週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:腹太鼓力持ちマリルリ

「ラビ君実に久しぶりじゃのう。また君とこうして会える日が来てワシも嬉しい限りじゃよ」

「此方こそそう言って頂けて光栄です」

「そんなに畏まらんでくれ、おや其方のお嬢さんは?」

「は、初めまして!!わ、私はサザレと申します!!えっと、カメラマンです!!」

「お~思い出したぞ!この前トオル君が言っておった天才女性カメラマンのサザレ君じゃな?君の自然そのままに生きるポケモン達をそのまま切り出してきたかのような写真は我々にとっても重要な資料になっておるから助かっておるよ」

「そ、そう言って頂けて光栄です!!あ、あのこの本にサインください!!」

「うむ、幾らでも書いてあげよう」

 

この日、ラビの家には凄いお客様がやって来た。ポケモン学の権威、現在も第一線で研究をし続けている第一人者、オーキド・ユキナリ博士。

 

「しかし驚きましたよ、博士から私の家に来たいというお話をお聞きした時は」

「何々、ナナカマド博士から君の家に行った時の話を聞いてしまって居ても立っても居られなくなってしまったんじゃよ。ハッハッハッまだまだフットワークではオダマキ君にも負けない自負はあるぞう!!」

 

オーキド博士とナナカマド博士は先輩後輩という関係でオーキド博士でもナナカマド博士には頭が上がらない。如何やらそんな先輩が自分の家の事を話したらしく、是非来たくなってしまったらしい。

 

「お爺様、凄いですよ様々な地方のポケモン達が入り乱れています……それなのに何処か規律だっているというか、確りとしたルールがあるかのような……」

「全く以て興味深い、様々な地方のポケモンが入り乱れている光景など他では中々見れんからな」

「オーキド博士の研究所だって似たような物なんでしょう?」

「まあのう!!」

 

好々爺らしく笑うオーキドの隣にいる青年、オーキド博士の孫で現在は各地を旅しながらポケモンの研究を行っているオーキド・シゲル。そんな彼もラビを見て姿勢を正しながら握手を求めてくるので応じる。

 

「オーキド・シゲルです。お会いしたかったですラビさん、貴方の配信はいつも拝見しておりますよ……いやはやあそこまで様々な地方のポケモンを捕まえながらそこまで育て上げているなんて信じられませんよ」

「有難う御座います―――はて、シゲルさん……何処かで見た事がある様な」

「一応研究者の卵ですから、何かで見ていても可笑しくはないですね」

 

とシゲルはオーキドほどのネームバリューが自分にない事を悲観的には捉えていない、自分は自分なのだから祖父とは違って当然なのだから。これから成果を―――

 

「ああ思い出しました、セキエイリーグで色んな女性に応援されていた方ですね。あの方々はシゲルさん専属のチアチームなんですか?」

「うぐっ!!?」

 

まさか過ぎる所で自分の黒歴史を抉られて思わず膝をつきそうになった。当時の自分は慇懃無礼な上に相手を見下したりすることも多かった……そしてオーキド博士の長男であるマサラタウンの町長が選挙活動で利用するグループを応援団兼移動手段として出してくれていたのだ……。

 

「い、いやあのその、なんというか当時も僕も若かったと言いますかその……すいません勘弁してください……」

「あっすいません、ツッコんじゃいけない奴でしたか……?」

「そうじゃの、あの時のお前さんは酷く調子に乗っ取ったからのぉ」

「もう、勘弁してください……」

 

何時の間にかシゲルの黒歴史を発掘する事になってしまったラビは申し訳なさそうにする。何かお詫びをと思ったのだが、博士のオーダーで配信をする事になった。

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさん―――を紹介する前に本日は特別ゲストをご紹介しようと思います」

 

・おおっまたゲストさん?

・今度は一体誰なんだ?

・ナンジャモ:う~ラビ氏~……もっと僕と絡もうよ~

・当たり前のようにいるナンジャモで草。

・ホント毎回のようにいるな。

 

「それではご登場していただきましょう、お願いします」

「皆、ポケモンゲットしとるかの~。ワシはオーキド、人からポケモン博士と呼ばれておる。本日は以前この放送局にも出たナナカマド博士からの勧めでカントーからやって来たぞ」

「どうもオーキド・シゲルです、博士の孫で今は各地を旅をしながらポケモンを研究しています。今日はお爺様の助手としてパルデア地方へと来ました」

 

・わあああああああああああああ!!!!?

・超大物だぁぁぁぁぁ!!!??

・第一人者だぁぁぁぁぁ!!!?

・ナンジャモ:いやもう僕に構ってる暇なんてないよね!!マジすいませんでしたぁ!!

・初手降参。

・RTA世界記録。

 

「それでラビさん、今回紹介するのは」

「はい今回紹介するポケモンは、ピッピカチュ~」

「図鑑№184と言えば……」

「ルルルリリリィッ!!」

「そう、マリルリじゃな」

 

・やっべ、マジのオーキド博士のポケモン講座が始まったぞ。

・わぁぁぁ俺大ファンなんだぁ……

・シゲルって、シロガネリーグでリザードンと死闘をしたカメックスのトレーナーじゃん!!

・というかこのコネがあるヌシって何なの?

・謎だ。

・その一言で片づけんな。

 

「マリルリはマリルの進化形で川や湖などに住んでおる、基本的に水中に居る事が大半じゃが陸に上がる事もあるぞ。マリルの時には長時間の潜水は難しかったが、息継ぎなしに日中水中に居られるほどの肺活量を得ておるぞ。性格は穏やかで優しい奴でな、空気の玉で即席の水中ヘルメットを作って溺れたポケモンを助けたという記録もあるぞ」

「マリルリは水に潜る際には耳を丸めます、如何やら耳の中に水が入るのは嫌らしいです」

「こんな風にね」

「ルリリリ~♪」

 

・お~マリルリが惚けておるわ

・相変わらず懐いてんなぁ

・しっかしまさかオーキド博士の抗議を受けられるなんて……。

・講義な。

・ナンジャモ:で、電気ポケモンの講義もやってくれないかな~チラチラ

・ワロタ

 

「さて、マリルリさんのタイプは水とフェアリーの複合タイプです。そして特性は厚い脂肪、力持ち、そして夢特性が草食です」

「なんと、マリルリは草食持ちだったのか!?」

「これは僕達でも知らない情報を持ってるね、ラビさんには是非ゆっくりとお話を聞きたいね」

「お手柔らかに。厚い脂肪は炎と氷タイプの技を受ける時にダメージを半減する特性、力持ちは私のマリルリさんもそうですね、力持ちは攻撃力が2倍になるという物です。単純な2倍なのかいまいちわかりませんが強力な特性なのは変わりません」

 

・えっどれもやばくね?

・炎と氷に強くなる、攻撃アップ、弱点が一つ消える、何この水ウサギ怖い。

・いや冗談抜きで怖いんですけど?

・しかもアクアジェット持ちだぞこいつ。

・何それ怖い。

 

「それだけじゃないですよ、マリルリさんは腹太鼓が使えます。腹太鼓は体力を大きく削る代わりに攻撃力を最大にまで高めるという変化技です、これの後にアクアジェットをすると並のガブリアスさんが飛ぶぐらいのダメージが出ます」

「なっ……そこまでとは知りませんでした」

「これだからポケモンは面白いのぅ!!」

「なんだったら他にもじゃれつくとか冷凍パンチもとんでもない火力になりますからね」

 

・えっガブが飛ぶの?

・ガブってそれなりに耐久あるよね?

・割と防御も確りしてる。

・それが飛ぶの?

・こわ!?何が妖精だ悪魔じゃねえか!!!

・こんなの妖精じゃないわ、唯の水色の悪魔よ!!

・だったらゲットすればいいだろ!!

 

「と言ってもこの火力は力持ちと腹太鼓だからこそ出せるものですので崩そうと思えばあっさりと崩れてしまいます。ですのでマリルリさんを育てる場合は特性の見極めが重要だと言っても過言ではありません。別に力持ちだとしてもサポート要員としても火力が保証されてますます重宝出来ますから工夫一つですね」

「うむ全く以てその通りじゃな」

 

・う~ん奥深い。

・流石ポケモン、まだまだ奥深いなぁ……。

・今回は色々と為になったな。

・ナンジャモ:今回も、でしょ。

・お、おう

・まさかナンジャモに言われるとは思わなかった……。

 

「他の特性ではそうですね、アンコールや身代わり、冷や水や雨乞いで自分のポケモンが動きやすくする動きも良いかもしれませんね」

「うむそれではここで一句!!」

 

・おおっ!!?

・マジで!!?

・えっ良いの!?

・ナンジャモ:うわぁ~博士の川柳だぁぁぁ!!?

・マジか!!?

 

「マリルリが、尻尾でけん玉、練習中」

「それでは今回は此処まで」

「皆もポケモンゲットじゃぞ~」

「皆さんもポケモンゲットですよ~」

「皆もポケモンゲットだぞ~」

 

・マジで、いいやがった……

・これでもうオーキド博士のコーナーやん。

・まあ放送局なんだからこういう事があっても可笑しくはないだろうし……

・ゲストが悉くナンジャモよりも豪華で笑う。

・ナンジャモ:いや無茶言わないでくれる!!?僕にそんなコネクションないから!!?

・まあある方が可笑しいんだけどな。

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