイケンキ、ピカチュウもよく知らせてくれた」

「ピッカッ!!」

 

ピカチュウも自分のガチメンバーの一角。ピカチュウと言われたらバカにされる事もあるのだが、それを逆に狩ってやるのも楽しくてしょうがないのだ。それに自分は知っている、ピカチュウを相棒として走り続けるトレーナーを。そんなピカチュウの役割はダイケンキの補佐役……というよりも何か問題が起きた際にダイケンキか自分にすぐに知らせる事。今回は如何やら流石にパラドックスだったから自分にも知らせてくれたのだろう。

 

「……折角だ、今回はお前にお願いするかな?」

「ピピ?」

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」

「ピッカチュウ!!」

「はいピカチュウです」

 

・おおピカチュウ!!

・可愛い!!

・きゃあこっち向いて~!!

・流石ピカチュウ、凄い人気だ。

・まあピカチュウ嫌いな人の方を探す方が大変だろうからな……。

 

「ピカチュウは電気単タイプ。頬の赤い電気袋に電気を蓄えている事が特徴ですね、この電気袋からの放電が強く、そして頬が良く伸びる程強いピカチュウだとされています。私のピカチュウは」

「ピッピピ~」

「こんな風に良く伸びます」

 

・お~よく伸びる

・なんか、顔の倍ぐらいは伸びてない?

・それってこのピカチュウ滅茶苦茶強いって事なんじゃ……?

・かも、な……。

・まあこの人のピカチュウだし……。

 

「さて、そんなピカチュウの特性は静電気。そして夢特性が避雷針です、避雷針は電気技が自分に向かうように変更し、それらを無効にして特攻を上げるという物です。此方はダブル向けだったりはしますが活用方法はありますね」

 

・まあ同じ電気タイプのピカチュウだと難しいかもな。

・これが水タイプとかだと変わるんだろうな。

・そこでテラスタルかな?

・それもありだな。

・ダブル運用もありだな。

 

「さてそんなピカチュウですが、以前紹介したアローラライチュウさんと比べると矢張り能力的な面だと劣ってしまう面も多いです。体格やパワーなどは分かりやすいですね、ですので活用すべきはその小さな身体と身軽さ、そしてピカチュウの力を底上げする電気玉というアイテムです」

 

・で、電気玉?

・なに、気合玉の亜種?

・技じゃねえだろ

・電気玉……なんだそれ

・マジで知らんぞそれ。

 

「私のピカチュウには既に持たせていますが、電気玉はピカチュウに持たせると攻撃と特攻を倍増させるという効果があります。これによってピカチュウの攻撃能力は飛躍的に上がります。と言ってもこれでも限界はありますが……正確ではありませんし私の感覚ですが物理攻撃力はウインディ、特殊攻撃力はヤドラン位にはなると私は思っています(まあ実際は実数値だけど)」

 

・いやそれでもかなり上がってるな!?

・流石倍増……だけど逆に言うと倍にしてこれなのか……

・まあピカチュウだし、高望みし過ぎかもしれん。

・いやまあ十分高いんだけどね?

・上には上がい過ぎてな

 

「そんなピカチュウでも戦術はあります。電気技が得意なのもそうですが、変化技も中々面白い物を覚えられます。つぶらな瞳に怪電波、電磁浮遊、見切りに物真似とかなり多芸です。私の場合はある技を覚えさせています、カウンターです」

 

・えっカウンター覚えるの!?

・普通に知らんかった……。

・でも、活かせるのか?

・結構難易度高い気もする……。

・まあそれでも活かせればでかいな……。

 

「カウンターは物理攻撃で受けたダメージを2倍にして返します、ピカチュウはお世辞にも防御は高くないので物理攻撃であれば大ダメージになりかねないのでそれを逆手に取ってます。それに、相手はピカチュウだと侮る事も多いので本気を出す事も少ないのでそれを私達は狩ってます」

「ピピ、ピカッチュ」

「貴方も良い顔してますよ」

「ピッピッピッピ~♪」

 

・あ~……まあそうしたくなる相手の気持ちも分かるわ。

・確かに……。

・それで襲ってくれたらカウンターの絶好チャンスってか

・これで倒されたら無念なんてもんじゃねえなwww

・うわあああああ!!?ってなりそうwwww

 

「電気玉を持っている時点で攻撃面が保証されているので10万ボルトなどで攻めるのもいいんですけどね、それだけだと難しいので色々開拓していった結果ですかね。それだけではないのがピカチュウの面白い所です」

 

 

配信を切りながらもピカチュウを撫でてやる、ライチュウになる機会は何度もあったのだが如何にも身体が大きくなるのがいまいち気に喰わないのか進化したがらない。如何やら気軽に自分に飛び込むことが出来なくなることが嫌らしい。可愛らしい奴だ。

 

「ピカチュウ、何食べたい?」

「ピピ!?ピカアチュ!!」

「オムライスか、ホント好きだなお前」

「ピピピカアチュ、ピッカチュ!!」

「はいはい」

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