「ピカピカピカピッカッチュ~♪ピピピカアチュ~♪」
「はいはい今作ってるから待ってろ」
ご丁寧にナプキン代わりのハンカチをクビに巻いてスプーンを持ってご機嫌に歌を歌っているピカチュウ。自分のピカチュウはオムライスが大好物、ピカチュウといえばケチャップが大好きなイメージが如何してもある、が自分のピカチュウはケチャップも含めたオムライスが大好き。ゲットして暫くして挑んだハナダジムで大活躍だったピカチュウへのご褒美として、以前街を歩いている時に興味深そうに見ていたオムライスを作った事があった、それが始まり。
「これでケチャップは出来上がりっと、次は……」
「ぽに?」
調理をし続けているとケチャップの香りに惹かれたのかオーガポンがやって来た、彼女の好物であるピザにも手作りのケチャップは使っているので馴染みの香りだろう。そして彼女からすればピザを作るのかな?と興味を惹かれてしまったのだろう。
「ハハッ悪いピザじゃないんだ、だけどそこに座って待ってな」
「ぽに!!」
そう言われて大人しく席に着くオーガポン、隣ではまだかなまだかなと心待ちにしているピカチュウ。見ている分には極めて微笑ましくて和む光景だ。手早く調理を進めて二人分のオムライスを作っていく。
「全く、俺も半熟オムレツを作るのが上手くなったもんだ」
ピカチュウへのオムライスは最初はそこまで上手いものではなかったが、ピカチュウは喜んで食べてくれた。だが自分の中でそれが許せずに挑戦し続けた結果として満足いく仕上がりに持って行けるまでになった、結局それがピカチュウの大好物にまでなっていた。
「ほれっ出来たぞ」
「ピピピカアチュ!!ピカピピ、ピッカァッ!!」
「ぽに?ぽに、おん?」
テーブルの上に出された初めて見る料理に首を傾げつつもピカチュウに促されるままにスプーンを手に取った。が、ピカチュウがチッチッチッとドヤ顔でナイフでオムレツに切れ目を入れてやるとオムレツがキレイに割れて半熟のキラキラした内面がチキンライスをふんわりと包み込んだ。
「ぽに!!?ぽにに……ッ!!ぽにに、ぽにおーん!!」
恐る恐る掬って口へと運んだオーガポンはオムライスの美味しさに感動したのか、声を上げながらもオムライスへと向かって行った。ピカチュウは腕組みをしてオムライスの同士が増えたと言わんばかりに嬉しそうにしている、がその時にラビがあっ、という間抜けな声を出した。
「ピピ?」
「あ、あ~……あっちゃぁ……」
如何したんだろう、兎も角オムライスを食べようとスプーンを差し向けようとしたがそこに既にオムライスがなかったのだ。
「ピカァ!!?ピピピカアチュ!!?」
さっきまでここにあったのにどうして!!?もしかして落としちゃった!!?と慌ててテーブルの下やら彼方此方を探すが全くない、一体どこに―――と思っている時に自分に妙に影が掛かっている事に気づいた。上を見て見るとそこには―――美味そうに何かを頬張っている影のようなポケモンが、ゲンガーがいた。
「ゲゲゲゲンガ~♪」
「ピィカ!!ピカチュピ!!!」
「ゲヒヒヒヒヒッ!!ゲンガ~!!」
「ピッカァァァァァ!!!!」
ピカチュウを嘲笑うようにしながらも庭へと飛んでいくゲンガーと大好物を取られて怒って追いかけるピカチュウ。この二人の関係も全く変わっていない……。
「やれやれ、もう一人前作るか」
「ぽに!!ぽにぽに!!」
「んっお代わり希望か、んじゃピカチュウのお代わり含めて多めに作るか」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」
「ゲゲゲゲゲンゲロゲ~ゲンガ~!!!」
「ピィィイカアアアアアア!!!」
「ゲヒヒヒヒヒッ!!!」
「ゲンガーです、ってまだ続いてたのか……」
| ・お~陰から飛び出てじゃじゃじゃ~んって ・ってなんかピカ様が凄い勢いで追いかけて来てる!? ・おいゲンガー何やった ・あれマジだぞ ・なあ、なんかボルテッカーやってね? |
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「あ~……ゲンガーは毒ゴーストの複合タイプです、あのゲンガーはカントー地方でゲットしたんですがどうにも他者をからかったり小馬鹿にする事が大好きなんです。特にピカチュウは良く被害にあうんですが……今回は大好物のオムライスを横取りされたから余計にキレてますね……」
| ・あ~いるいるそういうの。 ・ゴーストタイプに多い傾向な気がする。 ・悪戯好きな奴多いもんなぁ ・それで偶に死に掛けたりもする。 ・あるあるwww ・えっあるあるなの……? |
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「ゲンガーには様々な話があります。ゲンガーがその場にいるだけで室温が下がった、影に溶け込んで移動したり、影を操って相手を驚かしたりなどなどその能力故に様々な都市伝説を持っています。その不気味さから道連れを狙っているなどと言われたりもします……がかなり悪戯好きな場合が多いですね。ゴーストタイプは相手の驚きの感情を喰らうという生態を持っている事も少なくありません、この為にお化け屋敷にゲンガーが住み着いたら大繁盛するという謂れもあります」
| ・う~ん流石ザゴーストポケモン。 ・実際とんでもない量の都市伝説持ってるもんな。 ・そのうちのいくつかは本当なんじゃないかとか言われてるしな。 ・実際どうなんだろうね ・触らぬ神に祟りなし、くわばらくわばら |
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「さて、特性は呪われボディ。これは自分が攻撃の対象になった時にその技を一定確率で封じるという金縛りを特性にしていると言っても良いでしょう。因みにダブルバトルで全体攻撃技をした際にはその技も対象になるのでご注意を。それとゲンガーは基本的に宙に浮いていますので地面タイプが効かない浮遊持ち、と言っても差し支えないです。地面に立っている時には確り地面技が効きますけどね」
| ・へぇ金縛り特性か。 ・でもダブルバトルで縛るのは注意だな……。 ・うっかりやっちまいそうな…… ・確かにありそうで怖い。 ・つうか実質特性2個持ちかよ!? ・でもンな事言ったら飛行タイプとか一部のエスパーだってそうじゃん ・……言われてみたらそうだわ。 |
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「さてゲンガーの強みと言えばゴーストタイプの強みである透明化や透過、そのスピードと特攻の高さです。加えて特殊技のレパートリーも中々な上に接近戦もこなせますし変化技も数多く扱うことが出来ます」
| ・あ~そう言えばゲンガーって相当に器用なんだよなぁ…… ・10万ボルトや凍える風まで使えるもんなぁ…… ・えっマジで?凄くね? ・凄いぞ。 ・ゲンガーってマジで強いからな。 |
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「気合玉も覚えますので鋼タイプにも有効打がありますし、悪タイプにはマジカルシャインを、地面タイプにはエナジーボールやギガドレインで対応可能です。自分の弱点相手に渡り合えるだけの技を備えています」
| ・あ~こりゃ確かに凄いわ。 ・エスパーにはそもそもゴーストが効くし、ゴーストにはゴースト。 ・だから自己完結できるんだよなぁ ・曲者のゴーストタイプがこれってきついなぁ……。 |
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「それで、ゲンガーちょっとこっちに、ピカチュウ少し待って貰えます?」
「ゲゲゲゲゲゲヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」
「ピ~……」
「ありがと、ゲンガーはメガシンカが可能ですのでそういう意味での強化も可能です」
「ゲンゲロゲロゲロゲロゲロ~」
| ・大きく口を開けた? ・何腹でも減ったのか? ・うわぁっ口の中から何か出した!? ・メ、メガストーン!!?こいつメガストーンを飲み込んでるのか!!? ・舌で器用に出しやがった!! |
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「なぁ~んか分かりませんが体内に隠し持つようにしてます。もういいですよピカチュウ」
「ピカピカピカピカ……!!!チュ~チャ!!!」
「ゲヒャヒャヒャヒャハ!!」
| ・ピカチュウのアイアンテール!!? ・ゲンガーに炸裂、してない!?どっかに逃げた!!? ・うわ、高笑いしながらまだ逃げやがった。 ・あっ追いかけていった。 |
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「あんな性格ですので相手への嫌がらせは一級品です。鬼火、電磁波、催眠術、毒々からの祟り目。毒々で相手の焦りを煽りながら滅びの歌や道連れ、相手がラスト一匹の時に道連れで確実に相手を持って行く、挑発とアンコールで相手の動きを縛る事を嬉々としてやります」
| ・う、うわぁ…… ・さ、最悪だ……。 ・ヤ、厄介すぎる……。 ・そりゃあんな笑い方するわ ・それ言い過ぎ。 |
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「まあそれを指示を出している私のせいだと言われたらそれまでですけど、自主的にそれをやりたがるんだから参ったもんです。でもなんだかんだで頼りにはなりますし、私の持っているポケモンさんの中では一番のトリックスターですね」
「ゲヒャヒャヒャヒャハ!!ゲンゲロゲロゲロゲロゲロ~ゲ~!!」
「ピィッィイヵァァァァ!!!ピカピカピカピカピカピカピカピカピカ……ピカピッカァァァ!!!」
「ゲ、ゲンガァァァァアアア!!!!?」
「あ~あ……ボルテッカー食らってアフロになってるよ」